RAIDについて(wikipediaより抜粋) 複数台のハードディスクを組み合わせることで仮想的な1台のハードディスクとして運用する技術。 ・ハードウェア方式  -RAIDコントローラカード   RAIDコントローラと呼ばれるカードを装置に取り付け,   パリティ演算やディスクの管理などを任せるもの。   OS側で各RAIDコントローラへの対応が必要で,専用のドライバが必要。  -ディスクアレイユニット   コンピュータやOS側からは単なるSCSIやファイバーチャネルのドライブとして   見えるため,特別なドライバやCPUへの負担が全く無い。 ・ソフトウェア方式   OS自身が普通のドライブコントローラを通して複数台のディスクを管理する。   CPUへの負荷が高いが,特別なハードウェアを購入する必要がない. RAID 0: 耐故障性の無いディスクアレイ(ストライピング)  複数台のハードディスクにデータを分散して読み書きし高速化したもの。  冗長性が無く耐障害性もない。RAID 0には最低2ドライブが必要。  1台のドライブが故障しただけでアレイ内の全データが失われてしまう。  長所:構成ドライブのすべての容量が利用可能     ドライブ数が増えれば増えるほどアクセス速度が上がる  短所:冗長性が全く無い     ドライブ数が増えれば増えるほど故障率が上がる     性能を100%引き出すには,I/O性能の向上に見合った帯域を持った     バスアーキテクチャが必要 RAID 1: 二重化(ミラーリング)  RAID 1は複数台のハードディスクに,同時に同じ内容を書き込む(ミラーリング)。  RAID 1は最もシンプルはRAIDであり,耐障害性の高いRAIDである。  また,RAIDの最大の弱点であるコントローラの故障にも対応しやすい。  RAID 1には最低2ドライブが必要。  長所:復旧が速い     RAIDハードウェア/ソフトウェアなしでも使用できる     ハードディスク故障時にも性能が低下しない     コントローラの故障に対応する冗長設定が可能     ドライブ数が増えれば増えるほど耐障害性が上がる。  短所:構成ディスク容量に対するデータ記録可能容量が常に構成ディスク台数の逆数倍であるため効率が悪い。     RAID1の容量は構成するドライブの中でもっとも小さな容量に決定され,あまった部分は利用できない。     RAIDの中で唯一ディスクサイズの大容量化,高速化を目的としていない. 既存のシステムにドライブを追加する場合,中身が空のドライブを複製するミスに注意する必要がある。 RAID0+1,RAID1+0 RAID1とRAID0の組み合わせ。最低4ドライブ必要。 RAID1+0がドライブ故障への耐性ですぐれている。 RAID5: ブロック単位でのパリティ分散記録 複数のハードディスクに誤り訂正符号データと共に分散させて記録する。 最低3ドライブが必要。 長所:ボトルネックとなる,RAID3やRAID4のような専門のパリティドライブが存在しない    ドライブの台数が増えるほど高速化を見込める。 短所:読み出しは高速であるが書き込みは低速である(特にドライブ台数が少ない場合)    障害発生時の復元作業が遅い    ハードディスク故障時に性能が低下する    2つ以上のドライブが同時に故障すると回復できない RAID5+0,RAID0+5 RAID5の速度を向上させたい場合。最低6ドライブ必要。 RAID5+0の方がドライブ故障への耐性,書き込み速度の向上効果に優れている。 RAID5+1,RAID1+5 RAID6を上回る強力な耐障害性が要求される場合。最低6ドライブ必要。 どちらも3ドライブまでの同時故障に耐えられるが,RAID1+5のほうがより強い耐障害性をもつ。 メンテナンス性にも優れる。 RAID5+5 RAID5によってRAID5を組む。最低9ドライブ必要。 RAID5+1や1+5と同様に同時に3ドライブまでの故障に耐えられ,ディスク利用効率でそれらを上回る。 耐障害性でゃRAID5+1とRAID1+5の中間程度。 RAID6 任意の2つのハードディスクに障害が発生してもデータが復元できる。 最低4ドライブ必要。1つの冗長データはRAID5同様パリティ符号で, もう一つの冗長データは対角線パリティ,P+Qパリティ等で生成される。 長所:RAID5と同等の長所を持つ上,さらに高い耐障害性がある。 短所:初期投資が大きい(ただし,長期的な運用コストはRAID5と大差ない)    二重にパリティを生成するため,RAID5よりも書き込み速度が低下する    ハードディスク故障時に性能が低下する。    3つ以上のドライブが同時に故障すると回復できない。 RAID6+0, RAID0+6 RAID6の耐障害性を活かしたうえで高速化を図る。最小8ドライブを要し,2ドライブまでの故障に耐えられる。 RAID6+1,RAID1+6 耐障害性が非常に強い。最小8ドライブを要し,5ドライブまでの故障に耐えられる。 RAID6+5,RAID5+6 強力な耐障害性と速度を兼ね備える。最小12ドライブを要し,5ドライブまでの故障に耐えられる。 RAID6+6 極めて強い耐障害性。最小16ドライブを要し,8ドライブまでの故障に耐えられる。