第1回 情報機械と超微細加工
自己紹介。本学、本学科志望動機。
まず、「機械」として思いつくものをリストアップ。それを、○現在可搬であるもの、△現在は違うがそうなったらいいと思うもの、×だめなものに分類。同じものについて、30年前はどうだったか考える。そして、精密部品をつくる技術が、それらにどのように寄与しているか考える。小型、軽量、高機能。人間は小型軽量化したいという欲求をもっており、それに答えるのが工学であることを教える。
次に、板(金属板、ガラス板)などに10ミリの穴加工をする方法について、知っているものを上げさせる。1ミリはどうか、0.1ミリはどうか。。。 現在の半導体が0.2μmの加工をしていることを示す。
写真の縮小技術と転写露光によってフォトファブリケーション・フォトリソグラフィ加工プロセスを概説する。最後に翌週の実験の概要と、原版作製の宿題。
第2回 乾板作製
コニカハイリゾプレート(ハイプレシジョンプレート)を用いた、フォトマスク(乾板)の作製。
1)各自準備してきた原画をOHPシートにコピーする。縮小コピーしてもよい。
2)密着露光。露光20秒、現像5分、停止30秒、定着10分、流水。現像液は指定のもの。

作製したフォトマスク(乾板)
宿題:SI単位、誤差の伝播法則、両対数プロット、最小二乗法
A41枚にまとめ、各自説明する。10分間。
第3回 真空について
手動真空ポンプによる吸引力の発生とペットボトルの収縮。

ペットボトル収縮実験
ロータリーポンプのつくる真空(減圧)下での、メタノールの沸騰。装置は、真空容器=試薬ビン、シール=NW16センターリング&Oリング(カップリングはなし)→アルカテルRPへ。
圧力の発生要因と沸騰現象についての議論
減圧下での蒸発・揮発現象と、蒸着技術の概要
前回宿題の発表と補足講義
レポート課題 ゼミの実験、講義内容、それに関連する内容のうち各自興味をもったことについてA4で2枚にまとめる+感想提言

講義風景