モモのせん孔細菌病の拡大防止

 せん孔細菌病とは、細菌によっておこる病害で、モモのほかアンズ、ネクタリン、スモモにも発生する。枝で越冬し、春から夏にかけて枝、葉、果実に感染する。感染すると葉や果実に黒褐色の点々が現れる。症状が進むと早期に落葉し、樹勢を弱める。果実では、商品にならないモモができる。 
 風雨によって枝葉が傷つき感染が起こるので、台風や降雹の影響を強く受ける。モモ栽培において防ぐのが最も難しい病害である。

 この病害は薬剤防除だけでは十分な効果が得られず、耕種的な防除が欠かせない。現在の耕種的防除は、防風ネットの設置や発病した枝の剪徐など、農家の経験による知識に頼って行われてきた。
 本研究では、知識に頼った防除から、科学的根拠に基づく防除システムを開発することにより、モモ農家の負担を軽減し、安定生産につなげることを目指す。


モモせん孔細菌病画像                      山梨県のホームページより転載

 

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