研究のポイント

 技術的課題
【モモシンクイガ対策】
1.X線を利用した老齢幼虫の検出と可視光を利用した卵、若齢幼虫の検出
【人件費軽減】
1.共選場での人手による選果機への投入・箱詰め・出荷トラックへの搬送の作業のロボット化
 研究計画の内容
【モモシンクイガ対策】
1. X線で被害果検出の実証試験研究
2. 光切断法でのモモの3次元形状データ併用での誤検出率の低減
3. 複数パレットシステムによる高速化
4. 超高解像度画像認識技術による卵の検出
5. 複数画像複数光源を利用した食入痕検出
【人件費軽減】
1. 真空搬送による非接触ハンドリング装置
2. 垂直多関節ロボットによる箱の自動組み立て機能と箱詰め
3. 出荷トラックへ自動運転で箱を搬送する装置
 達成目標
【モモシンクイガ対策】
1.「老齢幼虫」検出率100%
2.「卵」検出率(孵化直前)90%以上
3.「若齢幼虫」検出率(食入前期)80%以上
【人件費軽減】
1. モモ箱詰め作業システムで共選場費用の軽減(75%→40%)
 技術的優位性
【モモシンクイガ対策】
1. 特許出願済みの特殊緩衝シート
2. 任意角度にモモを把持・回転出来る機構
3. CPUとGPUでの高速画像認識技術
4. モモの品質保持100%
【人件費軽減】
1. 農業分野での箱詰め作業システム開発に適用可能な特許、知見を数多く所有
 地域戦略
【モモシンクイガ対策】
1. 平成20年3月策定の果樹王国やまなし輸出戦略プランの早期実現へ寄与
2. モモ輸出金額の増大
【人件費軽減】
1. 平成28年3月策定のふくしま未来農業協同組合の「農業所得10%拡大」の早期実現へ寄与
 実現可能性
【モモシンクイガ対策】
1. 山梨県各JAによる他のJAへの普及、山梨県農政部農業技術課による他の自治体への普及
【人件費軽減】
1. 箱詰め装置をモモ出荷実績のある他のJAへの普及
 成果の波及可能性
【モモシンクイガ対策、共選所費用の軽減】
1.「モモ」のみならず、「リンゴ」、「梨」、「すもも」でも共通の課題であり、本研究開発システムの他果樹への展開は農業所 得拡大に寄与し、大きな普及・波及の見込み