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 地震発生過程に関する様々な問題を解明する目的で、兵庫県南部地震後の1996年に、日本の大学や国立研究機関の研究者達が集まって、野島断層を徹底的に解明するプロジェクト『断層解剖計画』が開始されました。そして、野島断層の地下深部約500mの地点から地表まで、ほぼ連続する掘削ボーリングコア試料が採取されました(下の写真)。この500m掘削コアは、深度約388.4mの付近で野島断層の断層面を貫いており、貴重な断層面周辺の試料を採取することが出来ました。震源には到底届かない深度ですが、活断層(地震断層)を地下深部で貫通するボーリングコアを採取した例はこれまで皆無で、世界最初の例となりました(日本地質学会欧文誌The Island Arc断層解剖計画特集号(2001)参照)。これまでに、500m掘削コア(DPRI)の他、750mコア(JSG)、800m(DPRI)、1800m掘削コア(DPRI、NIED)も掘られ、現在も様々な解析が行われています。

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