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研究室紹介

  • 研究内容

  • 研究対象:電源回路、生体信号処理回路、アナログ集積回路(LSI)

    研究課題:
    1. 胎児の心電信号取得のための生体信号処理回路の開発
    2. エネルギーハーべスティング用電源回路の高効率化
    3. ケーブルの長さに依存せず点灯可能な無電極ランプ点灯回路の開発
    4. Nパスフィルタの回路規模削減
    5. 機能性織物の開発
    6. チャージポンプ回路の効率改善
    7. 容量型センサ用信号処理回路の開発
    8. その他の電子回路や集積回路における諸問題の解決


    研究のキーワードは「回路設計」
    近年、スマートフォンなどの情報端末は非常に小型軽量かつ高性能となり、長時間の使用も可能となりました。また、Suicaに代表される電子マネーも広く普及し多くの店舗で使用が可能となっています。自動車も電子化され燃費の向上やより高い安全性能の実現がなされつつあります。少し前ならば夢のような事が次々に実現しています。これらの実現を支える技術が集積回路(LSI)です。一方で、東日本大震災後の電力不足などの背景から電力の有効利用が課題となっています。太陽電池から得られた電力の高効率な変換や、電気自動車のモータの効率のよい駆動や電力の回生など電力制御を行う電力回路の重要性は一層増しています。
    当研究室では「集積回路」や「電源回路」など様々な「回路」を研究の対象としています。



    人間と自然をつなぐ先端技術「アナログ信号処理」
    今はディジタル信号処理が全盛の時代です。写真がフィルムカメラからディジタルカメラに代わり、テレビ放送もディジタル化しました。ノイズに強く劣化が少ないディジタル信号は非常に便利です。しかし、私たちが感じる音、温度、光の強弱等は時間に対して連続的に変化するアナログ信号です。高度なディジタル信号処理を施した出力も人がその恩恵に預る為には人が感じることの出来るアナログ信号に戻さなければなりません。この役割を担うのがアナログ集積回路です。 また種々のセンサから得られる電圧や電流などの信号も多くはアナログ信号です。例えば、ロボットが2本の足で転ばずに歩く為にはセンサから得られた信号を瞬時に処理する必要があります。センサから得られた微弱な信号は直接ディジタル信号処理回路で扱うことはまだまだ難しいのが現状です。信号を増幅し、必要な信号のみ選別を行ないディジタル信号処理回路が処理可能な信号に変換するものアナログ集積回路の仕事です。 また、エネルギーとしてつかわれる電力もアナログです。電気エネルギーを効率よく必要な形にするのもアナログ回路技術の大切な役割です。 当研究室では、ディジタル信号処理を十分に活かすことのでるアナログ回路設計技術を研究しています。


  • 教育および研究の方針

  • 世の中が必要としているものをつねに探せ(トーマス エジソン)
    私たちはエンジニアとして人や自然の役に立つ研究を行ないます。 「役に立つ」とは短期的な視点だけではなく中長期的に考えて大切な事も含みます。 私たちは「人や社会に必要である」と信じることができる研究のみを行ない、社会に貢献します。
    私たちは研究を通じて皆を幸せにすることを目指しています。


    楽しみながら学ぶのがベストだ(トーマス エジソン)
    研究成果は一朝一夕に得られるものではありません。失敗が続き成果の出ない時間が長く続く事は珍しいことではありません。研究成果を得る為にはそんな状態においても自分を信じて続ける事が必要になります。これは非常に辛い事です。そのため研究対象を好きになり楽しみながら研究を進めて欲しいと思っています。当研究室では、研究を楽しみ夢中になる、そんな時間を過ごして下さい。卒業研究や大学院における修士論文では目的のために努力する苦しみを乗り越えた後の感動を体験して欲しいと思っています。
    また、人間関係を含めて研究室を「楽しめる環境」に整えることも大切だと思っています。
    ただし、「楽(たの)しみながら学ぶ」であって「楽(らく)して学ぶ」のではありません。文字にするとちょっとの違いですが、大きな違いです。


