山梨大学教育学部 森長研究室(高分子化学)


1. 柑橘類精油由来成分を用いた機能性ポリマーの合成

 柑橘類類の皮に含まれるリモネンの誘導体であるリモネンオキシドを用いて、反応性ポリマーや多官能モノマーの開発に成功しています。また、その反応性を利用してハイドロゲルや比較的耐熱性のある架橋物、接着剤の開発にも成功しています。
  • https://doi.org/10.1002/pola.29494
  • https://doi.org/10.1002/app.52929
  • 2. ワイン搾りかす由来リグノセルロースナノファイバーを用いた柑橘類精油由来ネットワークポリマーの強化

     未利用資源を有効活用した繊維強化樹脂の開発に成功しています。ワイン搾りかす由来リグノセルロースナノファイバーを加えた柑橘類精油由来ネットワークポリマーにおいて、その機械的強度の向上を確認しています。山梨県産業技術センターとの共同研究です。
  • https://doi.org/10.1002/pc.26030
  • 3. 香料分子を固定化したハイドロゲル

     香料分子をアセタール結合にて化学的に導入したハイドロゲルの開発に成功しています。同ハイドロゲルは、酸水溶液中で香料アルデヒド分子を徐放することができます。
  • https://doi.org/10.1007/s00289-017-2030-2
  • 4. プロトン性化合物存在下でのエポキシドのメタルフリー開環重合

     テトラ-n-ブチルアンモニウムフロリドやアセテートをメタルフリー重合開始剤としたグリシジルフェニルエーテルの開環重合において、様々なプロトン性化合物存在下での比較的制御された重合に成功しています。その結果、反応性オリゴマーや機能性オリゴマーのワンポット合成が可能です。
  • https://doi.org/10.1007/s00289-019-02917-6
  • 5. 固体触媒を用いたポリマー合成

     高知高専の中林教授が開発した新規固体酸触媒(含浸法:ヘテロポリ酸アンモニウム塩/シリカ、ゾルゲル法:ヘテロポリ酸アンモニウム塩-シリカ)を用いて、様々な環状モノマーの開環重合に成功しています。高知高専との共同研究です。
  • https://doi.org/10.1007/s00289-015-1498-x
  • https://doi.org/10.1007/s10965-020-02279-y
  • 6. 反応性ポリイミドをマクロ重合開始剤としたABAトリブロック共重合体の合成

     両末端水酸基を有する芳香族ポリイミドをマクロ重合開始剤としてラクトンやラクチドを開環重合し、ABAトリブロック共重合体の合成に成功しています。
  • https://doi.org/10.1038/pj.2015.107

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