技術科の先生、工業科の先生になるには?

山梨県内外の教員採用試験を受験し合格すれば、技術の先生、工業高校の工業の先生になることができます。中学校技術科では、生活や社会において様々な技術が複合して利用されている現状を踏まえ、材料、加工、生物育成、エネルギー変換、情報等の専門分野における重要な概念等を基にした教育内容としています。また工業科では安全・安心な社会の構築、職業人としての倫理観、環境保全やエネルギーの有効な活用、産業のグローバル競争の激化、情報技術の技術革新の開発が加速することなどを踏まえ、ものづくりを通して、地域や社会の健全で持続的な発展を担う職業人を育成することとなります。

このような内容を生徒へ教えられるだけの素養を身に着ける必要があります。技術教育系では、各分野に講義、実習科目を設けるとともに、教育方法についての見識を深める技術科教育法、工業科教育法の科目を設けています。

技術教育系の特色

技術教育系では、木材加工学、金属加工学、機械工学、電気・電子工学、情報工学、農学、技術科教育学の分野の基礎事項を、講義・演習・実験・実習を通じて総合的に学びます。

科学技術における”ものづくり”を基本としつつ、単に「物を作る」ということでなく、理論・実験・実習を通してその根底にある科学的な見方や考え方を学ぶことができます。

小学校の先生になれる?

山梨県内外の教員採用試験を受験し合格すれば、小学校の先生になることができます。技術科は小学校にはない科目ですが、教育の基礎理論、教職の意義等教育課程に関する科目、生徒指導、教育相談及び進路指導等に関する科目、教育実習、教職実践演習、小学校の教科の指導法に関する科目、小学校の教科に関する科目が教育学部専門科目として設けられております。

教育学部専門科目は、他のコース、系の学生と一緒に受講するので、演習やグループワークなども他のコースや系の学生とコミュニケーションを取りながら、取り組むこととなります。


取得可能な教員免許


他の教科の教員免許も取得可能

学生の希望により、教育学部の他のコース・系で開講される科目を履修し、単位取得することで、他の教科の教員免許を取得することが可能です。現在までに卒業した学生が取得した教員免許として、数学、理科、英語、社会、家庭科、養護があります。また、他のコース・系に所属する学生が技術の免許取得のために技術教育系の開講科目を履修しております。

数学および理科については、履修モデルに数学教育系、理科教育系で開講される科目の履修例が記載されております。


履修モデル

履修モデルとは何をどのような順序で学んでいくかを示すモデルです。入学した学生はこのモデル参考にして、自身の目標に従って授業を履修していきます。