CReSiBUC(ver1.1以降)

CReSiBUC(改良版;ver1.1以降)とは,ゲリラ豪雨等極めて局所的かつ短時間で発生発達する降水の予測精度向上を目指して, 従来の降水短期予報に用いられる大気モデルに都市域,水田を含む詳細な地表面過程を組み入れたモデルです.

具体的には,大気モデルとして名古屋大学で開発された雲解像非静力数値気象モデル CReSS (Cloud Resolving Storm Simulator) を, 陸面過程モデルとして京都大学で開発された SiBUC (Simple Biosphere including Urban Canopy) を使用しています.ver1.XはCReSSver2.2を,ver2.X以降はCReSSver3.4.3をベースにしています(ver1.0はCReSSver2.0sのシングルCPUバージョンですので, 何度か結合作業をやり直しております).

CReSiBUC(改良版)ではCReSiBUCver1.0でみられたプログラム的不具合の多くを解消するとともに,種々の地表面状態データセットを容易に取り込める,MPIを用いた並列計算に対応している点などが改良されています.

現在の最新バージョンはver2.4.4です.また,ver2.0以降は中電CTI 長谷川晃一氏と共同で開発を進めています.
(ver1.X系では1.5が安定して動くバージョンです.)

使用する際はバージョン管理及び研究テーマ調整を徹底するために必ず一度相馬へメールを送るようにしてください.
また,本モデルを使用した場合は
1. Kazuyoshi Souma, Kenji Tanaka, Tadashi Suetsugi, Kengo Sunada, Kazuhisa Tsuboki, Taro Shinoda, Yuqing Wang, Atsushi Sakakibara, Koichi Hasegawa, Qoosaku Moteki, and Eiichi Nakakita: A comparison between the effects of artificial land cover and anthropogenic heat on a localized heavy rain event in 2008 in Zoshigaya, Tokyo, Japan, Journal of Geophysical Research, 118, pp.11,600-11,610, doi:10.1002/jgrd.50850, 2013.
及び
2. Kazuyoshi Souma, Kengo Sunada, Tadashi Suetsugi and Kenji Tanaka: Use of ensemble simultions to evaluate the urban effect on a localized heavy rainfall event in Tokyo, Japan, Journal of Hydro-environment Research, 7 (4), pp.228-235, doi:10.1016/j.jher.2013.05.001, 2013.
を必ず引用してください(学会要旨等で引用文献を載せるスペースが限られている場合は,1のみでもよいです).

また,人工排熱量及び建物階数分布については 東京工業大学や東京都からご提供いただいたデータを加工したものが含まれていますので,取扱いには十分注意し,適切な文献を引用し謝辞で明記するよう徹底してください.

引用やオーサーシップの重要性については, CITIジャパン 等をご参照ください.

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