研究室紹介
小谷・渡辺研究室は、画像処理、画像認識の技術を使って人々の役に立つ知能ロボットの研究・開発に取り組んでいます。
現在、重点的に取り組んでいるのは、サクランボの選果ロボットです。2014年から、農林水産省の支援を得て、モモの中に入り込むガの幼虫の検査を確実にするためのロボットシステムの開発を行ってきました。その後、モモのせん孔細菌病の被害を最小限にするという課題にも取り組みました。10年来のモモの研究の成果を基に、サクランボの選果作業の省力化とスピードアップで農家の収入増加につながるロボットを研究・開発しています。
ほかにも、重複肢体不自由者のための視線入力訓練法を確立し、視線による移動支援ロボットの操作を可能にするための研究を行っています。
さらに、大阪大学と提携した、大村智記念学術館での案内ロボットが来館者に与える影響を明らかにする研究も行いました。
医学分野においても、カプセル内視鏡画像の診断で医師を支援するシステムの開発を行っています。
現在、当研究室には、小谷教授・渡辺准教授の指導の下、学部学生8名、修士課程学生9名、博士課程学生1名が在籍しています。
知識と技術を高めることはもちろんですが、同時に、社会に出たときに必要とされる力を修得することを目標としています。
小谷・渡辺研究室の学生は、社会人として要求される言葉使いやプレゼンテーション能力を身に付け、ここから巣立っていきます。
1年後、2年後、3年後のそれぞれの成長を楽しみにしてください。
IJIE(JST・スタートアップ・エコシステム共創プログラム) のWebページはこちらから

現在研究中のテーマの中から3つを紹介しています。
トピックス
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2025/03/27
小谷教授が、IJIE(JSTスタートアップエコシステム)のデモデイで発表を行います。
題目:AI技術を搭載したサクランボ 自動選果機研究開発
会場:イイノカンファレンスセンター Room A1+2+3
場所:東京都千代田区内幸町2-1-1
ステップ1の支援、ありがとうございました。 -
2025/03/19
小谷・渡辺研究室の修士2年生の中嶋祐斗君が修士論文優秀発表者として表彰されました(写真の右下隅)。
修論題目:重複肢体不自由者を対象とした視線入力式電動車いすの研究開発及び評価
山梨県立あけぼの支援学校での実践的研究が高く評価されました。
4月からは、社会人になります。
活躍を祈っています。 -
2025/03/19
小谷・渡辺研究室の学部生の佐野太陽君が卒業論文優秀発表者として表彰されました。
卒論題目は、特許対応のため、非公開です。
納期が長い製品がありましたが、素晴らしい発表を行いました。 -
2025/03/19
小谷・渡辺研究室の学位記授与式を行いました。
博士課程1名、修士課程1名、学部生6名の計8名です。
社会に出るのは、博士、修士、学部の各1名です。頑張ってください。
学部生の5名は修士課程に進学します。
あと2年間、頑張りましょう。 -
2025/03/19
小谷・渡辺研究室の伊東 樹君が、博士の学位を授与されました。
3年生後期から配属され、4年生、修士課程2年間、博士課程3年間と長きに渡り、研究室への貢献、ありがとうございました。
博士論文題目:一般物体認識YOLOを用いたカプセル内視鏡画像の診断支援システムの研究開発 -
2025/03/18
小谷・渡辺研究室の学部4年生(5名全員)が工学部奨励賞を受賞しました。
受賞理由は第32回ロボコンやまなし[1]に参加、優秀な成績を収めたためです。
詳細は、2024年11月9日の「トピックス」を参照してください。 -
2025/03/17
小谷・渡辺研究室のD2学生、リカルドの論文が精密工学会誌に掲載されました。
"Evaluation of an Image Dataset of Cherries Damaged by Wildlife, Pests and Diseases for Deep Learning", R.CERRUD, S.KOTANI, H.WATANABE, 2025, Vol.91, No.3, pp.378-384
DOI: https://doi.org/10.2493/jjspe.91.378 -
2025/03/13
小谷教授が山梨県産業技術センター主催の「画像識別のためのAI活用セミナー」で講演を行いました。
講演のあとで、Raspberry Pi 5 とYOLOv8 を用いた物体識別のデモンストレーションを行いました。
デモンストレーションには、COSMOWAY 様も出展していました。
2012年度修了の小林様に会えました。 -
2025/02/19
メカトロニクス工学科の卒業論文発表会が実施されました。
小谷・渡辺研究室の学部4年の佐野太陽君が、卒業論文優秀発表賞に選出されました。
意欲的な複雑なシステム構成が評価されました。
卒業式の日に表彰式があります。 -
2025/02/13
メカトロニクス工学コースの修士論文発表会が実施されました。
小谷・渡辺研究室の修士課程2年の中嶋祐斗君が、修士論文優秀発表賞に選出されました。
継続した地道な努力が評価されました。
卒業式の日に表彰式があります。
