実験室は総合研究棟6F611室にあります.
・XYZマニピュレータ 結晶への端子付けの補助に使います.国産品(ナリシゲ製)です.マニピュレータの先には逆作動ピンセットを事務用クリップで固定してあり,ピンセットごと容易に着脱できます.このピンセットの先端に10ミクロンの金線をはさんで位置調整をしながら作業をすることで,手動で行うよりも簡単に端子付けができます. マニピュレータ自体を顕微鏡のZステージに固定すると,顕微鏡の倍率を変更しても金線の先端に常にピントがあった状態を保てます.写真のタイプはXY微動ジョイスティック付きのモデルですが,このジョイスティックが邪魔で学生用にはジョイスティック無しのモデルを使っています.
・ミニ真空ライン 結晶育成セル内をガス置換するための5連の真空ラインです.テフロンの三方コックを使っているので高真空には引けません.不ぞろいなのは米山自作のガラス細工だからです.
・コールドトラップ 粉末試薬の真空乾燥には液体窒素のコールドトラップを使うのが普通ですが,本研究室は液体窒素の供給場所からちょっと遠く不便なため,冷凍機式のトラップを使っています.アルコール媒体が入っていて20分くらいでマイナス100℃に冷えます.
・走査トンネル顕微鏡 ユニソク製コントローラと自作STMヘッドで室温大気圧中STM観察が可能ですが,米山以外は誰も触ることができません.残念ながらあんまり動いていません.