C型肝炎ウイルスタンパク質の構造生物学
C型肝炎ウイルスタンパク質の構造生物学
C型肝炎ウイルスは,人に感染するRNAウイルス(RNA(+)型)で,慢性持続感染する可能性が高く,長期間後に脂肪肝,肝硬変,肝ガンにいたる病気の原因です。C型肝炎ウイルスのタンパク質には,ウイルス粒子(ビリオン)を構成しない非構造タンパク質(Non-structural protein)があり,これが宿主因子(ヒトのタンパク質)と複合体をつくり,この複合体がウイルス粒子の複製に必須であることご知られています。この複合体の結晶解析により,複製メカニズムの解明や,新薬開発の基礎データを提供することができます。今,これら複合体の結晶解析を目指しています。