2025.1.27 「そのとおりだね」
『人を憎むぐらいなら、
離れましょう。』
『そんな人のことで
自分の気持ちを汚すことはない。』
(精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉 ダイヤモンド社 より)
2025.1.26 「花粉対策」
花粉シーズンを控え、早めに耳鼻科へいった時のこと。
もう症状でてますかー?お薬は昨年と同じでもよいですー?みたいなやり取りを、看護師さんとしていた。
そのとき、そういえば、昨年は目薬の効き目が少し弱かった気がしたので。
「もう少し強い目薬に代えてもらえことはできますか?」と、何の気なしに相談をしてみた。すると、
あーこの目薬ねーうちで出せる中で一番効き目がつよいやつなのよー
なのでもし効き目が弱いと感じるなら、眼科で診てもらった方がよいかもねー
特に角膜に傷がついてる場合なんかは、目薬の種類も変わってくるのよー
眼科ってあまり罹らないですか?えーとシマさん、もう50ですよねー
同級生だから言うけれど、わたしなんかこのまえ
緑内障が始まってるって言われちゃってーうんうん
だからこの歳になると、ときどきは診てもらった方がよいですよー
そもそもねー、ここで出してる目薬って効き目弱いくせに高いんですよねー
って、あまり言ったら医師に怒られるから言わないけど笑
(中略)
なんかもう明け透けすぎて、看護師さんのファンになりましたー また来ますー
2025.1.25 「アサーション」
人間関係のトラブルの7割は
『そんなこと言わなくても、分かってくれてると思ってた』
という、思い違い・すれ違いが原因だ。
だが恐れることはない。解決策は2つある。
ひとつは、言わなくても分かってくれるだなんて、最初から期待しないこと。
もうひとつは、分かってほしいなら、何度も何度も心を尽くして言葉にすること。
人が人に気づく力というのは、期待するよりも絶望的に、弱くて、鈍い。
そういう覚悟とあきらめって、たいていの人には必要だと思います。
2025.1.24 「はやおき」
早朝の出勤途中に、ふと空を見上げると
うっすらと澄んだ朝焼けの右上に、ドラマのような三日月がひとつ
…こ、これが世に言う、サンモンノトク…!
2025.1.23 「宙わたる教室」
よみたいー、超よみたいー
でも読んでる時間がない~、くそーやべー、仕事さぼりてぇ~
p.s. 作者の伊与原新さん、直木賞おめでとござます!
2025.1.22 「人体実験」
賞味期限が1月3日の生うどんを、1月21日の夜に食べても、
おなかに特段の支障がないことが明らかとなりました
2025.1.21 「大切な相手ほど」
相手にかけた言葉は、相手の気持ちに寄り添っていただろうか
相手にかけた言葉は、自分の正しさを押し付けただけではなかったか
ぼくはいつもそんな風にクヨクヨ悩んでしまうので
気まずい時ほど、もう一度会いに行く
会って正直に話せるか否かって、人生の分岐点にもなったりするのだと
ぼくは常々自分に言い聞かせてます みんなもよかったらぜひ♪
2025.1.20「んなわけない」
休日の昼下がり。居間で隣に座ってた娘にむかって
「お父さん、来月出張でウィーンに行ってくるわー」
とノンキに話したところ、
「えー、ウィーンって何で有名だっけー」
とのたまうので、
「ベートーベンかなぁ」
って答えたら、
「え?冷凍麺?」
・・・チチソンナカツゼツワルイカ?
2025.1.19 「礼と法」
いい大人なんだから、きちんとルールを守りなさい、っていうのはわかるんです。
でもその一方で、ルールに縛られて思考停止しちゃったが故に、結局なにが正しかったのか?モヤモヤすることってありませんかね。
そもそも、憲法であれ民法であれ、学校や町内会のルールであれ、すべからく万事万人が納得できるルールなんて、人間さまが作れるもんじゃないと思うのよ。
…またそんな理屈っぽいことを考えていたら、このまえ覗いた浅田次郎さんの作品に、こんな文章をみつけました。
『いいかえ、乙さん。孔夫子の生きた昔には法がなかったのさ。礼ってのは、そうした結構な時代に、ひとりひとりがみずからを律した徳目のことだ。人間が堕落して礼が廃れたから、御法ができたんだぜ。』
『僕らが全能と信ずる法は、人間の堕落の所産に過ぎぬのです。……仁義礼智信。人がみな神に近かった清廉な時代には、法によって戒める必要などなかった。僕は今、現実と御法の狭間で思い悩んでいます。……今日でも「礼」は「法」の優位にあらねばならないはずです。』
― 浅田次郎著『流人道中記』(中央公論新社刊)
法は堕落の所産って、なかなかに強烈な表現だ。でもおかげで、なんか腑に落ちた気がします。
2025.1.10 「電子渡航認証システム(ETA) to 英国」
2025年1月8日より、イギリスへビザ免除で入国する際には、
電子渡航認証システム(ETA)の事前申請が必要となった。
実は自分は、来月のウィーン出張で、イギリス経由の便に乗る予定である。
でも単に乗り継ぐだけで、イギリスに入国するわけじゃないから、関係ないよね・・・と思ってたら。
どっこい、単に乗り継ぐだけでも、この申請が必要なのだそうな。(なんでやねん!)
仕方ないので、早々に手続きを試みた。
日本語の情報は検索してもほとんど見つからないので、イギリス当局のホームページを開いて、
その説明どおりにチマチマと作業する。
申請に使うのは、スマホの専用アプリ。
これをダウンロードして、アプリ上でメールアドレスを入力して、電話番号を入力して、
パスポートの写真を撮って、その写真をアップする・・・。
しかし、この写真のアップがどうしてもうまくいかない。
3回ほど試したが、いずれもエラーで止まってしまう。スマホの設定が悪いのか?写真の映りが悪いのか?
結構調べたけど、原因がじぇんじぇんわからない。
そこでイギリス当局のホームページに戻ると、「スマホで申請できない人はこちらへ」的なリンクがあった。
やったー!と喜んでそのリンクを開くと・・・、表示されたページには、「スマホのアプリを使うのが一番簡単ですよ♪」とのメッセージ。いや、それが出来ないから困ってんねん!
少し戸惑いながら、そのページの下半分を見ると、再び「スマホで申請できない人はこちらへ」的なリンクがある。なんだよ初めからそうしてくれよ、頼むぜイギリスさ~んと心中呟きながらそこを開くと・・・次に表示されたのは「アプリの正しいダウンロード方法」。・・・自分、なにか間違ったリンクを開いたか?イギリスさん、あんたさすがにしつこいって!
やや不安になりつつ、さらにそのページを最後までに読むと、最下部の末端にそれらしきリンクがある。そこを開いたら、ようやくwebsite上で申請する方法が表示された。説明を読む限り、作業自体はアプリで行う内容とさほど変わらない。パスポートや自分の顔写真をアップして、過去の罪状はありません的な質疑に答えて、全部で数分程度。最後に2,000円あまりをオンラインで支払うと、手続き終了である。うーむ、でもこれ、あまり旅慣れてない人かつスマホに疎い人だと、結構苦労するだろうなあ。そこに漬けこんだ詐欺とか、起こりませんように。
申請終了後、許可が下りるには3営業日かかる、とのこと。あ、そうですか~と了解して別の仕事を始めたら、ものの1-2分で許可が下りたとのメールが届いた。いやぁ、なかなかに振り回してくれるじゃない、イギリス当局さん(笑)
このイギリスのETAに関する情報、おそらく日本国内でも、体験談のブログとかでぼちぼち増えていくでしょう。こちらの気ままなメモ書きも、誰かの少しの助けになれば幸いです~
2025.1.8 「優しいとは」
歳を重ねるごとに、優しい人ってどんな人を指す言葉なのか、よくわからなくなる
ただ少なくとも、ほんとに優しいかもしれない人っていうのは、
自分のことをこれっぽっちも優しいとは思ってないんじゃないかしら
身近な人たちを見ていると、なんとなくそんな気がしています
2025.1.4 「告白」
正月三が日のあいだ、二回もセーターを後ろ前に着てました
2025.1.3 「やめよう飲酒運転」
四合瓶と板わさを自宅でまったり楽しんだ、お正月休みの昼下がり。
遊びに出かけていた娘たちの片方が帰ってきて、
夕飯の買い出しを気にしていた様子だった。そこで、酒瓶を片手につい遊び心で
「あ、お父さん、免許の期限切れちゃったから、車で買い物いけないわー」
と一言。そしたらそれを真に受けたのか
「え、お父さん、免許切れちゃったの?更新さぼっちゃったの?えー!」
「ねえねえお母さん、お父さん免許の更新忘れちゃったんだってー!」
…このさき悪い人に騙されないか、娘の行く末が心配です笑
2025.1.2 「グルメな名言」
「中華鍋の音って、空腹のカスタネットだ」
(孤独のグルメ 2020大晦日スペシャル, テレビ東京より)
「才能なんていうものは 誰にもわからないよ最初は」
(グランメゾン☆東京, TBS系日曜劇場より)
「では教えてくれ ポン酢の"ポン"とはなんのことだ」
(美味しんぼ 第67集, 小学館より)
最後のセリフはなんと海原雄山。話の前後を知ると…ちょっと感動です。
2025.1.1 「ロイヒつぼ膏」
実は年末年始にかけて、腰の痛みと戦っております(泣)
クリスマス前後の移動で、重いトランクを持ち上げたのが、たぶんまずかった。甲府に戻った翌日から、軽い違和感を感じ始め、アレヨアレヨという間に腰痛再発です。
しかし!僕には強い味方がついている!その名も
「ロイヒつぼ膏」
10円玉の形をした、温めタイプの湿布である。これを腰のあちこちに貼って、サリチル酸メチルの恩恵を腰いっぱいに浴びるのだ。もちろん、パッケージに描かれたレトロなおじさまにも、感謝の目くばせを忘れない。貼って5分もたてば・・・う~ん効く~♪
腰用サポーターの助けも借りて、なんとか大事には至らずにすみました。もうこれからは、トランク持ち上げないことを、神様に誓います。
2024.12.31 「なんとかなった」は武器になる
人間って不思議なもので、失敗したことや、誰かの言葉で傷ついたことほど、長い間よく憶えている。そして過去のそれらを時々反芻しては、今の自分を不安にさせてしまいがちである。
過去の失敗や後悔は、往々にして執着を生んでしまう。
たとえば受験に失敗した学生が、他人の学歴や経歴を必要以上に意識して、自分を貶め続けたり。
手ひどい失恋をした人が、次の相手とは必ず幸せになろうとして、本心から目を背けたまま偽りの幸せを演じてみたり。
心無い言葉で傷ついた(または傷つけた)経験に、何年も長く囚われて、新しい一歩を踏み出せなかったり。
自分の生き方が理想通りには進んでいないと、ついついその理想通りの生き方に執着してしまう。身近な家族や恋人や友人に対しても、自分の希望どおりに振舞ってくれたら、などと内心おもってしまう。そして同時に、その理想が叶わないという現実に対しても、どこか歪んだ執着心を抱えてしまう。
要するに、幻想を手放すことができなくなってしまうのだ。執着がつよいと、理想通りに事が運ばない現実を、まっすぐに受け止めることが難しくなってしまう。そして、自分の理想通りに事が進んだかもしれない幻想の世界の外枠に、未練がましく片手をひっかけたまま、それを手放すことができなくなる。
だがしかし。
残念ながら執着というのは、必ず人間を幸せから遠ざける。自分の外側にある人や物事への執着も、自分の心の内側にあるコンプレックスや劣等感への執着も。どの類の執着であっても、あまねく執着は自分も他人も誰も幸せにはしない。
もちろんそんなことは、皆うすうす分かってるはずだ。じゃあどうすればよいかというと。
「なんとかなった」という過去の体験に、もっと気づけばよいのかな、と思う。
人は誰しも、意外になんとかなった!という体験とか、たまたまラッキーだったということが、結構あるはずだ。それこそ、冒頭で書いた失敗や後悔と同じくらい、たくさんあったはずなのだ。でもこうしたよき思い出は、なぜか忘れてしまいがちである。
この、図らずも「なんとかなったことがある」ということが、割と大事だと思うのだ。なぜなら、その時に「なんとかなった」理由は、きっとその時に引っかかっていた執着を、いっとき捨てることができたからではなかったか?なんとかなったと思えたのは、その時に必死にしがみついてるものを手放しても、大丈夫だと気づいたからではないだろうか?
