研究分野当研究室は,運動が有する予防医学的効果について,遺伝子や分子の働きといったミクロな視点に止まらず,人間の振る舞いといった個体レベルでの解析をも含め多角的に検討しています.健康に関わる諸問題に対して,自在にフォーカスを合わせて解釈し対策を考えていくことを目指し,オリジナルのアイディアを大切にしています.健康を維持し健康寿命(単なる生物としての寿命ではなく,自活して生活できる期間)を延伸して豊かな人生を謳歌するには,「運動・栄養・休養」の3要素を考慮しなければなりません.その中心にある「運動」を広義に捉え,健康に関連する様々な学際研究にも積極的に挑戦し続けていきます. 学部在学中,3年次から当研究室に所属して活動をすることができます.大学院生は修士課程と博士課程に在籍して研究を進めていくことができます.なお取得可能な学位は次の通りです. 【問い合わせ先】 現在進行中のプロジクト,過去に扱った,あるいは将来検討予定のテーマ■運動と活性酸素種,抗酸化機能,修復機能,ホルミーシス効果 ■水素分子の生体保護効果 ■運動に伴う頭・頸部外傷の予防研究 ■低酸素環境の生体保護効果 ■生活習慣(運動,栄養,休養)と骨 ■運動習慣という行動変容 ■骨格筋とエピジェネティクス □運動と痛風・核酸代謝,プリン代謝 ・運動性高尿酸現象と遅延型肝臓酸化ストレスの関連 ・スポーツマンには痛風が多い? □運動と食欲 ・運動とグレリンと成長ホルモン □運動と免疫機能,グルタミン ・Catabolic stateにおける免疫抑制,抗酸化能の低下を,グルタミンが軽減させられるか? ・運動による唾液分泌型免疫グロブリンA(sIgA)分泌動態(運動強度との関連) ・sIgA分泌動態の日内変動,サーカディアンリズム □活性酸素種とワイン,水 ・急性運動負荷に伴う酸化ストレスマーカーの変動に対するresveratrolの影響 ・急性運動負荷に伴う酸化ストレスマーカーの変動に対する運動トレーニングの影響 ・急性運動負荷に伴う酸化ストレスマーカーの変動に対するビタミンCの影響 ・酸化還元水の抗酸化機能に関する基礎的検討(in vitro) ・好中球のNO産生能に対するチオレドキシン(TRX)の調節作用 ・運動ストレスに伴うレドックス制御機構の変動に関する組織特異性(時系列での比較検討) ・Resveratrolの抗酸化機能発現機序のin vitro系を用いた検討(酵素活性修飾作用) ・バジル抽出成分の抗酸化機能 □環境と生体反応 ・寒冷馴化動物における抗酸化システム ・寒冷曝露刺激と褐色脂肪代謝,抗酸化酵素活性の変動 ・高地,高原環境とフリーラジカル ・高所トレーニングと酸化ストレス ・低酸素暴露と造血反応,および活性酸素代謝動態 ・低酸素シグナルとEPO分泌応答の調節機構 ・高温多湿環境下でのトレーニング特性 □骨粗鬆症と運動 ・最大骨量(Peak Bone Mass)に影響を及ぼす生活習慣因子(女子大学生を対象にした検討) ・骨量増大期(小学生〜高校生)の生活習慣と最大骨量(Peak Bone Mass) ・大学入学後の骨強度指数の変化と生活習慣因子(縦断的観察)
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