特急列車の座席には「キーボードの音は騒音です」といった注意が書かれています。PCで仕事をしている本人には,キーを押したときの音は,作業の完了を確認する「よい音」なのに...
このように同じ音でも違った評価となることを日常生活でも経験します。当研究室では,「キーボードを打つ人は,触覚のフィードバックを受け,かつ積極的に音を聴いている」のに対して,隣の人は「触覚フィードバックなしで,かつ消極的に音を聞いている」という違いに着目しました。そして,音色評価に及ぼす触覚のクロスモダリティと,注意の影響を定量化することに成功しました。
下左図は,視覚の影響を排除するために同一のキャップを載せた15種のスイッチの写真です。下右図は,音色を評価した結果を2次元で可視化したもので,1〜15番のスイッチの音色の変化を「白矢印:触覚の影響」,「黒矢印:注意の影響」として表現しました。
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