執着って不思議なものである。一人の人間を洗脳してしまうほど強い力がある反面、少し腹をくくって「損切り」できるようになれば、割と簡単に抜け出せる。恋愛沙汰への執着もしかり、才能や経歴への執着も、若さや美貌への執着もしかりである。思ったように物事が運べてないけど、頑張ってダメだったなら、まあ仕方ないか。そうやって心の損切りをする練習ができれば、意外なほどに視野が開けてくる。なぜあんなにあの人に(あの物事に)執着していたのか、ちょっとした冗談にもみえてくる。
そもそも人生は、割となんとかなることが多いのである。先日奈良で一献交わした大学院生なんか、「死ぬこと以外はかすり傷」と言っていた。すごく強くて頼もしい言葉で、ほんとにその通りだなーと思う。
だからこそ、自分のコントロールが利かない他人の心や周囲の物事に対しては、執着するだけ無駄だと思うのだ。自分の心をすり減らすだけで、結局そこからは何も生まれない。理想通りに動く仮想の世界は、自分を心地よくするためだけの、かりそめのなぐさめでしかないのだ。
過去の「なんとかなった」という経験は、あなたが今この瞬間にとても苦しい状況であったとしても、実はなんとかなるかもしれない、ということを教えてくれている。そうあなたに教えてくれているのは、他の誰でもない、あなた自身である。「なんとかなった」経験は、あなたの大切な武器なのだ。
人はだれしも、悲しいことは憶えてる。うまくいったことは忘れやすい。でもうまくいった経験をもっと素直に意識できたら、未来への漠然とした不安と寂しさは、少し薄らぐかもしれない。
そして、うまくいった・何とかなったことの裏には、必ず、自分とは違う誰かの助けや思いやりが隠れている。そこに気づくことにも、やはり執着から開放されるヒントが眠っていると思うのです。
不安も不満も後悔も、みんな何かしら抱えて生きている。でもたいていのことは、なんとかなるもんだと思うよ。どうか少しでも届きますように。
2024.12.30 「美味しいは正義だ」
2024年も残りあと少し。せっかくなので、今年おいしく頂いた思い出を、ためしに綴ってみました。
家族で横浜旅行したときに寄ったチョコ専門店バニラビーンズのChocolate Journey
Bangkokの出張中にフードコートで食べたピンクのカオマンガイ
旭川の居酒屋「三四郎」で旧友たちに御馳走になった卵焼き
仙台駅で娘と朝食に食べた出汁茶漬け
たけし(卒業生)のお母さんが家に送ってくれたシャインマスカット
551蓬莱に務めるあかりん(卒業生)が作ってくれた蒸したての肉まん
熱海の中華、新広楼で偶然出会った白い麻婆豆腐
Seoulの広蔵市場で食べたビビンバとタッカンマリ
同じくSeoulの居酒屋で食べたネギネギチヂミ
けいこ夫妻たち(卒業生)と札幌で食べた超レア成吉思汗
福岡で食べた野菜巻き串ともつ鍋と、朝から圧巻のいとおかし定食
静岡駅ナカ、大衆食堂イマさんのやみつきピーマン
孤独のグルメごっこも、大事な人たちとの会食も、どちらも美味しく頂きました!
これからも、たくさん美味しいものに出会えますように。来年もよく食べてよく食べるぞー
2024.12.29 「思い出の文庫たち」
年末くらいは、自分の部屋の掃除をしようと思い立ち、ちまちまと片づけをしていたときのこと。散らかり放題の本棚に目をやると、小説家・歌野晶午の文庫がいくつか並んでいた。
そうそう。歌野晶午の名作と言えば、もう絶対にこれ↓である。
「葉桜の季節に君を想うということ」
初めてタイトルを見た人は、きっとノスタルジックなラブストーリーと思うことだろう。ところがどっこい!これ、ゴリゴリのミステリーなのである。
何よりすごいのが、最後の最後でのどんでん返し。全てをひっくり返す巧みな仕掛けに、読後は茫然とすること間違いなし。いたるところに伏線が張られているけど、全く違和感がない。伏線好きの人には自信を持ってお勧めです。
どんでん返しといえば。忘れられないのが、この↓一冊。
「イニシエーション・ラブ」
乾くるみが放つ珠玉の作品である。松田翔太さんと前田敦子さんで映画化されたので、知ってる方も多いだろう。こちらはもう、1ページごとに伏線が張られていると言っても過言ではない。そして、最後の最後のラスト1行で、そのすべてが回収されるのだ。こんな魔術のような作品、一度は読まないと絶対に損である。
映画化といえば、この↓作品も最近映画化されたらしい。
「六人の嘘つきな大学生」
就活にいそしむ六人の大学生が、目指す内定をめぐって、様々な思惑の渦に翻弄される物語である。作者は浅倉秋成さん。若者の心理描写が赤裸々に描かれていて、不思議とその全部に共感してしまう。でもこの心の機微を2時間足らずの役者の演技で示すのは、きっと限界があるんじゃないかなぁ。って、見てないくせに言いがかりつけてごめんなさい。
若者といえば、授業で知り合った学生に教えてもらった、思い出深い作品がこれ↓。
「食堂かたつむり」
少し悲しいお話だけど、悲壮感には甘えてなくて、女性の強さと瑞々しさが凛とした爽やかなお話である。なにより、美味しい食事の描写がたまらない。写真よりも美味しさが伝わってくるような、優しく丁寧な筆遣いにうっとりしてしまいました。作者は小川糸さん。エッセイも多く出していて、それもまた好きです。
…って感慨にふけっていたら、案の定、部屋の片づけ進みませんでした笑。でもたまには、こんな時間があってもよいかもさ。
2024.12.28 「理屈の向こう側」
大学教員にありがちな誤解のひとつは、自分が学生より優れていると思い込むことではなかろうか。
なぜなら、大学教員って、なんとも気持ちがいいのである。
授業をしても研究室にいても、その場にいるどの学生たちよりも、自分の方が圧倒的に豊富な知識をもっている。
誰が優秀な学生で、誰が劣等生なのかを、自分の基準と好みで決められる。自分の優位さは絶対に脅かされない。
こんなパラダイスな職業って、なかなか無いんじゃないかしら。
たしかに、大学の教員には、秀才が多い。子供の時から勉強が出来て、教員公募の枠を勝ち取ってきた人たち。もちろん自分の専門分野に関しては、周囲の誰よりも知識と経験がある。論理的な話し合いを始めようものなら、普通の人ならまず太刀打ちできない。たしかにその辺は間違いない。
でも、それだけ、である。
たぶん僕たち大学教員は、理屈の向こう側へ想像を巡らすことに、ずいぶん不得手であるように思う。言葉にすれば当たり前なのだが、世の中って、つじつまの合う話ばかりではないものだ。理屈や論理って、科学を支配する強力なツールである一方で、その他の場面では案外ポンコツなのである。特に人の心の内側が絡む状況では、好きだけど嫌いだよとか、正しいはずだけど何か変だねとか、頑張らなきゃだけど頑張れないとか、論理的には矛盾してることがごまんとある。そういう矛盾から目をそらさずに、目の前の人の気持ちを想像しようとできるか否か。他人から否定されるのを怖がらずに、自分の言葉で自分の気持ちを口にする勇気があるか否か。その有り無しって、割と生きるうえでの肝だったりする。
その肝を培う場が、大学教員には、圧倒的に少ない。理屈の向こう側に想像を巡らす必要のある機会が、大学教員には圧倒的に少ない。だから、理屈の外で奮闘している学生を、理屈で評価して、手なづけようとしてしまう。
かくいう自分の身近にも、日常的に接する学生たちがいる。皆それぞれ程度は違えど、どこかしら不安や迷いを抱えていて、それでも彼らなりに毎日を過ごしている様子である。そういう彼らの良さを引き出すためには、大学教員の伝家の宝刀である論理的思考力って、まったくクソほどの(失礼)役にも立たないのだ。
目の前の人間が、いまどんな出来事にどう心を燻らせているのか。ひとつの心の中で、複数の相反する思いをどのように抱えているのか。それを一所懸命に聞いて、ちっぽけな自分の人生経験を総動員しながら、それを一所懸命に想像しようとする努力がいる。そんなこと、僕らがかつて得意だった受験勉強や公募競争では、なにひとつ必要なかったことである。
大学の教員は研究者として、秀でた研究成果を出す義務がある。所属機関の財政を支えるために、大型の研究予算を獲得する義務がある。たしかにそれも一理あるだろう。でも、教員全員がその方面に優れたわけでもないはずだ。
自分のような、研究者として凡庸の域を出ない人間には、理屈の向こう側で戦っている学生たちに寄り添うことくらいが、せいぜい出来ることかもしれないと思う。目の前の学生に感謝して、目の前の学生から新しいことを学んで、一所懸命に考えた言葉を丁寧に渡すことくらいしかないのかなと思う。うまくいかないことの方が多いけど、きっと大きくは間違ってないはずだ、と思いたい。
今年も一年、こんな自分と懲りずに付き合ってくれた、研究室の仲間に感謝×2です。そして、仕事で忙しい中を遊び相手になってくれた、何人かの研究室の卒業生たちにも、やっぱり感謝×2です。ここに名前は逐一かかないけど、これを読んでくれた皆は、きっと自分のことだと気づいてくれることと思います。論理の回路から抜け出る大切さを教えてくれているのは、日常で接している皆さんに他ならないと思っています。
分からないことに思いを馳せるのが、科学の醍醐味であるように。他人や自分の矛盾した心のあり様を前にして、簡単に分かった素振りをせずに、細く長く考え続けていきたいと思う。それもまた、不器用な原石たちと日常的に接することのできる、大学教員の特権であるはずだから。
2024.7.22 「ランキング」
とある週刊誌のサイトを開くと、「尊敬できる上司の特徴ランキング」という見出しが目についた。
え~♪自分にも少しは当てはまってる項目あるかなぁ♪(テヘペロ)などと、いざミーハー心で覗いてみると...
・部下を気にかけている
・仕事ができる
・責任感があり部下を守れる
・話を聞いてくれる
・教育力・指導力がある
・一貫性があり公平
・決断力・判断力がある
・仕事熱心で真面目
・話がわかりやすい
・感情的にならない
....イヤアンタタチチョットヨクバリスギジャナカデスカ
2024.7.20 「右手の中指」
ある土曜の朝。洗面台でいろいろ身支度をしていたら、爪のすき間に何かが刺さってしまった。
「痛っ!」とあわてて手を引込めると、どうも髪の毛を解くクシの先っぽが、中指の爪に刺さったようす。
しばらくすると痛みはひいたけど、血が爪の間から湧いてくる。
このまま放っておいて、あちこち触れるものに血がつくのも嫌なので、しぶしぶ絆創膏を貼ってみた。
それで初めて気づいたこと。
右手の中指って、デスクワークしてる間、実はけっこう活躍してるのね。
キーボードを打つときも、マウスでスクロールするときも、右手の中指が使えないとメチャクチャ不便。
本のページをめくるのも、ペンで字を書くのも、スムーズにいかず少しイラっとする(涙)
きっとこんな風に、普段は目立たないけど、肝になってる体の部位って、実はけっこうあるんじゃないかしら。
足の小指なんかも、すごく小さくて目立たないけど、怪我をすると全身の踏ん張りが効かないっていうし。
「目立たないけど肝である」。そんな立場や物事に、もっとアンテナ張れたらカッコいいなぁと、発想を飛ばして
自分のドジをごまかす土曜の朝でした(笑)
2024.7.18 「紙やすり」
"When people hurt you over and over,
think of them like sandpaper.
They may scratch and hurt you a bit
but in the end,
you end up polished and they end up useless."
