ホーム → 英語授業を考える |
||
英語授業を考える |
||
ここでは、英語授業を考えていく上で、私たち教師が考えるべき論点を提示します。
英語授業のあり方で議論すべき論点の一つに、英語授業における「真の学び」をつくりだすことがあると思っています。教師が一方的に教科書を教えている英語の授業であっては、生徒は英語を学ぶ大切さや楽しさを実感することはできません。それが実感できなければ、真の英語力を育てることは難しくなります。もちろん英語を聞いたり話したりする基礎的なスキルを育成することも大切なことです。しかし、英語の学習意欲を高めるような英語授業をつくるカギは、英語を使って「生徒に考えさせる」授業をつくることから始まるのではないかと考えています。英語を使って自分のことをどのように表現させるか、教師がどのように問いかければ英語を使って考える授業ができるかがそのキーポイントです。以下では、現時点での私の考えをまとめたものを紹介していきます。
|
||
自己表現活動を取り入れる |
||
どのようにして英語授業の学習や活動に生徒を主体的に参加させていくかは、英語教育を考える重要なテーマの一つです。主体的に英語学習へ参加させるためには、既成の事柄を生徒に表現させるのではなく、生徒自身の自分の思いや考えなど自分のことを、生徒の身近な誰かに表現するために英語を使わせることが、生徒の主体的な学習への参加につながり、必然的に英語授業の活性化や実践的コミュニケーション能力の育成につながるものと考えられます。言い換えれば、英語を使って表現する、あるいは、学習する目的が、生徒にとってはっきりしていてワクワクするものであれば、表現意欲は自然に高まります。表現してみたいという意欲が高まれば、新しい表現や語彙など英語を学ぶ意欲も同時に高めることができるでしょう。英語教育の活性化の重要なカギである自己表現活動を授業に取り入れていくためには、英語教師として具体的にどのようなことに気をつければよいのでしょうか。それほど難しいことではありません。ちょっとした教師の工夫の積み重ねが大切なのです。次の拙著ではそのヒントを提示してみました。
『自己表現活動を取り入れた英語授業』(大修館書店)目次へ
|
||
ホームへ戻る |
||
(c) Copyright 2001 Takeo Tanaka |