道路景観を対象としたドライバの感性モデルの構築

概要

現在,聴取者の好みに合わせた音楽の自動選曲を行うオーディオ機器の需要が高まっている. 特に,カーオーディオにおいてこのような研究が盛んである. しかし,現在のシステムのほとんどはユーザの嗜好を学習することによって自動選曲を実現しているため,ドライバのそのときどきの状況に合わせて自動選曲を行っているとは言いがたい.
そこで,本研究では,自動車運転時のドライバの感性をリアルタイムに予測し,予測した感性に合わせた自動選曲を行うことを最終目標とした. その第一段階として,自動車運転時の道路景観とドライバの感性の関連をモデル化した.

道路景観の感性評価実験の様子

キーワード

道路景観,ドライブ,感性評価実験,数量化理論I類,感性モデル

代表的な論文 / 口頭発表

  1. 武藤剛, 木下雄一朗, 小澤賢司, 伊勢友彦, "自動車運転時の道路景観がドライバの感性に及ぼす影響," 日本感性工学会第4回春期大会論文集, No. D7-07 (3 pages), 宮城・大和, 2008年3月.
  2. Y. Kinoshita, T. Muto, K. Ozawa, and T. Ise, "Development of a Kansei evaluation model for the scenery in automobile driving," in Proceedings of the International Conference on Kansei Engineering and Emotion Research 2009, No. 14G-04 (6 pages), Osaka, Japan, March 2009.