平山公明

所属と担当です

山梨大学医学工学総合研究部 教授
工学学域 社会システム工学系
学部:土木環境工学科,修士課程:土木環境工学専攻,博士課程:環境社会創生工学専攻


研究課題です


1.下水道普及による河川水質変化の解析

 1970年から2000年にかけて,当研究室では甲府市の河川に20地点ほど採水地点を設けて,河川水質変化を観測してきました. この間に甲府の下水道普及率は30%から90%に大きく増加しました. したがってこの間に生じた水質変化は下水道の普及による影響が大きいと考えられます. 下水道の効果は「水質の改善」という形で現れます. 甲府市の場合の水質改善の特徴として,改善方向が水道水の水源の河川水の水質には,向かっていないようです. この点を確かめるとともに,その特徴は他の地域での下水道の効果にも共通するのかを検討しています.


2.河川の流下過程での水質変化

 河川を流下する際には自浄作用という水質改善効果が働きます.一方,水の流れを止めると酸素不足の状況が生じ 水環境の悪化をまねきます.自浄作用の担い手は河床の礫などに付着している微生物です. どのような礫(大きさや形など)をどう配置すると水質改善効果が高いのか実験的に調べていまする. また,河川には取水の目的で堰が設置されており,堰によるよどみ現象も生じています. 水中の酸素濃度の低下は水環境保全の上では避けたいので,酸素濃度の低下が起こる条件を,実際の河川での 調査例をもとに検討しています.


3.有機物の除去特性,分解特性の検討

 私たちの生活を便利にしてくれる物質は,日々人工的に開発されています.これらの物質の中には 人体に入りこむと悪影響を及ぼすものもあります.日本のように水源に近いところで水道原水を取水している国では 余り問題はないかもしれませんが,長い流路を持つ河川から取水している場合は,悪影響を及ぶす物質が 水道水源に入り込む可能性があります.製造技術が発達するほどその可能性は高くなります. そこで,個々の有機物について,緩速ろ過,紫外線照射,光触媒による除去効果を調べています. さらに,分子軌道計算ソフトを用いて,分子構造と除去特性の関連性を検討しています.


出身

 大分県の臼杵市出身です.人口4万人,映画館もデパートもない(昔はありました)小さな田舎町で育ちました. 石仏がちょっと有名です.臼杵市出身の人が山梨県にも10 人くらいはいます.1995年ころ,それとは知らず 塩山の山の中で高校の先輩に出くわしたことがあります.熊と出くわしたことはまだありません.


分野外活動

 大学のアメリカンフットボール部と弓道部の顧問をしています.どちらのスポーツも自分ではやったことが ありません. アメリカンフットボール部は部員だった卒業生の結婚披露宴が旭川でありました.同級生の部員もたくさん 来ていました.三次会で少し盛り上げたら,いつの間にか顧問をさせれてしまいました.
 下手な歌をギターで弾き語りしています.たいていは何かのパーティの時です.留学生は.「Our party is not complete without your song」などと言ってくれます.日本人の学生は何も言いません.