発表題目:重複肢体不自由者を対象とした視線入力式電動車いすの研究開発及び評価 -
2025/02/10
小谷・渡辺研究室のD2のリカルドが国際会議IW-FCV(Seoul, Korea)で、講演発表を行いました。
Title: Cherry Packing Skill Proficiency Classification
Using Hand Motion Analysis,
Authors: Ricardo Cerrud, Hiromi Watanabe and Shinji Kotani -
2025/02/10
IJIE2024年度活動報告冊子で使用する写真撮影を行いました。
長野県上田市からカメラマンとディレクターが来て、とても丁寧な撮影を行ってくれました。
背景には雪をまとった甲斐駒ヶ岳を選びました。
デモデイ(3月27日)まで一カ月、ラストスパートします。 -
2025/01/31
サクランボの自動選果システムのプロモーションビデオを更新しました。
アグリビジネス創出フェアの内容を組み入れました。
学生がきびきびと動いてシステムを搬入、組立をするシーンが印象的です。
展示、デモンストレーション、アンケートの説明も一生懸命行ってくれました。
https://www.youtube.com/watch?v=R4UuoyjKjoQ -
2025/01/28
IJIE ステップ2に申請しました。
『ステップ2「スタンダード」では、起業準備を行う研究者・大学院生に対して、起業シーズのビジネスとしての可能性の検証に必要となる試作開発、実証試験、データ取得等を支援します。』
https://ijie.jp/news/1242/
書類審査の結果は2月中旬に発表予定です。
通過の場合、3月4日が面接になります。 -
2024/12/05
小谷教授、渡辺准教授、小谷・渡辺研究室の学生がViEW2024(パシフィコ横浜)に参加、発表を行いました。
サクランボに関する発表は以下の2件です。
「果柄によるサクランボ果実の鮮度判別の実装と性能評価」、「YOLOv8を用いたサクランボの病害虫鳥獣被害果の検出」 -
2024/11/28
2024アグリビジネス創出フェアが最終日となりました。デモンストレーションシステムは順調に作動しています。
安岡局長@農林水産省消費・安全局がわざわざブースを訪れてくれました。
短い時間でしたが、ディスカッションを行いました。
とてもうれしかったです。 -
2024/11/26
小谷教授が2024アグリビジネス創出フェアで、出展者プレゼンテーションを行いました。
時間は15分、場所はセミナールームA、題目は「AI技術を搭載したサクランボ自動選果機」でした。熱心にメモを取っていた参加者もいました。 -
2024/11/26~28
2024アグリビジネス創出フェアが、東京ビッグサイトで開催されました。
主催は農林水産省です。
小谷・渡辺研究室では、2016年のアグリビジネス創出フェアから毎年出展しています。
2016年度のプレゼン題目は「X線画像によるモモシンクイガ検出システム」でした。とても懐かしいです。 -
2024/11/20
小谷教授と来年修士に進学する学生と2人で、オリムベクスタの Robot Lab(御徒町)[1]を訪問しました。訪問の目的は「パラレルリンクロボット」のデモ見学と技術的内容の打合せです。
Robot Lab には、多くのロボットがあり、それらのデモを実施してもらいました。
[1] https://www.orimvexta.co.jp/showroom/ -
2024/11/10
博士課程の伊東君がSCIS&ISIS2024で研究成果を発表しました。
「Development Reading System and Detection of Lesion Candidate in Capsule Endoscopy using YOLOv5」
[1]https://soft-cr.org/scis/2024/index.html -
2024/11/10
渡辺准教授がやまなしジュニアドクター育成自然塾[1]で、色に関する講義と画像処理を用いてフォトマスクのデザイン画像を作成する実習を担当しました。
研究室学生が学生メンターとして、実習のサポートを行いました。
[1] https://jr-doctor.yamanashi.ac.jp/ -
2024/11/09
ロボコンやまなし2024[1]が山梨県流通センターで開催されました。
学部4年生の2チームが、「自律型ゴルフロボット競技」に出場し、「準優勝」と「第3位」、加えて「最長飛距離賞」を受賞しました。
[1]https://junkshop.mesa.yamanashi.ac.jp/robocon/ -
2024/10/23
やまなし産学官連携研究交流事業[1]のために前撮りをした動画が YouTube で公開[2]されました。
【山梨から始まるイノベーション】
「AI 技術を搭載したサクランボ自動選果機の研究開発」
[1] https://yamanashi-veh.jp/
[2] https://www.youtube.com/watch?v=s-Z1LPvl9-o&t=47s -
2024/10/23
小谷教授が「やまなし産学官連携研究交流事業産学官連携による研究発表会」[1]で、ポスター発表を行いました。