-- by Chris Colfer
「誰かに何度も何度も傷つけられたときは
相手を紙やすりのようなものだと思えばいい。
こすられて少しは傷がつくかもしれないけど
やがて自分はピカピカに磨かれて
相手は使い物にならなくなる。」
-- クリス・コルファー (俳優)
2024.7.3 「郷愁のバルセロナ」
今からもう15年も前のことになる。
「人生で1回くらいは海外で研究しないとね!」大学教員という生き物には、そんな暗黙の空気が、たぶんある。その空気にほだされて、在外研究先を躍起に探し始めたのが、今から15年前のこと。まだ子供が幼稚園も小学校にも入ってない、今がチャンス!…という、ホントにチャンスかどうかもよく考えない自分に、うちの奥さんはよく協力してくれたといまさら思う(苦笑)
とはいえ、まだペーペーの自分には、海外の知り合いなんて数えるほどしかいない。まして、研究室の責任者クラスの知り合いなんて、ゼロである。そこで、文献を手あたり次第に読んでは、興味を持った方へ手あたり次第に会いに行った。フランスの大学2箇所、イタリアの大学1箇所、ドイツの研究所が1箇所。行く先々で、ずいぶんと図々しい振る舞いをしたように思う。そうしてさまよった挙句、最終的には、スペイン・バルセロナの大学で受け入れてもらえることになった。
要するに、一目惚れだったのだ。ガウディの遺した風変わりの建築物が、いたるところに散らばる街、バルセロナ。にんにくの効いた魚と肉が美味しいバルセロナ。見知らぬ他人が笑顔で話しかけてくれるバルセロナ。いざ住んでみて知る苦労もあったけど、人情と根性でどうにでもなる街の雰囲気が、自分には心地よかった。
知り合いがゼロなので、家探しも大変だった。片言の英語が喋れる不動産家に仲介してもらい、地元の大家さんを訪ねて、独りで内見する。これを5回くらい繰り返して、ようやく見つけた部屋は、高級ホテルの一室をある民間のオーナーが買い上げて他人に貸してるという、なかなかにイレギュラーな物件。幸い大学に近く、周囲の治安もよさそうなので、家族のことを考えてここに決めた。目の前には小さな公園があって、ブランコで遊ぶ子供たちと奥さんを窓から見ていた時のことは、今でもよく覚えている。
あまり大きな声では言えないが、滞在中は家族でたくさん旅行した。格安航空券を使えば、ヨーロッパの近隣諸国にある観光地へ、安く早く行ける。パリ、ローマ、フィレンツェ、ロンドン、ベルリン、アムステルダム・・・たぶん一生分のヨーロッパ旅行をしたんじゃなかろうか。ちなみに、当時まだ1才だった子供たちは、まったく覚えてないそうだ(笑)。まあそりゃそうか。
そんな思い出つまったバルセロナへ、15年ぶりに今回やってきた。ある国際会議で成果発表をするためだ。でも幸い、ここの夜は長い。ちょうど今は夏なので、21時ごろまでは空が明るいのである。なので日中の研究会が終わっても、空き時間はたっぷりある。さらにさらに、ここスペインにはシェスタという素晴らしい習慣がある。昼の14時から16時くらいまでは、みんな昼寝のために休み時間をとるのだ。そのおかげで、街中の懐かしいスポットをたくさん巡ることができた。
地下鉄マリア・クリスティーヌ駅から、ゆるい上り坂を5分ほど歩くと、懐かしい風景が見えてきた。ベランダから見えた公園も、その脇にズラッと停められた車の列も、あの時と全然変わってない。周囲に誰もいないのをいいことに、あのブランコにも乗ってみる。夕暮れの公園でおじさんが独りブランコに乗ってると、日本なら職質まちがいないが、ここでは誰も気にしない。キコキコ乗ってるうちに、なんか感極まって、ちょっと泣きそうになってしまった(笑)
あれからもう15年たった。家族とはずっと一緒にいて幸せいっぱいだけど、もうすぐ子供たちは家を離れる歳になる。今いる大学では、可愛い学生たちと楽しい同僚に恵まれて、いつのまにか自分よりも年下の同僚が増えてきた。これから定年退職までの15年。年上の方々から今までもらったたくさんの恩を、年下の大事な人たちへどのように手渡せば、恩返しが出来たことになるのだろう。そもそも49歳の大人って、ほんとはもっと含蓄と頼り甲斐のある存在じゃなきゃおかしくない?いつまでもこんな小者で、残念なような、そうでもないような(笑)そんなことを考えながら、おじさん独りでブランコをキコキコ漕いでおりました。
この先、あと少なくとも15年。一隅を照らせるよう、背伸びをせずに、頑張ります。
次回は家族で来れますように! ¡Espérame, Barcelona!
2024.5.27 「めざせ脱稿」
気がつけば、もう5月も終わり。あれ?新年度を迎えたのって、ついこの前だよね?…というボケたことを、本気で考えてしまいます。
なんか歳をとるごとに、時間の経過スピードがグングン加速する。こわいこわい。
ともあれ、目下のfirst missionは「脱稿」である。
とある出版社の方に企画を頂戴し、いざ筆を持ち始めて、すでに1年半以上が経つ。
当初予定の締め切りはとうに過ぎているのに、なかなか書き終わらない。
やべーよやべーよ、と出川哲郎ばりに焦っていたのだが、最近になってようやくゴールが見えてきた。
書いているのは、難しい専門書ではない。一般読者向けに科学の話題を紹介するという、自分にとっては好きなタイプの書籍である。
でも一般向けだからこそ、扱う話題の選択が難しい。こちとら一応は専門家なので、書きたい話題は山ほどある。
でも、専門家のツボと一般の方々のツボは、往々にしてかけ離れている。80過ぎのおじいちゃんと5歳のキラキラ坊やぐらい離れている。
だから、途中まで文章を書いたけど、考え直した結果、まるまる没にするという英断(?)もやむなし、なのである。
それにくわえて、説明の度合いも気になるところである。説明が簡単すぎると、興味ある読者は読んでいてツマラナイ。でも難しすぎると、読まずに捨てられる。
スラックラインばりのバランス感覚が必要なのだ…と、自分に言い訳をしながら頑張っている。
本業と並行しながらの、けっこう辛い作業だったが、それでもゴールが見えてきた。いまの最終章を書き終えれば、脱稿はすぐそこ!
お世話になってる編集者のUさん、もう少しだけお待ちを!
2024.5.24 「L'OCCITANE」
南仏発コスメメーカーの黄色い看板。
あれ見るたびに「ロシナンテ」って読み間違えちゃう人、ほかに誰かいませんか。
2024.5.20 「アラウンド」
娘:さいきんようやく、アラサーの意味がわかったんだよ!
妻:で、どういう意味だったの?
娘:アラウンド・さーてぃ!
妻:じゃあ、アラカンはわかる?
娘:(しばし考え込んで)
わかった!アラウンド・カントリー!
妻・自分:(無言)
2024.5.3 「ヨビノリたくみさん」
教育系(?)YouTuberの、ヨビノリたくみさん。いままでは、独特で軽妙なノリが少し苦手だったんだけど、物理学会での総合講演をみて、好きになりました。
特に印象深かったのは、ご本人の動画作成のコンセプトが
「誰にでも分かる、ではなく
分かるようになりたい動画」
だというとこ。この視点には唸っちゃいました。たしかに大事だわー。
あと面白かったのが、物理学者だけを集めた理系大喜利の紹介。
「"く"で始まる、人にあげて喜ばれるものは?」
というお題に対する答えが、全員一致で
「久保統計の完全解答」
これ共感できるの、超特殊な人だけでしょ!(笑)
この答が大ウケしてる会場の雰囲気も、マニアすぎておもろ(笑)
"分からなくてもいいアウトリーチ@日本物理学会" で検索すると、講演の様子を誰でも見れます。同業の方々、ぜひ。
2024.5.1 「耐熱性能の差?」
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」っていうけれど
なぜだろう?
2024.4.27 「角田光代さん」
いままでずっと
「つのだ」みつよ さん
だとおもってた(恥)
2024.4.26 「はんせい」
きのう開かれた学内の会議にて。
現行のあるシステムを変えよう、という議題が出たときに、自分は否定的な意見ばかり口にしていた。
その目的を果たすには、その変え方では意味がないんじゃないか。
変えること自体が目的になってしまっており、本末転倒ではないか、などなど。
でも、そこにいた仲間の一人が、こんな発言をしてくれた。
現状を変えるときには、必ず反対や不満の声が出る。
でもこれをきっかけにして、現状の我々の問題点を洗い出そうと、前向きに取り組めないだろうか。
…そんな意図の発言だったと思う。
確かにその通りだった。組織に属している以上、すべてが自分の希望通りに進むはずがない。
それならば、多少異論のある状況だとしても、それを自分たちの改善の機会に利用するというある種の太々しさ(?)をもつのが、たしかに年長の者としての責任だ。
同じ反対意見をいうときにも、
「これだと意味がない」という言い方ではなく
「こうすると意味がある」という言い方にすると、
物事が前に進むかもしれない。
反対するなら代案を、という大事な心掛けも、きのうは全く忘れてしまっていた。
もうただただ、反省。変わろう。
2024.4.24「カーテンコール」
人とは勝手なものだ。
他人のことなら、
駄目なところ、異常なところがすごくよく目につくし、
「それじゃ駄目だよ」と言いたくなる。
それが、我が事となったとたんに、
実に都合よく見えなくなってしまう。
自分がおかしいなんて、思いたくないのだ。
誰だって、みんな。
(カーテンコール, 加納朋子, 新潮社)
てっきり、"ワケあり学生" の青春ドラマかと思って読みだした、この連作短編集。でもいざ読んでみたら、ぜんぜん違った。そんなライトノベルじゃない。特に、最後の章で語られる理事長のエピソードは、とても重くて悲しいのに、それでも読後感は爽やかで元気をもらえる。
よい本と巡り合えました。感謝です。
2024.4.23「2種類の勉強法」
物事を学ぶときには、大きく2つの方法がある。というのが、僕の持論である。
1つは「積み上げ型」の勉強法。言ってみれば、子供の勉強法である。決まったゴールに向かって、決まった話題を決まった順序で学ぶやり方。資格や試験を控えたケースでは、こちらの方法を選ぶのが自然であろう。
もう1つは「見下ろし型」の勉強法。まずは全体をざっと眺めて、どの話題がどのように繋がっているのか、おおよそ把握する。そのあと、自分に必要な話題を選んで、ポツポツとつまみ食いをしていく。
自分は後者のやり方を、あえて「大人の勉強法」と呼んでいる。後者が優れている、という意味ではない。大人が社会で働きながら何かを学ぶ際には、後者の方が効率的だし、世界の開け方も早いと思うからだ。
しかし。高校までの勉強は、ほぼ100% 積み上げ型である。だから、大学に入っても、教科書を一から十までなぞって試験対策する、という勉強法に、なにも疑問を持たない学生が多い。いわば、GPAのための勉強だ。でもそんな学生たちに聞いてみたい。それ、やっててホントに楽しいの?って。
第二外国語にドイツ語を選んだら、もう他の言語には興味を持とうしない。自分は工学部だから、経済学なんかには触れようともしない。そんな高校以前のような勉強から、ちょっとだけ足を踏み外してみてはどうかしら。もちろんそれらは、試験の役には立たない。GPAもあがらない。でも考えてみたら、友達とライブに行ったって、GPAなんかあがらない。GPAに振り回されるために、あんたらは大学に入ったわけでもないはずだ。学びと遊びの境界線を、もう少し曖昧にしてみてもいいんじゃないかしら。ちがうかなあ。
人間は元来、学ぶことを楽しいと思ってしまう生き物だ。だから社会人になって気持ちの余裕がなくなる前に、「見下ろし型」の勉強でもっとつまみぐいを楽しんだらどうだろう。同じように我々大学教員たちも、もっともっと楽しそうに学ぶ様子を、近くの学生たちに見せたらどうだろう。
物事を学ぶときには、2つの方法がある。2つ目をもっと楽しみ合いたいなと、いつも思っているイチ大学教員であります。
2024.4.21「ミャクミャク様」
恥ずかしながら、大阪万博の公式キャラクターなるものを、きょう初めてネットニュースで拝見した。
そのデザインが、世間でかなり叩かれているらしい。要するに、「気持ち悪い」らしいのだ。たしかに・・・いや、言うまい。
ただ少なくとも、このキャラに決めた人たちは、このキャラに決めた時点で、世間がザワツクことを最初から分かってたんですよね?
