防災研究室

プローブカーを用いた災害時道路情報の提供

 災害対応を行う市町村や災害復旧に取り組むライフライン事業者,被災住民にとって,道路情報は欠かすことのできない重要な災害情報です.しかし,道路情報は,収集が困難なだけでなく,収集されても異なる道路管理者が異なる形式で提供することになるため,集約が極めて困難と言えます.とくに地震のような突発災害の場合,過去の例では地震後の1週間程度は道路情報を全く入手することができていません.そこで,災害の直後に早期に道路情報を提供する手段としhて,最近普及してきたGPS付きのカーナビゲーションサービス等のプローブカー情報の利用に関する研究を行っています

減災情報共有プラットフォームの概念図

平成16年新潟県中越地震における通行不能区間とプローブカーの走行軌跡
(災害時には,なかなか得られない通れない道路情報よりも,プローブカー情報を用いた通れる道路の提供が効果的です)

平成19年新潟県中越沖地震では,新潟県柏崎市に前日のプローブカーの通った道路情報(通れた道路情報)を提供

通れた道路情報をGoogle Earth上で表示(柏崎市市内版)

通れた道路情報をGoogle Earth上で表示(柏崎市周辺の広域版)