液晶ディスプレイを持ち込み、2022、2023、2024度のプロモーションビデオを連続再生しました。
山梨大学、山梨県の各機関による35テーマの研究事業についてのポスターセッションがありました。
[1] https://www.yamanashi.ac.jp/50116 -
2024/10/23
小谷教授が「やまなし産学官連携研究交流事業産学官連携による研究発表会」[1]で、研究発表(ミニプレゼン)を行いました。
研究発表は8件、その後、35テーマの研究事業についてのポスターセッションがありました。
場所:山梨県立図書館1階イベントスペース
[1] https://www.yamanashi.ac.jp/50116 -
2024/10/22
国立特別支援教育総合研究所(特総研:NISE)[1]の研究員と共に山梨県立あけぼの支援学校での取組を実施しました。
「りゅうき君」の視線入力が上達しています。
取組終了後、あけぼの教諭、特総研研究員、山梨大学教員・学生で活発な意見交換を行いました。
[1] https://www.nise.go.jp/nc/ -
2024/10/19
読売新聞山梨版に10月12日の「山梨大学・読売講座」の詳報が掲載されました。
「スマート農業技術の導入 ~モモとサクランボを対象として~」
【自動選果システム】
会場で講演している小谷教授の立ち姿の写真と講演内容の詳細が掲載されました。 -
2024/10/13
10月12日(土)に開催された「山梨大学・読売新聞連続市民講座」の内容が紙面に顔写真付きで掲載されました。
【「農業にAIや画像解析」、「小谷教授」、「害虫駆除や病斑検出装置」】
読売オンラインにも掲載されました。
https://www.yomiuri.co.jp/local/yamanashi/news/20241012-OYTNT50116/ -
2024/10/04
3年生の研究室配属を祝う会を実施しました。
一人一品持ち寄りで盛り上がりました。
博士2名、修士5名、学部4年6名、学部3年7名、教職員3名の合計23名の大所帯になりました。
ゼミ室で実施しました。
これから、4年生は「ロボコンやまなし」、修士は「View2024」で忙しくなります。 -
2024/10/02
小谷教授が読売新聞の記者から10月1日(火)に取材を受けました。
10月12日(土)に開催される「山梨大学・読売新聞連続市民講座」の告知のためです。
【「スマート農業」重要性解説、「従事者減少に対応」】のタイトル、顔写真付きで10月2日(水)の読売新聞紙面に掲載されました。 -
2024/09/28
小谷教授が山梨大学工学部創立100周年記念式典に出席しました。
式典の後、ノーベル賞受賞者大村智先生の特別講演がありました。
講演題目は、「千里之行 始於足下(老子)」でした。素晴らしい講演内容に感銘を受けました。
会場は、シャトレーゼホテル暖露館でした。 -
2024/09/25
2024アグリビジネス創出フェアに向けて、プロモーションビデオの素材の動画撮影を行いました。カメラマンは、新谷様@COSMOWAY[1]にお願いしました。
修士1年生と学部生が頑張ってくれました。
良いプロモーションビデオができることを祈っています。
[1] https://cosmoway.net/ -
2024/09/11
小谷教授が三菱財団の助成金贈呈式に出席しました。助成案件名は、「重複肢体不自由者の共生社会の実現に向けた移動支援ロボットとスマートウォッチによる心と身体の状態推定」です。
三菱財団から助成金を受けるのは、2010年度、2012年度に続き、3回目になります。
贈呈式の後は、懇親会が行われました。料理がとても豪華でおいしかったです。 -
2024/09/10
小谷教授と渡辺准教授、研究室学生で山梨県立あけぼの支援学校に行き、取組を行いました。
視線操作型の移動支援ロボットを重複肢体不自由のある「りゅうき君」が見事に操作しました。
その後、「こうや君」と視線入力訓練を実施しました。 -
2024/09/04
小谷教授が山形県庁を訪問して、スタートアップ・エコシステムのプロジェクトの説明を行いました。
園芸大国推進課と産業技術イノベーション課の方々が熱心に聴いて下さいました。
その後、参画機関で詳細打合せを行い、ステップ2に申請することで同意しました。
(左写真:「やまがた紅王」、山形県Webページより) -
2024/09/01
サクランボ自動選果システムの概要を記載した「特集解説」が電気学会論文誌Cに掲載されました。
「深層学習を用いた画像認識技術の医療分野・農業分野への応用」、
渡辺 寛望、小谷 信司、
2024,Vol.144, No.9, pp.864-867 -
2024/08/31
小谷教授が、第14回山梨大学若桐講座[1]で、教育学部附属中学校の生徒さんと保護者に講義を行いました。
講義タイトルは「失敗から学ぶロボット工学」です。クイズを通して、生徒さんと保護者の事実(ファクト)のアップデートを促しました。
[1] https://www.wgr.yamanashi.ac.jp/modules/information/details.php?bid=1065 -
2024/08/28