だからきっと、ある程度の非難はやむなしと、運営側は踏んでいたんですよね?うん、きっとそのはずだ。
もしそうではなくて、このキャラですんなりイケると本気で思ってたのなら。なんか先行き不安な気がします、大阪万博。
2024.4.18「傲慢と善良」
山梨が誇る作家、辻村深月による代表作のひとつ。
なんというか・・・人の心の機微と暗部を、ここまで容赦なく書けるものか。深月すげー。深月こえー。
でも最後はきちんと救いがあって、ほっとして本を閉じれました。
自分はいい人だと思っている方々に、おすすめの一品です。
2024.4.11「関さんありがとう」
今晩は、ひさびさに研究室のメンバー全員が集合して、居酒屋で乾杯できました。
初見どうしの人たちも仲良くできたみたいだし、楽しかったー。
あと、注文なんども届けてくれた、店員の関さん、ありがとうござます。
おかげ様でしたー。
2024.4.7「東京都水道局」
大学宛のアドレスに、水道局を名のるメールが届いた。
「東京都水道局アプリをご利用いただき、ありがとうございます。
さて、この度はお客様の水道料金のお支払いに関して、
大切なお知らせがございます。」
「弊局の記録によりますと、
お客様のアカウントにて残念ながら未払いの料金が発生しております。」
(中略)
「水道サービスの継続的な提供を保証するためにも、
[新しい支払い期限]までに未払いの料金を
お支払いいただけますようお願い申し上げます。
お支払いは、以下のリンクから簡単にオンラインで行うことができます:」
・・・いや、そもそもここ、東京じゃないし。アプリも使ってないし。
こういう詐欺メール。ちょっと感心するほど、手を変え品を変えてくる。
慣れない方が受け取って、被害にあわれる不幸なケースもあるだろうに。
だから、やめれや、まじで(怒)。
2024.4.6「幸せはいずこ」
どの大学に入ったら、自分は幸せになれますか
どの会社に入ったら、自分は幸せになれますか
いつどんな人と結婚したら、自分は幸せになれますか
そんなフレーズ。巷の相談コーナーでよく耳にします。
そうだよねー。先が見えないと、みんな不安になるよねー。
でも幸せっていうのは、なるもんじゃなくて、気づくもんだと思うんです。
だから、自分の外側をとりまく物事にはあまり期待しないで、
毎日よく食べて寝て、周りにありがとうって言えていたら、
気づけるきっかけが少しだけ増えるかもしれないと、僕は思います。
新入生・新社会人のみんな、不安はみなあるよ、今日もファイトだー
2024.4.1「学長補佐を拝命しました」
年度初めの本日。辞令交付式にて、学長補佐の任を拝命しました。
いままで4年間つづいた学科長のおつとめが、昨日をもってピリオド。
4月からは初心に戻るぞ!・・・と思っていた矢先、身に余る役職をお受けすることに相成りました。
こんな適当でペーペーの自分に、はたして何が出来るのか、心許ないですが。
失敗を恐れずに、正直を忘れずに、頑張りたいと思います。
2024.3.31「ことば遊びの妙」
高校生の娘たちをもつ親として、大学受験関係のニュースが、ちょっとずつ気になるようになった。
ある記事で見つけたのが、マーチ(MARCH)の変化。東京にある私立大学の序列の変化である。
明治(M)、青山(A)、立教(R)、中央(C)、法政(H)。
それらの頭文字をとって、5大学をMARCHと呼ぶのは、この手の話に疎い自分でもよく知っている。
場合によっては、学習院(G)を先頭に加えて、G-MARCHとも呼ぶらしい。
しかしどうやら、これらの呼び方は、もう古いのだそうな。
受験業界というのは忙しいようで、大学間における人気や偏差値の差が、年を追うごとに変わっていく。
その結果、最近ではこんな呼び方が台頭しているらしい。
"SMART"
「ん?Sってどこの大学?」と思ったあなた。ですよねー(嬉)。これ、上智大学(ソフィア)なんですって。へー。
「Tはどこ?」と思ったあなた。ですよねー(嬉×嬉)。こちらは、東京理科大なのだそうな。
正直、こういう大学の序列化やグループ化そのものには、あんまり興味がない。
でも、頭文字をとって、上手な略語にまとめる工夫は、すごいなぁと思う。
で、こういうニュースをみて思い出したのが、宇宙開発にまつわる略語の数々。
NASAやJAXAが作る、人工衛星や宇宙探査機の名前って、すごく工夫されていることが多いのだ。
たとえば、昨年秋に打ち上げられ、つい先日に月へ着陸した、日本の人工衛星 SLIM。
スリム?やせてる?と思いきや、正式な名称は
Smart Lander for Investigating Moon
「月を調べるスマートな着陸機」
だったりする。各単語の頭文字をとると、たしかに SLIM になる。
そのほか、欧州宇宙機関(ESA)が打ち上げを予定している PLATO という人工衛星がある。
これ、ギリシャ時代の哲学者プラトンと同じスペルなのだが、その正式名称は
PLAnetary Transits and Oscillations of stars
「惑星トランジット星震観測衛星」
なのだ。もはや頭文字だけじゃなくなってるけどね。
衛星のほかにも、SPICAという名前の望遠鏡がある。
スピカ?あの乙女座の一等星?と思いきや、その正式名称は
SPace Infrared telescope for Cosmology and Astrophysics
「次世代赤外線天文衛星」
なのだ。これ考えた人、苦労したんじゃないかなあ。
あ、あと余談ですが。
東北と関東で使われるJRのカード Suica って、
Super Urban Intelligent CArd
の略なんだって。自分はずっと、果物のスイカだと思ってた。
2024.3.29「ドジャータコヤキ」
われらが大谷さんを擁する、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)。
そのホーム球場であるドジャー・スタジアムに、築地銀だこ店がオープンしたそうな。
価格は、たこ焼き6個入りで、ひとつ13.99ドル。
日本円にすると・・・すご!
2024.3.22「お引っ越し」
年度末を前に、お引っ越しの準備を始めた。といっても、転居ではない。パソコンの話である。
仕事で愛用しているパソコンが、最近また、機嫌を損ね始めたのである。
普段はつらっと平気な顔をしているくせに、ときどき、エンターキーが効かなくなるのだ。いやいや、他でもない、「エンターキー」ですよ?一番大事なキーですよ? しかも、急ぎの用事があるときに限って、このエンター発作が発動してしまう。
なんとか機嫌を取り戻そうとして、ちょっと小細工をすると、今度は画面が青くなって固まったりする。
そんなときは、もうストレスMAXで、床に叩きつけたくなってしまう。
このエンター発作。起こり始めたのは、数か月前の冬。
実はそのとき、すぐに新しいパソコンを買ったのだが、引っ越し作業が面倒でつい先延ばしにしてしまっていた。
でも、つづく発作にいよいよ愛想が尽きてきたので、重い腰をあげての、パソコン引っ越し作業である。
実は自分は、この手の作業が苦手である。
いちおう大学の理系の教員ではあるのだが。
いちおう理論物理だの数理科学だのを仕事にしてはいるのだが。
僕はパソコンをいじるのが苦手である。そう、苦手なものは苦手である。
このパソコンの引っ越し作業、好きだって言う人の気が知れない(笑)
何が苦手かって、まずあの待ち時間が苦手である。必要なソフトを設定するために、長い時間ダウンロードが終わるのを待ち、何度も何度も再起動をして・・・。やっと終わったかと思ったら、今度はログインパスワードだのアクティベーションキーだのを入力しろ、ときたもんだ。そんな番号、いちいち覚えてないっつーの。
一番腹立つのが、Microsoftアカウントの紐づけと、各種のクラウドサービスのわがまま。
使いたくもない機能が勝手に追加される。標準装備の機能なので、すぐには解除できない。くそー。ほとんど弱いものイジメだろ、これ。
というわけで、ぶつぶつ文句を垂れながら、全部の作業が終わるのに半日かかりました。
でもおかげで、エンター発作はなくなったし、ネット環境も改善されたから、まあこれでよしとしよう。
新しい相棒は、A4サイズのLet's noteくん。今までの機種より、ずっと軽くて、バッテリー長持ちくん。これからよろしく頼んます。
2024.3.13「みやこブルー」
ひろい青空!ふかい星空!これはもうたまらん、なんと清々しいぃぃぃ
というわけで、またもや仕事で(←ここ大事)、ただいま宮古島にきております。
花粉フリーの空気を鼻いっぱいに吸えて、もう気絶しそうなくらい心地よい。
ほんとは海の青さも楽しみたいけど、宿から歩いて海へ行くには、ちょっと距離があり過ぎる。
かといって、バイクや車を借りてしまうと、本格的に遊びモードに入ってしまうので、
今回は涙を呑んでのガマンである。
ところで。琉球地方へやってきた時に、いつも続けていることがひとつ。それは、本屋さんへ行くこと。
こちらの本屋さんでは、店内の一角に、「郷土の書籍」というコーナーがあることが多い。
そのコーナーの書棚には、九州以北ではあまりお目にかからない、琉球特有の本が並んでいるのだ。
太平洋戦争のさなかに、琉球で起きたことを、赤裸々に綴った本。
戦後の米軍占領下から、現在に至るまでの生活を描いた本。
日本に強制併合される以前の、琉球王国の文化を紹介する本。
琉球地方独自の地形や生態系を解説した本・・・などなど。
基地問題しかり。貧困や差別の問題もしかり。
普段のニュースや雑誌で目にする「沖縄」は、沖縄「じゃない」人の視点で語られることが少なくない。
だから、現地の方々の生々しい筆跡に接することは、自分のような無知にとってはすごく新鮮だし、初めて見聞きすることが沢山ある。
そしてそれらの文章は、往々にして、重いし、すこし優しい。
いまある広い青空と深い星空も、いままで幾人もの先人たちが、その下で必死に生きてこられたのだろうと考えると。
なんかこう、ありがとうとごめんなさいが入り混じった、何とも言えない気持ちになってしまうのであります。
ともあれ、みやこブルー、素敵なところです。まだ当分ここにいたい~。
p.s. ちなみに、数年前にうちの学科を卒業した西里さん。ここ宮古島の出身だったよね。元気に社会人しているかなぁ。
2024.3.8「エスカレーターの立ち位置」
福岡にやってきた。目的は、ラーメンと、もつ鍋と、水炊きと、酢モツと・・・じゃなくて、仕事です。はい。たぶん(笑)。
で、移動中に気づいたことがひとつ。
ここ福岡では、エスカレーターに乗った時、みんな進行方向に向かって「左」に立っている!
だからどうしたって?いやいや、考えてもみてください。
エスカレーターの立ち位置って、関東と関西では逆だという話、あるじゃないですか。
関東は、向かって「ひだり」
関西は、向かって「みぎ」
しかーし!関西を通り越して福岡にまで西に来てしまうと、再び「ひだり」に戻ってしまうんですねー。不思議ですねー。
ということは・・・関西と福岡の間のどこかに、左と右を分かつ境界線があるのかしら?
というか、そもそもどうして、地域によって立ち位置が左右ちがうのかねー?
さらにさらに、どうして・・・
・・・という、エンドレスな独り問答を楽しむ、福岡でのヒトトキなのでした。だいたい何でも美味しくて、好きです、福岡♪
2024.3.5「ワセリンのすゝめ」
いよいよ花粉症の季節も本格化。
自分は基本的に室内仕事なので、症状のツライ日は少ない方だと思う。
それでも、ちょっと油断すると、目がジワジワとかゆくなるので、毎日の対策が欠かせない。
で、今年もかかりつけの耳鼻科に行ってきた。
そして、今年もワセリンを勧められた。そう、傷口に塗る白い軟膏、あのワセリンである。
お医者さんいわく、綿棒で鼻のあなの中にグリグリ塗りなさい、とのこと。
こうすると、花粉が鼻の奥まで届くのを防いでくれるため、予防できるというのだ。
自分はつい嬉しくなって、必要以上に塗りすぎちゃうので、体温で溶けたワセリンがツーっと出てきちゃう。
いい歳したおじさんが、鼻水たらしてるみたいで、非常に切ない。
さて、このワセリン。確かに効果がある気はするのだけど。
立場上どうしても気になるのは、科学的な根拠があるのかな?ということ。
試しに調べてみたところ、いかんせん医学系の英単語が自分には難しく、検索の仕方がよくわからん。
簡単に実験できるはずなので、もし効果が実証されているなら、そういう学術論文が出ているはず。
でも、うーん、見つからない。たぶん探し方が下手なんだろうなぁ。
というわけで、もし心当たりのある方がいたら、ぜひご教示ください (とくに医者やってる友人たち、たのんます)
2024.3.3「もう恋なんてしない by 槇原敬之」
ほら 朝食も作れたもんね
だけどあまりおいしくない
君が作ったのなら文句も
思いきり言えたのに
…そりゃ振られるわ
2024.3.1「国会中継、政治倫理審査会」
こんなに くそどうでもよい 内容の薄い中継をやるために
何日も前から会場や人員手配に奔走させられる人たちがいて
質疑応答の台本を延々と書き直させられる人たちがいて
上からの指示でやったことなのに責任を取らされる人たちがいる
苦労させられて振り回されるのは、いつもいつも現場の方々だ
少しは恥じてくださいよ、エラそうな クソジジイども アンタたち
2024.2.29「涙じゃないのね」
料理レシピのwebsite "クックパッド" を眺めていて
たまたま見つけた料理名が、コレ↓。
「飾りじゃないのよパセリは」
センス、いいいぃ(羨望)
2024.2.20「『バス来なよ』??」
今回もお仕事で、沖縄にやってきた。
石垣島で1泊、那覇で1泊という、リゾート感のまったくない強行日程である。
石垣島は、空港から市街地までバス1本で行けるので、移動が割と楽。
地元の方々に混じって、バスに揺られながら窓の風景を楽しんでいると・・・
突然、すごい名前のバス停に停車した。
その名も
「バスきなよぉ」
・・・え?こんな名前のバス停、あったっけ?なんかのダジャレ?
