金管楽器
オーケストラで用いられる主な金管楽器はトランペット、ホルン、トロンボーンの3種類です。標準的な2管編成(木管楽器がそれぞれ2本ずつ)ではトランペット2本+ホルン4本+トロンボーン3本という編成が普通です。木管楽器と同様、同じパートを複数の奏者で吹くことはないので緊張しますが吹き終えた時の達成感は格別です。
トランペット
言わずと知れた金管楽器の花形。バルブ装置が発明される以前よりオーケストラに採用されたことから、作曲年代によって用法が大きく変わる楽器です(だんだん音が増えていく!)。19世紀に発明された、よく形の似た(実は同族楽器ではない)コルネットもしばしば登場します。
ホルン
限られた倍音列しか出すことのできなかったトランペットに比べ、長さが3.7mもあるホルンの豊かな倍音列は作曲者にとって魅力的だったのでしょう。トランペットとともに古くよりオーケストラに用いられ、2本または4本という編成が一般的です。近現代の大規模作品ではそれ以上用いられることも。
トロンボーン
トランペットやホルンが古くよりオーケストラで用いられた反面、(スライド機構により自由自在に音階を吹くことができたにも関わらず)トロンボーンはロマン派までほとんど出番がありません(涙)。これは、トロンボーンが主に教会で使われていたことによります。以降、オーケストラの標準的な編成に組み込まれるようになりました。
チューバ
吹奏楽には必ず必要なチューバですが、発明されたのが19世紀に入ってからということもあり、トロンボーンとは違った理由でオーケストラに登場するのはロマン派以降という楽器。
©
University of Yamanashi Orchestra