防災研究室

3次元地震応答解析に基づく甲府盆地の被害想定

 ユーラシアプレート、北米プレート、フィリピン海プレートの3つのプレートの活動によって生まれた甲府盆地は、他に例を見ない逆三角形の深い盆地構造を呈している。盆地の北に存在する火山からの噴出物や、山体崩壊に伴う砕屑物が地下1km以上深く堆積し、表層の50m程度が河川の氾濫堆積物となっています。河川は大きく流れを変えて流下した結果、表層地盤は場所ごとに土層の性状が異なる異なる3次元不整形表層地盤となっている。
 このような複雑な表層地盤の地震動を検討した結果、甲府市等の都市の地震被害想定を目標として、3次元地震応答解析を実施している。

         
南甲府駅付近(かつての西青沼)に集中する地盤ひずみ            古い木造建物の被害が急変する解析結果