・・・と、好奇心に任せて、勝手にアタフタ。
調べてみると、正式には「ばすきなよお」という名前で、「忘れないでね」という八重山地方の方言らしい。同名の老人ホームが近くにあることから、この名前のバス停になったのだそうな。
きっとこれ、石垣島ではベタなネタなんだろうなぁ。ともあれ、旅の面白みは、やっぱ車窓の外にある。スマホはしまって、外みるぞー。
2024.2.17「おたんじょうび」
おかげさまで、49歳になりました。とうとう来年は50代に突入です。
このくらいの歳になると、もう Happy Birthday♪ というウキウキ感は全然なくて。
むしろ、自分の歳を記入する時に、
数字を間違えないようにしなば!…的な焦りの方が勝ります。
※「あれ?今年は令和なん年だっけ?」…みたいなやつ
まあでも、奥さんと娘たちが、LINE で凝ったおめでとうメッセージくれたので、
それはそれでちょっとうれしい(恥)
そんな女子3人は、お父さんの誕生日というのを口実にして、
お父さんそっちのけでケーキを3つ買ってウキウキしてたとさ
2024.2.13「はかいりきがく」
Fracture mechanics (破壊力学)っていう、なかなかにエッジの効いた名前の研究分野がある。
別に、なにかを壊したいわけじゃない。
むしろ逆で、金属やプラスチックなどの小さな穴やひびが入ったとき、
どれだけ壊れやすくなっちゃうか?を気にする学問なのだ。
社会的な要請が高いのはよくわかる。世の中で使われる材料は、あまねく壊れて崩れたら困るのだ。
ただし!いざ具体的な問題を理論的に解こうとすると、
わりあい単純な問題だとしても、それを扱うのに必要な数式が、往々にしてスーパー長くて複雑になってしまう。
A4サイズの計算用紙を、20枚も30枚も使ってようやく解いた理論結果が、ごくごくアタリマエの結果で、全然面白くなかったりする。
例えてみれば、三角関数だの微積分だのベクトルだのを総動員して、1が2より小さいことを示すようなものだったりするのだ(たぶん)。
そしていま、仕事の関係で、新しい問題にチャレンジしているわけですが。
長々と計算を重ねた結果、はたして本当に意味のある成果が出てくるのか…?
いい加減、ペンを持つ右手が痛いんだけど、未だに見通しがつかない。うーむ、はがゆい…
2024.2.10「頭のよしあし」
知性ってのは、知識の量ではなくて
「自分が何かを理解してない」って気づける謙虚さと
「ぼくわからないんですよ」って言っちゃえる素直さと
「だから知りたい」って動ける実行力だと思うんです。
世の中には、既に多くのことを知っていて、仕事も速くて、議論にも長けた人が沢山いて、それも立派な能力のひとつだろうけど。
知性というのは、それとはずいぶん遠い場所にあるものだと、僕は思います。
大学って場所は、知性を磨くために、蠢き騒めく場所だと、僕は思います。
2024.2.8「良かれと思ってしたことでも」
一個のオレンジを取り合う姉妹ゲンカを題材にした、有名な教訓があります。交渉術を学ぶ際に、よく出てくる話題です。
...Yet all too often negotiators end up like the proverbial children who quarreled over an orange. After they finally agreed to divide the orange in half, the first child took one half, ate the fruit, and threw away the peel, while the other threw away the fruit and used the peel from the second half in baking a cake. ... Too many negotiations end up with half an orange for each side instead of the whole fruit for one and the whole peel for the other. Why?
"GETTING TO YES: Negotiating Agreement Without Giving In"
by R. Fisher & W. Ury
(Houghton Mifflin Company, 1991, 2nd ed.)
姉妹の片方は、オレンジの「実」だけが欲しかった。もう片方は、オレンジの「皮」だけが欲しかった。
だから本当は円満に解決できたはずなのに、結局は一個のオレンジを半分に割って、それぞれを二人に分け与えることになった...
思い込みをせずに、話し相手の真意を知ろうとするのって、大事ですよね。自分も反省せねばならん...
2024.2.1「まっすぐのうた」
まっすぐを生み出す力は
まっすぐではない
曲がりくねり
せめぎあっている
「魂のいちばんおいしいところ」
(谷川俊太郎詩集, 1990年)より
2024.1.26「ほぼ日本じゃん」
ドンドンドン ドォン・キ~ ドンキッ ホオッテー
全国に名を馳せる総合ディスカウントストア「ドン・キホーテ」。
今この瞬間にも、自分の眼前では、このドンキのテーマソングが鳴り響いてる。
が、しかし。ここは甲府ではない。日本でさえない。実はここ、タイの首都バンコクなのである。
今年度ラストの海外出張として、5年ぶり(?)にきたバンコク。
日系の店が、前よりずっと増えている事に驚いた。こちらに来て、たった2日間で目にしただけでも…
スシロー ニトリ ココイチ 紀伊國屋 無印良品 ユニクロ
ダイソー マツモトキヨシ 大戸屋 かつや リンガーハット
とんかつ和幸 一風堂 シャトレーゼ ロイズ
などなど。にっぽん大杉さん状態である。
そしてその極めつけが、驚安の殿堂、ドン・キホーテだ。
ここはタイのはずなのに、売ってる物は、ほぼ全て日本の品。
店内に所せましと貼られているPOPも、半分くらいが日本語!
食材コーナーに行くと、おにぎりやお寿司はもちろん、しゃけ弁まで売ってる(驚)
場所は、BTS(高架鉄道)のナショナルスタジアム駅すぐそばにある、シッョピングモール「MBKセンター」の入り口。
というか、駅からドンキの看板がデカデカと見えるので、絶対に迷わない。
もうほんと、何度来ても驚かされる、Bangkok たのすぃ!
2024.1.20「素朴な疑問」
前からずっと不思議なんだけど。
黒板をひっかいた時の音って、なんであんなにゾワッとするだろう?
2024.1.18「今季一番の」
仕事の関係で、1年に何度かは札幌に来る。
そんなことを言うと、「札幌かぁ。いいですね~」と羨ましがられることが多いのだが、
この時期だけはそうも言っていられない。その理由は、突如おそってくる大雪である。
今回もそうだった。出発する日に天気予報をみると、北海道では今季一番の大雪が見込まれるとのこと。一抹の不安を抱えて羽田空港に着くと、夕方の便は早々に欠航が決まってる。あわてて少し早めの便に切り替えたが、それでも天候によっては羽田空港に引き返すとのこと。くそーまじかー。
幸い、北海道には何とか着陸できたのだが、こんどは空港から札幌市内への電車が大雪で遅延してるとのこと。そして空港の中には、おそらくこれから飛行機に乗ろうとしたであろう、行き場を失った観光客の群れが立ちすくんでいる。この突然の大雪の脅威、さながら「連邦の白い悪魔」である。(ガンダムファンの方、悪く言ってごめんなさい)
なんかでも、雪が強風で首筋に飛び込んでくるたびに、自分がここに住んでた若いころを思い出す。
中学校からの帰り道、首を縮めて寒い寒い言いながら、雪道をズボズボ踏んで歩いたなあ。新雪のうえに大の字になって飛び込んで、ヒト型を作って遊んだり。あの時いっしょに遊んでたみんなは、まだ札幌にいるんだろうか。
ともあれ、毎冬くるたびに、今季一番の大雪に出くわす事態は、そろそろ自重していただきたい。よろしく頼みます。
2024.1.20「素朴な疑問」
二体問題は解けるけど、三体問題は解けない。
四次方程式は解けるけど、五次方程式は解けない。
こういう話を思うたびに
数学でこの世をこれ以上記述するのは無理なのかも、と思う。
2024.1.9「横浜さいこー」
年明けすぐの3連休、ひさびさに家族で泊りがけの旅行に出た。行先はそう、見どころ満載の「横浜」
早朝に甲府駅前を出発するバスに乗って、午前中に横浜の宿で荷物を預けたあとは、もうただただ食べ歩き三昧。
昼から飲める居酒屋をちょくちょく覗きながら、タイ料理店を何軒もハシゴしたり、アラブ料理にも挑戦したり。
みなとみらいに繰り出しては、マサラダ(ハワイ版のドーナツ)をつまんで、伊藤園の抹茶ラテをテイクアウトしながら、観光船の列に並んで・・・
中華街では朝からお粥の店に並んで、炸鶏排(ザージーパイ)と小籠包を食べながら、フルーツ飴(いちごとマスカットのMIX!)とタピオカのお店に寄り道しつつ、水餃子の名店を探して・・・
横浜発のチョコレート専門店「バニラビーンズ」では、ありえないほど豪華な装いのチョコレートパフェと、工房で作られた13種類のチョコを食べ比べできるセットメニューを注文。眼にも舌にも超たのしい!
ちょっと残念だったのは、二つ目の夜に野毛に行った時のこと。昔ながら飲み屋が並ぶ繁華街なのだけど、なんと「未成年は入店禁止」というお店がほとんど。家族でせんべろ巡りしたかったのにー、残念。
※ちなみに娘たちは、居酒屋のメニューと雰囲気が好きなだけで、お酒自体は「脳みそ溶けるから一生飲まない」と申しております
丸々3日間、ずーっと食べ飲みしてたけど、まだまだ行けなかったお店が山ほどある。さすが、懐
ふかいぜ横浜くん。絶対また家族で来ますー♪
2023.12.29「トートマンクン」
「タイ料理を食べに行こう」
そんな娘の軽いノリを真に受けて、いそいそと出かける準備を始めた、年末の昼下がり。
ここ甲府は小さな町なので、タイ料理を食べれる店はそんなに多くない。
でもせっかくなら、まだ行ったことのないお店に行ってみたい。
そんな相談事をGoogle先生に持ちかけると、よさそうな一軒を教えてくれた。その名も
『パッポン食堂』
パッポンといえば、バンコク随一の繁華街ストリートの名前。
その名にふさわしく、webに表示されてるお店の様子も、なかなかに庶民的。よーし、行くぞー娘たち!
※奥さんはなぜか一人で留守番するとのこと。
あとで聞いたら、一人で家の大掃除をしてたらしい(ゴメンネ)。
自宅近くからバスに乗って、揺られること20分。
馴染みのないバス停で降りて、知らない路地を進んでいくと・・・あった!
