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ESR年代測定

  鉱物中の格子欠陥により捕獲される不対電子の数は、天然の放射線量と共に比例的に増加するので、捕獲された不対電子をカウントすることにより、鉱物の生成年代を決定することが出来ます。格子欠陥に捕獲された不対電子は、電子スピン共鳴(Electron Spin Resonance:ESR)装置(下の写真)により検出することができるので、この方法による年代測定法をESR年代測定法(ESR法)と呼びます。
  ESR法は、主に第四紀(約170万年前〜現在)の年代測定に利用されていますが、石英や長石など、他の年代測定法では測定できない試料も対象となります。また断層破砕物質中の石英や粘土鉱物のESR信号を利用して、断層活動の絶対年代測定も試みられています。

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