実験室は総合研究棟6F611室にあります.

・有機伝導体結晶育成用電源
育成に使う定電流電源は電子工作の勉強を兼ねて毎年4年生に自作してもらっていました.
 
・実体顕微鏡
小さい結晶を扱うのに光学顕微鏡は必須で,ニコン製SMZ800,745, 745Tの3台を使っています.ニコンは視度調整とダイヤル動作が優秀です.
 

・XYZマニピュレータ
結晶への端子付けの補助に使います.国産品(ナリシゲ製)です.マニピュレータの先には逆作動ピンセットを事務用クリップで固定してあり,ピンセットごと容易に着脱できます.このピンセットの先端に10ミクロンの金線をはさんで位置調整をしながら作業をすることで,手動で行うよりも簡単に端子付けができます.
マニピュレータ自体を顕微鏡のZステージに固定すると,顕微鏡の倍率を変更しても金線の先端に常にピントがあった状態を保てます.写真のタイプはXY微動ジョイスティック付きのモデルですが,このジョイスティックが邪魔で学生用にはジョイスティック無しのモデルを使っています.

 
・フリーアーム付き実体顕微鏡
はんだ付けの作業などでは上の顕微鏡だと拡大率が大きすぎて"もっと広い範囲を見たい"ことが多いです.この顕微鏡は倍率は劣りますがその分広角域を観察でき,フリーアームなので任意の位置,高さで作業できます.Leica製ですが意外と安い.
 
・インキュベータ×4台
有機伝導体の単結晶育成は温度一定に保ったこの箱の中で行います.
 

・ミニ真空ライン
結晶育成セル内をガス置換するための5連の真空ラインです.テフロンの三方コックを使っているので高真空には引けません.不ぞろいなのは米山自作のガラス細工だからです.

 

・コールドトラップ
粉末試薬の真空乾燥には液体窒素のコールドトラップを使うのが普通ですが,本研究室は液体窒素の供給場所からちょっと遠く不便なため,冷凍機式のトラップを使っています.アルコール媒体が入っていて20分くらいでマイナス100℃に冷えます.

 

・走査トンネル顕微鏡
ユニソク製コントローラと自作STMヘッドで室温大気圧中STM観察が可能ですが,米山以外は誰も触ることができません.残念ながらあんまり動いていません.

 
・低温冷凍機
8-300 Kでの抵抗測定と電気容量測定に使っています.科研費のおかげで装備がアップしました.
 
エックス線回折,PPMS,SQUIDはクリスタル科学研究センターや東北大金研の装置を借りて実験しています.
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