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地震発生過程の解明

  1995年に発生した兵庫県南部地震では、既存の活断層である野島断層(下の写真)が再活動しました。一般に、地震は地球表面を形成している地殻の内部の破壊(断層活動)によって引き起こされますが、内陸地震の大部分は地下10〜15kmで発生しています。地震の発生は何によってもたらされるのでしょうか?また地震の発生時に地下では何か起っているのでしょうか?こうした問題を解明するためには、地下深部の震源域で断層活動によって生成された物質(断層破砕物質)を調べることが有効と考えられます。震源付近で地震時に形成される断層破砕物質は、形成直後は、地表で見られるカタクラサイトやマイロナイトのように固い岩石ではなく、柔らかい物質であると推定されますが、何百万年あるいは何千万年かけて地上に隆起して来る過程で、様々な物理的化学的作用を長期間に渡って受け、固い岩石(断層岩)に変化して行くと考えられます。従って、地震の発生過程を解明するためには、まだ固まっていない出来立ての断層破砕物質を調べる必要があります。

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