住宅街のど真ん中に、ひっそりと立つ賑やかな立て看板。
そのメニューを眺めながら、お店の前でウキウキ騒いでいると、お店の中から「やってますよー」の声。
おじさんとJK×2の3名で、謹んで入店する。
店内にかかってるBGMは、聞き覚えのあるAKB48の歌。でも歌詞は明らかに知らない言葉。
あとでわかったことだが、バンコクのアイドルグループ "BNK48" の曲とのこと。
そして店内には、いたるところに食欲をそそるメニューリストが。もう当たりの予感しかしない。
頼んだメニューはいつも通り、カオマンガイ大盛、トートマンクン、空心菜炒め。
パクチー好きな次女はパクチーサラダも追加。父もそれに乗っかって、パクチーレモンサワーを注文。
長女の頼んだムークロップは残念ながら品切れだったので、代わりに一皿300円の(!)ガパオライス。
あとは美味しそうな広告に引かれて、フローズンマンゴージュースと、ラオスのビール。
父娘娘の3人、めっちゃ満足してお店を後にしました。
タイ料理(+お酒)が好きな人には、お勧めです、パッポン食堂。
満腹になった後は、日が暮れるまで時間があったので、テクテク歩いて武田神社まで強行散歩(笑)。
道すがら、特に用事もなくお店に入ってみたり、昼飲みの居酒屋に入ってみたり。
途中でけっこう寄り道・回り道したから、自宅まで5kmくらい歩いたかしら。
神社では、初詣にはまだ早すぎたので、代わりに今年1年ありがとでしたと、3人で手を合わせて帰ってきました。
あと2~3年もしたら、こうやって子供と歩く機会も減るのかなぁ。さびしかねぇ。
2023.12.25「シーズー犬」
久々に、むかし実家で飼っていた犬たちの夢を、見た。
夢の中では、自分はなぜか酔っぱらっており、
今はもうない昔の実家の居間で、つぶれて寝ていたという設定で。
その夢の中で目が覚めると、居間では両親と姉がなにやらガヤガヤ話しており。
その傍らには、二匹のシーズー犬が、あの頃と同じように床に伏して寝ておりました。
その犬たちに近づくと、年配側の片方がこちらに気づいて、ゆっくりおなかを見せてきた。
そのお腹をよしよしと撫でながら、あーこれ、なんか夢っぽいなぁ・・・と気づき始めてしまい。
まだ寝ているもう片方の犬の頭を、少し撫でたら、本当に目が覚めちゃいました。
なるほど、これが今年のプレゼントということか。やるじゃないか、サンタさん。
2匹とも、天国でもゆっくりかわいく寝てますように(祈)
2023.12月某日「My pappy's birthday」
かつて自分が、札幌の離れにある実家に住んでいた時のこと。
自分の部屋の照明を取り換えようとして、
でも工具の使い方がわからずにマゴついていたら、
通りがかった父にこんなことを言われたことがあった。
なに、おまえ、工学部の学生なのに、ネジも締められないのか
もうその時は、ほんとにその通り過ぎて、ぐうの音もパーの音も出なかった。
うちの父は、現役のころ、小さな板金業を営んでいた。
車のボディにできた傷やへこみを、工場で直す仕事である。
だから家の中には、油で汚れたつなぎの仕事着が、ときどきダランと干されていて。
車のトランクには、二段重ねの工具箱がいつも積まれており、
自分もたまに開いて眺めていた (使い方はよくわからなかったが)。
そのせいか、今でもモノづくりに携わる人を見ると、自分はついつい尊敬してしまう。
工芸でも料理でも機械いじりでも。自分の手と目で何かを造れる人は、本当にすごいと思う。
今でも感じるその気持ちは、たぶん小さいころの父に対する思いから来てるのだろう、きっと。
ちなみに自分は、父から「勉強しろ」と言われたことが、一度もない。たぶん。
家で数学の勉強をしていたら、
お前なんで数学なのに英語かいてるの?とか無邪気に聞いてくる人である。
いや、たしかに x とか y とか書くけどさ。
ただ1回だけ、息子の成績の良さに気をよくしたのか(笑)、
急に「家庭教師をつける」と言い出したことがあった。
もうそのときは、父親がまるで別人になったように見えて、驚いたやら焦ったやら。
結局、どうしても嫌だという自分の気持ちを懇々と説明して、何とかその場は収まった。
自分が悪さをして、家族で校長室に呼び出された時も、父は頭ごなしには怒らなかった。
その代わり、その翌週くらいに、ふざけて学校の窓ガラスを割った時は、
さすがに反省してないと思ったのか、めためたに怒られたけど(爆)。
子供の時は、休みの日の買い物が終わるごとに、スーパーの売店で100円のソフトクリームを買ってくれて。
日曜の朝のキャッチボールでは、こちらが暴投した球を、仕方なさそうに振り向いて取りに走ってくれた。
夜遅くに父が仕事上がりで帰ってきたときは、母から「玄関まで迎えに行ってあげなー、喜ぶから」と言われて、
そんなもんなのかなぁと腑に落ちないまま玄関に行くと、父も別に大して嬉しそうではなくて、
ほらやっぱりと思ったこともあった。でも今はちょっとわかる。
もうそこそこの大台に乗って、相変わらずパークゴルフに余念がないのでしょう。
年が明けたら、また孫たちをそちらに派遣しますので、よろしく可愛がってやってちょうだい。
誕生日おめでとうございます。息子より。
2023.12.13「レバノンワイン」
昨日の夜は、学部の教職員の忘年会。久々に楽しかったー。
酔いに任せて、日頃から話したかった人たちに、たくさん絡んでしまった。
そして、さすが、本学が誇るワイン研究センター。
テーブルにずらっと用意されたワインボトルの中には、
中東はレバノンで作られたワインが! レバノンワイン? 初めてみる!
ひと口いただくと・・・めっさ美味しい!ビバ、レバノン!知らんけど!
2次会も楽しかった忘年会。この気の置けない感じ、好きだわー。
2023.12.12「山梨あるある?」
スーパーに 酢だこが並ぶと 年の瀬です
2023.12.10「下剋上球児、第9話」
地方大会の準決勝、越山高校 vs 星葉高校。
試合は9回裏ツーアウト。越山が1点のビハインドだが、
長打が出れば逆転サヨナラの場面。
この場面で、監督はエース犬塚を代打に出す。
そして、すれ違いざまに一言。
「証明してこい」
かっけーーー! 鈴木亮平、超かっちょえーーーーー!
2023.12.8「小太りの応援歌」
ぜい肉には
思い出が
つまってる
行こうぜ
満腹の
向こう側へ
2023.12.4「だいほんだいじよ」
トーク番組やバラエティ番組で
「台本なんか読んでない」とか
「台本通りの進行なんてつまらん」とか
武勇伝のように語る人をよく見るけど。
その台本を、時間をかけて準備した人たちの気持ちを考えると
ちょっとだけ気の毒になります。
2023.11.30「Let's みんぱく」
少し前の話になるけど。仕事の関係で、国立民族博物館にお邪魔した。
場所は大阪の北側、かつての(今から50年前の)大阪万博の会場跡地である。
おおきな公園の入り口にそびえるは、これまた有名な「太陽の塔」。
しかし凡人の僕には、「気持ち悪い塔だなぁ」としか思えず、関係者のみなさんゴメンナサイ。
特に塔の裏側にまわって見返した時の、あの背中のイレズミはいったい……いや、ほんとゴメンナサイ。
ともあれ、その大きな公園の奥の方に、
わりとひっそり建っているのが「国立民族博物館」。略称「みんぱく」。
中に入ると、ものすごく広くて、ものすごくきれいで、ものーーーーすごく楽しい!
これ、並のエンタメより、ずっと面白いっすよ。めっちゃそそりますよ。
昔のイランにあった変な壺とか! インディアンが遺したよくわからん石板とか! ずっこけそうなデザインの藁人形とか!
いや~みんぱくさいこ~。…と満喫した帰り道。電車にのって座ってたら、
ある駅から乗ってきたサラリーマンの方々が、これまたおもしろかった。
仕事帰りとおぼしき、ばっちりスーツで決めたご一行。
ただしその中の一人が、右手には大きな缶ビール。
そして左手には大きな串揚げ(!?)。これを車内でモシャモシャとグビグビとやりはじめる。
おー…と物珍し気に観ていたら、周囲の方々はなにも気に留めない様子。これが、食のまち大阪のスタンダードか…。みんぱくと合わせて、よいものを見せてもらいました。
絶対またいくぞ、Let's みんぱく!
2023.11.26「月が明るすぎる件」
月は、自ら光を発していないのに、なぜにこんなにも明るく輝くのか?
それは、太陽から降り注ぐ光が、月の表面に反射されて、地球に届くからなのだ。
・・・という答えを、理屈の上では知っている。
でも、それにしちゃあ、明るすぎじゃあないかい?お月さん。
岩のかたまりに光あててるだけなのに、あんなに明るく見えるの、いっつも解せないわ(悩)。
2023.11.14「娘がいじめをしていました」
…という名前のマンガのサンプルを、
web広告につられて、たまたま読んでしまった。
ほんとは無料で5話まで読めたんだけど。
お話がつらすぎて、最初の2話で逃げてしまった。
こういう、子供が不幸なお話は、無理ですよ…(悲)。
…いや、勝手に読んだ自分が悪いです。ごめんなさいごめんなさい。
気になる方は、ぜひ(?)上の名前で検索を。
2023.11.12「わだちとすだち」
ひょんなことから、腰痛が再発してしまい、布団で横になっていた日曜日。
隣の部屋から聞こえてきた、娘と妻の話し声によりますと。
「ねー、これ一文字で、わだちって読むんだよー」
「こんな字、読めなくなーい?」
「だいたい、わだちって何?」
「すだちの仲間かと思ったー」
相変わらず、すっとぼけの娘たち。すだちの仲間って、どんなよ。
・・・いや、待てよ。自分、わだちって漢字、書けないかも・・・(焦)
そして、さらに気づいてしまった。すだちも書けない・・・(超焦)
2023.11.11「初心にかえる」
2年半前から、何となく書き始めた、この独り言。
外からも見える形で書き残そうと思った理由は、なんとなーく、疎遠になっている方々の目に留まればよいなぁと思ったことと。
外から見える形にしておけば、秘密の日記のような、自己満足的で恥ずかしいことを書きたくなる気持ちに
おのずとブレーキがかかるだろうと思ったことが、
そもそものキッカケで。
でも、実は自分が思っていたよりも、たくさんの人がここを覗いてくれていることを、後々になって知ったわけで。
やっぱり今の時代は、webに載せた情報というのは、足が速いんだなぁと、妙な関心をしちゃったわけで。
最近すこし手が遠のいていたけど、もう少しこまめに書き続けようかと、初心に返った次第であります。
初心にかえるといえば、自分は子供のとき、カエルがすごく苦手でした(笑)。
ヌルっした見た目といい、動き方といい、もうどうしても気持ちが悪くて。
でも周りの友達は、平気で小川へカエルを採りに遊びに行ったりなんかして。
なんであんな気味悪い生き物をみて、平気なんだろうと、心の底から不思議で仕方なかった。
その気持ちが少し変わったのは、カエルが
生物実験の解剖に頻用される、というのを知ってからだった。
もともと、ヒトの体の仕組みとかには、子供の時から興味があって。
家の引き出しにあった「家庭の医学」という分厚い本を、意味もなく眺めてる時間が楽しかった。
(だからって、別に医者になりたいとか、そういう気持ちはなかったのだけど)
だから、カエルが解剖される立場の生き物だって知った時は、なんか自分の中でカエルの悪魔レベルが下がったというか、
あーカエルも普通の生き物なんだとか、ごくごく当たり前のことに妙に納得してしまったわけで。
要するに、なにが言いたいかというと。
僕たち人間って、結構どうでもよいことで、好き嫌いが変わったりすると思うんです。
好きだと思ってたことが、いつしかそうでもなくなったり。
苦手だと思ってたことが、さほど苦手じゃないかもと気づいたり。
そうやって、自分が時間をかけて少しずつ変わっていく様を、呑気に空から見ていられるようになると、
割とたくさんのことを許せる(諦める?)ことが出来て、幸せを引き寄せる力が増えるんじゃないかなって思います。
自分はこれが得意だ、自分はこれが嫌いだ、あまりそう決めつけずに。
自分も他人も、ちょっとずつ変わっていくんだよ、と。それをただ、流れのままに見ていればよいんだよ、と。
これもまあ、文字にしちゃうと、ごくごく当たり前のことなんだけど。
これからも、既成概念に立ち止まらず、大事な人と素直に過ごしていきたいなぁと、初心にかえるわけであります。11月11日、ゾロ目の日♪
2023.10.15「ニコと…?」
前からずっと思ってること。
「niko and...(ニコアンド)」っていうブランドの名前。
最後のてんてんてんには、なんのメッセージがあるのだろう?
っていうか、そもそnikoってなんだ?ひと?