    問題の本質を見抜き解決出来る能力の獲得
    大学3年生までの多くの講義では常に明確な答が提示されていました。扱う問題は誰かが既に解いた問題でした。しかし、大学の研究室では答がまだない問題を研究対象とします。答の追究を日々行ないます。さらに、大学院や社会では問題を探す事も求められます。当研究室では集積回路や電子回路の研究を行ないますが、回路の設計技術だけではなく、問題の本質を見抜き解決する能力や考え方を習得することを目的としています。さらに大学院では、問題を発見し解決する能力を身につけた柔軟なエンジニアの育成を目指しています。

    コミュニケーション能力の育成
    学生さんは社会に出て働くようになって周囲との協力の必要性をまた違ったレベルで感じると思います。人が独りで出来ることは本当に僅かです。大きな仕事、大切な仕事になればなる程、周囲との協力が必要になります。研究室は小さな社会ですが、研究室での生活を通じて他人とコミュニケーションをとる能力、自分の考えを伝える能力、そして一生の宝となる友人を作って欲しいと願っています。

  • 卒業生の進路

  •  卒業生は様々な分野の企業で働いています。集積回路および電子回路や電源回路の知識は電気メーカに限らず幅広い業種で必要とされるため、卒業生は多くの企業で活躍しています。

    R1年度 学部卒業:菊水電子工業株式会社(山梨県富士河口湖町)
             フジテック株式会社
             豊田合成株式会社(愛知県)
        修士修了:J-power 電源開発株式会社(東京都)
             株式会社アステクノス

    H30年度 学部卒業:小糸製作所(静岡県静岡市)
             富士電機株式会社
        修士修了:ラピスセミコンダクター株式会社
                      (神奈川県横浜市)
             富士電機株式会社(東京都日野市)

    H29年度 学部卒業:富士電機株式会社(長野県松本市)
        修士修了:株式会社日立製作所(神奈川県横浜市)
             富士電機株式会社(東京都日野市)

    H28年度 学部卒業:株式会社メイテック
             明電エンジアリング
             スズキ株式会社(静岡県浜松市)
        修士修了:パイオニアマイクロテクノロジー株式会社
                      (山梨県甲府市)
             東京エレクトロンデバイス株式会社
                      (神奈川県横浜市)
             ローム株式会社(神奈川県横浜市)

    H27年度 学部卒業:本田電子株式会社(愛知県豊橋市)
             セイコーエプソン株式会社(長野県諏訪市)
             高周波熱練株式会社(東京都品川区)
        修士修了:ソニーLSIデザイン株式会社
                      (神奈川県厚木市)

    H26年度 学部卒業:共信冷熱株式会社(山梨県甲府市)
        修士修了:アイコム株式会社(大阪府大阪市)
             横河電機株式会社(東京都武蔵野市)

    H25年度 学部卒業:株式会社シーテック(愛知県名古屋市)
             原村役場(長野県原村)
        修士修了:富士通アイ・ネットワークシステムズ株式会社
             (山梨県南アルプス市)
             ニスカ株式会社(山梨県南巨摩郡富士川町)

    H24年度 学部卒業:中部電力株式会社(愛知県名古屋市)
             下田市役所(静岡県下田市)
        修士修了:キヤノン株式会社(東京都大田区)
             スズキ株式会社(静岡県浜松市)

    H23年度 学部卒業:長野計器株式会社(長野県上田市)
             静甲株式会社(静岡県静岡市)
        修士修了:株式会社小糸製作所(東京都港区)

    H22年度 学部卒業:株式会社協和エクシオ(東京都)
        修士修了:ローム株式会社(京都府京都市)
             アイシン・エィ・ダブリュ株式会社(愛知県安城市)

    H21年度 学部卒業:関東自動車工業株式会社(静岡県裾野)
             (社名変更) トヨタ自動車東日本株式会社(神奈川県横須賀市)