最近の新聞を読むと、これからのみなさんは仕事においてもより高い技術はもちろんのこと、自分の力を伸ばす能力が求められるようになってきているようです。目の前の課題である就職活動も心配されますが、本学科の卒業生は就職率も高く、それなりのところへ就職できると思われます。しかし、仕事に就いた後どうなるかは皆さん次第であり、そのためにも、自ら学ぶことのできる能力を身につける必要があります。本研究室は、皆さんがより高い知識と共に、この学習能力を身につけられるように以下のことを柱としています。
世の中、コンピュータだけ動くものはそう多くありません。その一方、コンピュータと無縁のものもそう多くありません。身の回りのものを見渡すと、センサーとコンピュータ組み込みの機器が無数にあります。本研究室では、そのような知識を身につけることができます。
社会にでると、自分の知っていること以外にも様々なことに取り組まなければならないことが多々あります。未知の事柄に取り組み際に、それを解決するために必要な能力を身に着けられるように指導していきたいと思っています。
大学院への進学を強く勧めます。上記の利点は、大学院で研究を継続することで大きく向上します。学部3年次までの座学3年、卒論+修士2年の研究主体の学習3年で将来にそなえましょう。実際、就職を見ても修士のほうがかなり良いところに就職しています。(少なくとも本研究室では)
本研究室では、研究に2つの柱があります。
小型のコンピュータ、いわゆるパソコン、組み込み用マイコン(電化製品、カメラ、携帯などにくみこまれているワンチップ型のコンピュータ)などの高性能化に伴い、センサーが大きく発展しています。本研究室では、これらのセンサの中でも特に、光ファイバを用いたセンサとコンピュータを組み合わせたセンサシステムについて研究していきます。
人間の5感のひとつの味覚は、その客観的評価が困難であることが良く知られています。コンピュータでも取り扱える評価法の研究をします。
本年度は以下のような研究テーマを考えています。ただし、具体的には、4 月以降にゼミや研究を進めていくうちに皆さんの希望と相談して決定していきます。
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テーマ | 学籍番号 | 氏名 |
ブレンドポリマーを用いたPOFアルカンガスセンサーの改善 | T09KG004 | 宇田和也 |
呼気の空間分布を考慮した、マルチチャネル型POF水分センサによる無発声母音認識システムの改善 | T09KG031 | 樋川達也 |
蛍光色素ドープ膨潤性クラッドの蛍光減少を用いたPOF湿度センサ | T09KG038 | 山田修平 |
味物質センシングのためのヘテロ構造を用いたLB膜製膜装置の作製 | T07KG008 | 大谷修平 |
テーマ | 学籍番号 | 氏名 |
呼気分布検出のためのPOF水分センサヘッドの改良 | T06KG005 | 今井謙一郎 |
色素をドープした膨潤型POFアルカンガスセンサの作成 | T08KG025 | 芹澤千春 |
ダブルコア構造を有するPOF湿度センサーの作製 | T08KG031 | 伴勇輝 |
テーマ | 学籍番号 | 氏名 |
フォトポリマー添加膨潤性クラッドを用いたPOF湿度センサの作製 | T07KG013 | 加藤繁明 |
ダブルコアを用いたリーキー・導波変換POF型センサの設計 | T07KG024 | 野中克敏 |
異なる層構造を持つLB膜を用いた味覚センサの改善 | T07KG030 | 深澤純 |
光味覚センシングにおける脂質膜電位に応答する蛍光色素の模索 | T05KG015 | 桜井建斗 |
テーマ | 学籍番号 | 氏名 |
ヘテロLB膜による苦味物質の光センシング | T06KG010 | 小沢光広 |
ヘテロLB膜製膜装置の設計と作製 | T06KG019 | 三枝俊 |
異なる脂質分子を用いたLB膜の作製と光センシングによる味応答の比較 | T06KG037 | 三芳一恒 |
テーマ | 学籍番号 | 氏名 |
可動式POF型呼気分布センサを用いた無声母音認識 | T05KG028 | 佃知治 |
蛍光色素ドープLB膜とKCl溶液を用いた味物質の光プリコン測定 | T04KG028 | 内藤聡 |
テーマ | 学籍番号 | 氏名 |
光味覚センシングにおける電位感受性をもつ蛍光色素の探索 | T03KG002 | 石原龍太郎 |
POFを用いた味覚センサの小型化への検討 | T04KG020 | 小林武史 |
アラキン酸-ドデシルリン酸へテロLB膜型味覚センサの味物質に対する応答 | T04KG015 | 紅林秀輝 |
フラーレンを使用したヘテロ構造LB膜による苦味検出 | T04KG023 | 千野裕介 |