2023.10.12「京都のホテルラウンジ」
京都駅の南にある大きなホテルのラウンジで、
研究打合せをする機会がありまして。
VIP感がプンプンするロビーで待ち合わせて
ハイソ感がむんむんの喫茶店に入りまして。
ケーキセットなんて名前の、
まったく注文し慣れないお品を頂いちゃったりして。
いやーなんというか・・・豊かな時間をいただきました(悦)。
くにえださんは相変わらずのカシコヨイ人だったし、
はやしさんの快活さと勤勉さからは、今回も元気をもらいました。
こちらも微力ながら頑張るので、引き続きよろしくでーす。
2023.10.10「My 大阪あるある」
エスカレータに乗るとき、自分だけが左側に立ってて、「あ!」ってなる。
大阪・なんば駅の 南南改札 って表示をみて、「ん?」ってなる。
古着は興味はないけど、船場センタービルの雰囲気だけは、なんか気になる。
串カツやに一人で入って、十中八九たべすぎる。
2023.10.7「いまでしょ」
今日やるべき仕事を明日に延ばすひとは
だいたい明日も同じことをする
2023.10.6「秋の夜道」
道端で鳴く虫を見て、もう秋なのね~と悦に入ってた帰り道。
よくよく見たら、ゴキブリだった。
2023.10.4「ノーベル化学賞」
量子ドットって、化学に入るんだ。えー意外~。
・・・と思って受賞理由をよく読んだら、初めて「作った」ことに対する評価なのね。
じゃあ化学でいいのか・・・・・・でもグラフェンは物理だったよなぁ、うーん、でもフラーレンも化学だったから、やっぱいいのか・・・うーん・・・
どっちだとしても、自分には関係ない、って気づくのに10分かかりました(汗)
2023.10.3「ノーベル物理学賞」
「今年はアト秒かぁ・・・」って独り言をいってたら、隣にいた奥さんが
「え、なにそれ。なんかの病気?」
いや、アトピーとかじゃないのよ。
2023.10.2「意味ないじゃん」
交通量の多い交差点で、赤信号と一緒になって点灯する、緑の矢印信号。
うちの近くの信号では、右折も左折も直進も、全部の矢印が点灯する。
これ、青でよくね?っていつも思う(笑)
2023.9.23「なんという確率」
8年前に研究室を卒業した、可愛い教え子の結婚式に出るため、新横浜にやってきた。
新横浜の駅って、乗り継ぐことはあっても、降りることはあまりない。
そして、駅の建物。外から見ると、なんかデカい。ジャイアンみたい。
で、慣れないネクタイ締めながら、式の会場を探していると。
前から突然「しませんせー!」と大きな声が!
すごいビビって前をみたら、昨年うちの学科を卒業した子が、
元気に声をかけてくれたのだった。
こんな何もない道端で会うなんで、ものすごい偶然!
た〇〇さん、声かけてくれてありがとー(嬉)
2023.9.21「世代間格差」
今朝、出勤する途中ですれ違った中学生たちから聞こえた会話。
「.....Wifiに接続するなんてさぁ、そんな一生で何度もないことじゃ~ん.....」
・・・え、若い子ってそうなの!?
2023.9.19「ドラマ:最高の教師」
ニュースや雑誌で、芦田愛菜ちゃんの笑顔を目にするたび、なんかホッとする。
2023.9.17「子供をあなどるな」
僕は小さい子供が好きである。一緒に遊ぶのは下手だが、一緒に過ごすのはvery welcomeである。
そして、子供と接する機会がある度に、気を付けていることがある。それは
『相手を、自分と対等の人間だと思うこと』
誰でも小さい子供が笑ってると、つい「いい子だね~」と可愛がりたくなる。
しかし、ちょっと待て。笑っていればいい子なのか?泣いて周囲に迷惑をかけたら悪い子なのか?
もし大人の自分が、意味もなくヘラヘラわらっているだけで、
周りから「いい人ですね」とホメられたら・・・
自分の内面を全く見ようとしてもらえないことに、バカバカしくならないか?
そもそも、良いとか悪いとか、お前の勝手な物差しで決めんなよ。
相手が子供だと、つい「一番好きな食べ物は?」とか、
「大きくなったら何になりたいの?」とか、
「お父さんとお母さんどっちの方が好き?」とか聞いてしまう。
しかし、ちょっと待て。もし大人の自分が、
見知らぬ他人から「好きな食べ物は?」とか「将来の夢は?」とか聞かれたら、
大きなお世話だと呆れてしまわないか?
子供はだいたい見透かしている(と思う)。
こんな風に答えておけば、目の前の大人は満足するのだろう。
そして、よしよし私はこの子供を可愛がってあげたぞ、と、
さも善き行いをしたことにご満悦になるのだろう、と。
子供は純粋じゃない。無垢でも無知でもない。大人が敷いた規制路線に乗っかる義務もない。
子供はただ歳が大人より少ないだけで、それ以外は大人と同じだ。
ヨシヨシイイコデスネー。ココハコウスルンダヨ。ダメダメコウデナクチャ。ヨクデキタネーエライネー。ほんとに大きなお世話である。
・・・ということを、自分が子供の頃に、よく感じてた。
なぜ大人たちは、子供と本気で話そうとせず、体裁ばかりを気にするんだろう、と。
どうして難しい問いからはすぐに逃げて、ありきたりの模範解答でごまかすのだろう、と。
だから僕は、子供と接する時は、相手を子供と思わないようにしている。
こちらの嗜好に従わせるのではなく、その子供がいま何をしたくて、どんなことを考えているのか、頑張って想像するようにしている。何かを話してくれたら、それを良いとか悪いとか評価せずに、ただただ聞くようにしている。すぐに答えられないような、難しい質問や相談をしてくれたら、僕も分からないと言って、一緒に考えるようにしている。
全部、相手が大人であれば、当たり前のことばかり。
だから、それを子供相手の時にも、忘れないようにしている。
そうやって接していると、子供が気づかせてくることが、たくさんある。
子供のずるさを見て、自分のずるさにも気づく。
子供の素直さを見て、自分の素直さが薄まってることに気づく。
だから、子どもといる時間は楽しいし、本当にありがたい。
ただ、一緒に遊ぶのは、相変わらず下手である。そこはほんと、ごめんなさい。
2023.9.16「BBQ」
週末にBBQを企画してくれた学部生たちに、
研究室で持ってるクーラーボックス2台を貸してあげた。
そして当日。
みんなに楽しんでもらおうと、その学生たちが頑張って準備していたせいか、
当のクーラーボックスたちが、なんか満足げな顔してた(笑)。
2023.9.12「危機感」
物価高のせい?円安のせい?異常気象のせい?。理由はわからないけど。とにかく!
最近の野菜ジュースが・・・
うっす (薄)!!!
2023.9.8「羽田空港第1ターミナル」
仕事柄、飛行機に乗ることが、割と多い。自分は昔からJALを使ってるので、羽田空港に出入りするときは、決まって「第1ターミナル」である。
JR品川駅で降りて、京急に乗り換えて、羽田で到着して、改札を出る・・・その時にいつもいつも気になるのが、「赤坂うまや うちのたまご直売所」。
コンコースの片隅にある、こぢんまりとお店で。店の中では、親子丼やたまご丼が食べられるらしいのだけど。
なぜかこのお店、いっつもいっつもいっつも、お店の前に行列が出来ているのである。
空港に着いた時刻が、朝だろうが夕方だろうが、食事時ではない中途半端な時刻だとしても、なぜか行列が(!)。
きっとすごく美味しいのだろう。そんな風に気になりながら、でも今までずっと機会を失っていて、食べれたことがない。
というか、ついつい手軽な別のお店に足が向いてしまう。(天丼てんやさん、リンガーハットさん、いつもお世話になってます)
なので、次に羽田へ行くときは、むだに早く到着して、たくさんおかわりしてやる!待ってろよたまごたち!
2023.9.4「語彙力」
腕時計がない。あれ、どこに置いたっけ。ないなー。
…って探し始めて2~3分たった頃。自分の左手首に腕時計をみつけた時の、あの気持ち。驚きと安心とやるせなさが入り混じった、なんとも言えないあの気持ち。
あの気持ちには、どんな言葉が当てはまるのだろう・・・
2023.9.3「北野エース」
日曜日。家族でお出かけした先で、久々にお邪魔しました!「北野エース」!
このお店の何が好きかって、そりゃあもう、カレーのコーナーなのよ。
全国各地で売られている、少し変わったレトルトカレーを一同に集めた、名物コーナー。その名も
「カレーなる本棚。」
このネーミングの抜け感も、素晴らしい。並んでるパッケージも、およそ半分は馬鹿馬鹿しい。
「血の池地獄カレー」とか、「華貴婦人のピンク華麗(カレー)」とか、誰が食べるんだコレ(笑)。
もうずっと見てられるわ。
日本が誇るスーパー、北野エースさん。今回もじっくり堪能しました!。でも何も買わなくてゴメンナサイ(汗)
2023.9.2「もう9月だ」
いやー、はやい。時間が過ぎるの、はやい。ウカウカしてたら、もう9月に入ってしまった。
先月のカレンダーを見返すと、なんかもう、ただただ仕事に追われてた感じ。
でも・・・その仕事の大半が、本来やりたい「研究」とあまり関係がないっていうのが、さみしいなぁ。
特に、お盆休みで家族が帰省してる間は、つかの間の独身生活しながら、
雑誌記事の執筆、出版する本の執筆、研究予算申請書の執筆、国際会議の発表スライド作り、
そして、本当に必要なのかよくわからん学内の雑務・・・
お盆が終わって、ソウルや京都へ出張に行ってる間も、学会会場にいる時間以外は、ホテルの部屋で仕事仕事仕事・・・
わずかな癒しタイムだったのは、富士吉田市で開かれた外部委員会へ行く途中で、
吉田うどんの名店に運よく並ばず入店できたことかしら(笑) おいしいよねー、吉田うどん。日本で一番好きなうどんだわ。
ともあれ、ここ数年は "output" ばかりに時間がとられてしまい、"input" が全然できてない。
自分の知識と経験なんかたかが知れてるので、新しいことを勉強して得意の幅を広げないと、この先やってけない。
一般的には、もうそういうの諦めて、組織を運営する側・後進を育てる側に回ってよい歳なのかも知れないけど。
自分には、まだまだ手掛けたい研究テーマが山ほどあるので。もう少し足掻いてみようと思っております。
あ、あと、もう少しだけ痩せるよう頑張ります(笑)
2023.8.3「ドラマ 最高の教師 第3話」
番組の後半、化学準備室に来た二人が、お弁当袋を持ってたシーンを見て、
おじさんの情緒は乱れてしまいました・・・(泣泣泣)。
見逃し配信は、●u●uで!
2023.8.2「あいさつは 空気を読むな」
表題の言葉。どこで読んだのかは忘れたけれど、素敵なフレーズだなあと思う。
誰かに挨拶をする時って
「相手が自分のこと憶えてないかも」
とか
「いまは忙しそうだから、あとにしようかな」
とか
つい気後れしちゃうことがある。大事な相手ほど、そうかもしれない。
でも誰かに挨拶する時は、そうやって頭でいろいろ考えるより先に、
さっと声に出した方がよいよ!ということなのだ。
48歳にもなって、いまさらこんなこと言ってるのは恥ずかしいけど
「過則勿憚改」っていう言葉を信じて、48歳なりにアイサツはげもうと思います。
2023.8.1「きむち会@東京」
というわけで、本日から3泊4日、都内にお仕事で滞在である。
初日の夜は、友人たちに無理を言って、夕飯に付き合ってもらう。
来てくれたのは、同僚の「き〇〇〇」と、ほぼ親戚の「む〇〇」さんと、ラボOGの「ち〇〇」。
3人の頭文字をとると、「き・む・ち」なので、名付けて「きむち会」。(いま思いついたw)
出てくる料理、全部ものっそい美味しくて、最高だったー。
「漁師の貝風呂」って、どんだけネーミングセンス高いねん!
