Research 2011






2011年度 卒業論文

「伝統的な水辺環境を活かした観光まちづくりの実態把握」(柳 雅聡)


  水辺を活かしたまちづくりを行っている地域の活動が注目されるようになり、特に優れた成果をあげている地域については国が「水の郷百選」「名水百選」「疏水百選」等に認定しているが、こうした先進地域の観光振興の内容は、充分に把握されていない。
本研究では、全国の伝統的な水辺環境の中でも水辺を活かしたまちづくりの先進事例を対象として、水辺の観光振興を把握することを目的とし、特に水辺資源の観光情報発信の内容に注目し、類型化を試みた。
研究対象地域で発行されている観光パンフレットや水辺環境に関する資料、自治体や観光協会のホームページ内にある情報から、「水辺環境の種類」「水辺に関する観光・保全資料の内容」「観光コース・ガイドの有無と内容」「水辺のアピールポイント」についてその内容を抽出・分類した。
現在、伝統的な水辺環境を活かしたまちづくり先進地における観光情報発信の内容を分類した結果、水辺環境先進事例地域の観光パターンは9パターンに類型化され、「伝統的水辺活用型」「歴史的建造物型」「伝統的用水まちなみ型」「伝統的生活湧水保全型」「潜在的湧水資源型」が「部分的地下水利用型」の6つが伝統的な水辺環境を活かす観光の主要なパターンであることがわかった。
 
 

「甲府市中心市街地における観光資源情報の特徴について」 (武井 寛)

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