小谷教授が山梨県立産業技術短期大学校(塩山校)で、「AI(人工知能)技術について」の講演とAI実習を行いました。
講演では、初期のAIから現在のAIへの進化を講演しました。
実習では、一人一台の Raspberry Pi 4 環境で、YoloV8 を利用して物体識別を行いました。 -
2024/08/03
工学部オープンキャンパス[1]が開催されました。
小谷教授がメカトロニクスコースの模擬授業「失敗から学ぶメカトロニクス工学」を担当しました。クイズ形式で講義を進め、教室全体が盛り上がりました。
受講者が山梨大学メカトロニクスコースを受験してくれることを祈っています。
[1] https://www.eng.yamanashi.ac.jp/open/14118/ -
2024/08/03
工学部オープンキャンパス[1]が開催されました。
小谷教授がメカトロニクスコースの模擬授業、渡辺准教授が入試紹介を担当しました。
見学ツアーでは大村智記念学術館の案内ロボットと視線検出の紹介を学生が行いました。
[1] https://www.eng.yamanashi.ac.jp/open/14118/ -
2024/07/28
やまなしジュニアドクター育成自然塾ベーシックコースの野外活動[1]に渡辺准教授が参加しました。
南アルプス市ユネスコエコパークの自然の中で水生生物の観察や自然との付き合い方を塾生と一緒に考えました。
[1]https://jr-doctor.yamanashi.ac.jp/archives/1700 -
2024/07/03
伊東君と渡辺准教授がCOMPSAC2024で研究成果を発表しました。
「Detection of Lesion Candidates and Extraction of Diagnostically Inconclusive Images in Capsule Endoscopy Using YOLOv5」
「Evaluation of Gaze Input in 3D Space for a Person with Multiple Physical Disabilities Using a Robot and Drones」 -
2024/07/02
リカルドがCOMPSAC2024[1]で研究成果を発表しました。
「Autonomous Cherry Sorting System for the Realization of Smart Agriculture」
[1] https://ieeecompsac.computer.org/2024/ -
2024/06/18
小谷教授のグループが山形県東根市でサクランボの手詰め作業の撮影を行いました。
撮影メンバーは、山梨大学(Tobii Pro Glasses 3、Webカメラ)、COSMOWAY(一眼レフ動画)です。
手詰めを行ってくれた方々は、20年以上の名人と10年以上の熟練者、2年目の初級者でした。 -
2024/06/17
小谷教授がやまがた産業支援機構でサクランボ自動選果機に関する打合せを行いました。
参加メンバーは、やまがた産業支援機構、JA全農山形です。
今年のサクランボの作柄状況は非常に厳しいとのことです。 -
2024/06/09
小谷教授が南アルプス市のサクランボ農家から病害虫鳥獣被害果(「佐藤錦」)を入手しました。
2024年度は、山形県と同様、双子果が多い印象を受けました。
2024年度の南アルプス市でのサクランボの収穫作業は終了しました。 -
2024/06/04
小谷教授と渡辺准教授、学生3名が、南アルプス市のサクランボ農家で、病害虫鳥獣被害果のサクランボ狩り(「佐藤錦」)を行いました。
2024年度は収穫作業が例年より早く、「高砂」の収穫は既に終わっていました。 -
2024/05/15
小谷教授と学部生2名が、モモの本摘果(2回目の摘果)講習を受けました。
場所は、生命環境学部附属農場、講師は、小林技術職員にお願いしました。
Tobii Pro Glases 3 で録画した実習の様子を、視線に関しては、Tobii Pro ラボで、手指の動きは MediaPipe にて解析します。 -
2024/04/16
2024/02/08に NHK 甲府で放送された山梨県立あけぼの支援学校の取り組みが Web の記事[1]として、公開されました。
「自分の意思で1票を!支援学校 “視線"で広がる可能性障害で文字を書くことが苦手でも」
[1] https://www.nhk.or.jp/kofu/lreport/article/000/75/ -
2024/04/15
小谷教授とCOSMOWAYがサクラ(佐藤錦)の受粉作業の撮影を行いました。
佐藤錦は他家受粉型なので、ナポレオンの花粉を利用しました。
場所は、南アルプス市十五所です。
サクラは、満開でした。 -
2024/04/01
小谷教授が人事異動通知書を頂戴しました。
現職:山梨大学教授
山梨大学学長補佐(兼任)
総合情報戦略部長(兼務)
渡辺准教授は入試委員(正)です。
二人とも充実した1年間になりそうです。 -
2024/04/01
小谷・渡辺研の2024年度がスタートしました。
博士3年1名、博士1年1名、
修士2年1名、修士1年4名、
学部4年8名の15名体制です。
学生居室のレイアウトを変更しました。