5、 密集市街地の道路空間の基本的なタイプの抽出(図4)
以上の方法を持って密集市街地の道路空間を見ると、漠然としていた密集市街地の道路空間をパターン化でき、五つの基本的な道路空間のタイプによって形成されていることが分かった。タイプ1は佃・月島型で、前面セットバックと隣地建物間距離がなく玄関が道路に面しているタイプです。タイプ2は漁村型で、玄関は道路と平行にあり、建物壁面の側面が道路に接するタイプです。タイプ3は京都を代表とする町家路地型で、町家の裏敷地へのアクセス路として形成されたタイプです。タイプ4はタイプ1,2と農地が変化したものでに示すようにaの前面セットバックとbの隣地建物間距離によって大きく道路景観が変化するタイプです。タイプ5は、タイプ3の町家路地型が変化したタイプとなります。タイプ1,2,3は伝統的な密集と言われているタイプで、それらから変化したタイプとしてタイプ4,5がある。

(図4)
type1(佃・月島)
type2(亀崎)
type3(京都)
type4(市川大門町)
type5(市川大門町)
図5:type1〜5の典型写真
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