終電ギリギリまで付き合ってくれて、3人に感謝です。またやろう。
翌朝は、知る人ぞ知るカレーの名店「エチオピア」で、朝カレー。
立派な一人前のカレーに、大き目のサラダがついて、450円。これも最高。
昼は、こってこての年季が入った店構えの「六文そば」。かけそば300円。やす!さすが六文。
・・・いや、ちゃんとお仕事もがんばります。はい。
2023.7.31「ずん・飯尾さん風に」
平日の昼間から ゴロゴロ~ ゴロゴロ~
あーあ、どっかの運送会社がまちがえて
ももとぶどう、山ほど家に運んでくんないかなぁ~
2023.7.29「Agree to disagree」
自分の意見を譲らない、という人がたまにいる。
「当然こうすべきです」とか、「これは間違ってますよ」とか。
本来は人によって(&場面によって)いろんな考え方があるだろうに。
そこにはあまり目を向けず、あくまで自分の意見が正しいと、
信じて揺るがない人が、たまにいる。
でも、そもそも話し合いって、考え方の違うひとたちが集まる場だと思う。
なので、相手がどんなことを考えているのか?を想像しようと努力しなければ、
そもそも成り立たないのではなかろうか。
少なくとも、「これは間違ってます」と断定するのではなく、
「自分は間違ってると思います。でもこれを正しいと思うあなたの考え方も尊重するので、ぜひ聞かせてください」
という気持ちが、話し合いのスタートラインではなかろうか。
この辺がうまく行かないと、「考え方が違う」=「あの人キライ」という、
なんだか子供のケンカみたくなってしまいそう。
とくに僕ら大学教員は、
事実(fact)を確認し合う議論と、意見(opinion)を出し合う議論を、
ゆめゆめはき違えないように。
自戒の念をこめて、ここに書いておく次第であります。
きをつけれ、じぶん。
2023.7.28「やばいよやばいよ」
来週半ばには、都内で開かれる国際シンポジウムへお邪魔する予定。
お世話になっている他大学の先生が企画されたシンポジウムで、なんとこんな自分を招待講演者の一人としてお呼び下さったのだ。(山口先生、ありがとうございます!)
そして、講演プログラムを拝見すると、そこにはこの分野で名だたる方々のお名前がズラ~リ! ここに自分の名が入って、ほんとによいのかしら?(汗)
ともあれ、お呼び下さった企画運営サイドの方々に失礼がないよう、粛々と準備を続けるのであります。
この前の海外講演では、準備不足でちょっとしくじったから、今回は万全でいくぞー!(...と、ここに書くことで、自分にプレッシャーをかけています)
2023.7.20「ヒーローのみなさまへ」
幼稚園の門前で、交通整理をされている警備員の方々。
小学校の通学路で、見守りをされているボランティアの方々。
あなたたちのおかげで、日本の未来が守られていると思います。
毎日暑い中を、ほんとうにありがとうございます。
2023.7.18「世界は広い」
このところ山梨は、連日の体温越え。お日様が重い。
たまらんなーと日和ってたところ、
なんと他国では、もっとエゲツナイことになってるそうな。
観光都市ローマでは、気温なんと42℃。
アメリカのデスバレーでは、なんとなんと56℃。
なんか、体温越えくらいで愚痴らず、頑張ろうって思いました(汗)。
2023.7.13「納豆の限界」
少し前のこと。冷蔵庫の奥の奥に、小粒納豆のパックを発見したことがあった。
手に取ってみると、なんと賞味期限後すでに3ヵ月!
でもそもそも納豆って、大豆を腐らせたものなんだから、
それ以上腐っても食べられるんじゃない?
・・・的な、ベタな発想が頭をよぎる。
ダメ元でふたを開けてみる。
気のせいか、もともと小粒なはずの豆たちが、さらにひと回り小さく見える。
豆の色もかなり濃いめ。なんか、思ったほど危険なオーラは感じない。
ほら、やっぱイケんじゃね?
で、実際に食べてみた。
期限切れの納豆は、いつもより歯ごたえがあって、いつもより旨味が凝縮している感じ。
逆に納豆くささはかなり収まってる。
たとえると、乾燥納豆の生乾きみたいな感じかしら。これ、自分はけっこう好きかも。
考えてみたら、昔は冷蔵庫なんて無かったんだから、
納豆本来の寿命って、かなり長いのかも。
なんかこういう、先人の知恵に触れられた(かもしれない)時って、すごいワクワク♪
でももしこれで明日おなかを壊したら、奥さんにすごい怒られそうで、ちょっとドキドキ♪
p.s. 結局おなか大丈夫でしたー。
2023.7.11「うちの体温計」
ふと熱が気になり、測ると
39.6 ℃
ギョッ!?として、あわてて測りなおしたら
36.9 ℃
・・・きみ、からかってるのかね。
2023.7.6「新しい学校のリーダーズ」
おじさんはほれてしまったよ
YouTubeでヘビロテしております
2023.7.4「音楽と芸術の都、ウィーン」
そういうわけで、3日前から、オーストリアにきております。
いちおう、仕事で。でも自分の出番は昨日おわったので、今はもう脱力モード。
正直な話、事前の準備を怠けたせいで、講演本番はあまりうまく出来なかった・・・。ちょっと反省。次回はがんばれよ、自分。
ここウィーンと言えば、モーツアルトやベートーベンが活躍した街。
「住みやすい都市」ランキングでも、過去10回にわたり第一位に選ばれてるそうな。
確かに街を歩いていると、緑が多くて治安もよく、安心して暮らせそうな感じ。
いっぽう、芸術と縁遠い自分にとっては。日ごろ買えない食材を気軽に楽しめることが、何ともありがたい。
ひとパック2ユーロの生ハムと、3ユーロの赤ワインを買って、間借りしたアパートで宅呑みする楽しさといったら!(笑)
自分みたいな貧乏人には、これだけでもうパラダイス。
店先でオレンジを絞ってもらい、持ち帰って朝食用のジュースにも出来る。
マッシュルームなんて、たった1ユーロで両手いっぱいに買えるので、ニンニクで適当に炒めれば何となく美味しく仕上がる。
あと、インスタントスープで有名なクノールは、実はドイツの会社。
ここオーストリアはお隣なので、スーパーに行けば、バラエティ豊かなスープが所せましと並んでる。
アスパラガスのスープなんて、日本じゃあまりないよねぇ。ひとつ1ユーロ程度なので、遊び心でいろいろ楽しめる。
名物のザッハトルテは手が届かなかった (有名店が観光客で大混雑してた!) けど。
チョコレートの専門店で、おつまみ程度の品をちょこっと買って、食べ比べするなんて楽しみも。
あとは月並みだけど、ビールとチーズと黒パンを好きなだけ買い込んで、アパートの冷蔵庫に入れておけばもう安心。
時差ボケを言い訳にして、夕方の早い時間から、宅呑みパーティーを連日開催中なのであります。
音楽にも芸術にも絡んでなくて、なんかウィーンさんごめんなさい。でもぼくいま楽しいです ww
2023.7.1「羽田国際線ターミナル」
スキンヘッド・髭モジャで、超ガタイのいいオランダ人が、
右腕いっぱいに「トトロ」の入れ墨を入れてて、
なんかちょっと和む ww
2023.6.29「研究室の選び方」
うちの所属学科では、3年生の研究室の配属先が、9月の半ばすぎに決まる。
先日の泊まり込み合宿は、その準備のためのイベントでもあったのだ。
各教員が自分の研究テーマを紹介し、3年生はそれを聞きながら、自分の行く研究室を品定めする。
そして、3年生は夏までに各々の興味ある研究室を訪ね、マッチングを経て、最終希望先を決めるという流れである。
ここでもちろん、当の3年生の多くは、いろいろと悩むのだ。どこに行けば、自分のやりたいことができるか。
そもそも、自分のやりたいこととは何なのか。
希望者多数の研究室からあぶれてしまい、全く意図しない研究室に飛ばされてしまわないか、などなど。
そんな様子を遠巻きに感じながら、無駄に年を食ったおじさんを代表して、ひとつ伝えたいことがある。
この「研究室選び」というイベントは、「肚をくくる」という、よい練習の場にもなってるのではなかろうか。
今の若いひとたちは、とかく周囲の空気を読みがちで、自分の希望を他人にアピールすることが少ない気がする。
その理由のひとつに、「失敗」が怖い、というのがなかろうか。
この研究室に行きたい、と言ったくせに、結局は行けなかった。
そういう「失敗」が日の目にさらされるのを怖がって、後だしじゃんけんに徹するようなクセがついてはないだろうか。
もしくは、雰囲気が悪くなるのを怖がって、自分の希望を口に出さないまま、流れに身を任せてないだろうか。
もうひとつ。情報を山ほど集めて、ベストな選択肢を「頭で」考え過ぎるがゆえに、結局どれがよいのか決められない。
そんな頭でっかちな迷路で自己満足してる人もいないだろうか。
でも、何かを「決める」というのは、他の選択肢を「捨てる」こと、そのものだと思う。
だからこそ、人生の大事な場面で、他の選択肢を捨てる覚悟を持てるかどうかというのは、
長い目で見るとその人にとってすごく大事な関門だと思うのだ。
仮にそれが、結果的にはベストな選択でなかったにしても、
自分で腹を括れたという経験は、その人の人生の背骨にクッキリと爪痕が残る大事な経験だと思うのだ。
情報を集めるのは大事だし、自分の嗜好や適性を見つめ直すのも大事である。
ただし、往々にして、頭で考えたことだけでストンと胸に落ちる決断をできることは、それほど多くない。
ああやっぱり、あっちを選べばよかった・・・なんて後悔は、自分を甘やかすのに打ってつけのセリフなので、クセになるときりがない。
そもそも、自分に向いてることなんて、実際に手を動かしてみないと分からない。
広告ではとても面白そうに見えたゲームだったのに、やってみたら案外つまらなかった、なんてよくあることだろう。
だから、ある程度見聞きして、ある程度考えたら、あとは「えいや!」で決めたらよいんじゃないかしら。
集めた情報を一度ぜんぶ忘れてみて、それでも何となく惹かれる選択肢を、胸を張って選べばよいと思うのだ。
仮に希望者多数であぶれてしまい、カッコ悪い思いをしたとしても、
腹を決めて選んだというあなたの潔いカッコよさは、あなたの中にしっかり残るはずなのだ。
大学を卒業したあとも、何かを決めるというターニングポイントに、あなたは何度か遭遇する。
就活もしかり、結婚もしかり、子育てもしかり。転勤も転居も、親の介護も、愛する人のご逝去もしかりである。
そのとき、「肚を決めたことがある」という過去の経験は、あなたを絶対に後押ししてくれる。
それが客観的にはベストな選択でなかったとしても、肚を括れた強さというのは、
それを主観的なベストに変えるための力になると思うのだ。
以上、書いてるうちに、話が少し大きくなってしまったけど。
ぜひ3年生のみんなには、周りの空気を気にしすぎず、自分の直観を信じて、配属先を堂々と声に出してほしいなぁと思う。
そして、もし多少の思い違いがあったと分かっても、
自分の手でその研究室を自分の好みに寄せていくような、タフさと強かさを培ってほしいなぁと思う。
こちらは選ばれる側なので、個々の学生には大した助けができないけれど。
気持ちだけは、頑張るのよーっていつも応援してます。配属決定に向けて、グッドラックだぞ3年生!
2023.6.28「モード学園」
お仕事の関係で、京都へ1泊の弾丸ツアーに行ってきた。
その帰り道、名古屋駅で電車を乗り換えたあと、ふと車窓の外をみると、そこには異形の高層ビルが。
建築中なのかな?と思い、よく目を凝らすと、すでに完成された雰囲気。屋上にはヘリポートもある。
それにしても、画用紙をグルッと丸めたような、まるでオリンピックの聖火トーチのような、
なんとも言えない変な形の高層ビル。名古屋駅にいる間中、気になって仕方なかった。
あとで調べたら、ファッション系の専門学校として有名な、モード学園のビルらしい。
たぶんだけど、機能性とかは度外視して、デザイン優先で設計したんじゃないかしら。
それとも、実はあの形態の中にも、なにか構造上のメリットがあるのかしら。
思わぬうれしい発見で、次の名古屋に行くのが少し楽しみになりました。
2023.6.26「家庭内大喜利」
ただいま娘ふたりとも、定期テストの準備勉強中。
で、その合間に、うちの奥さんとこんなやりとりが。
娘1: 「お母さん、ADPってなにかわかる?」
妻: 「あしたどこでパン買う?の略」
娘2: 「じゃあATPは?」
妻: 「あ、高いパンツ!の略」
三人: (笑)(笑)
わが奥さんながら、反射神経がすごい。
2023.6.24「環境科学科・合宿!」
今週の金曜と土曜は、所属学科の2年生と3年生、
ほぼ全員が参加しての「合宿」イベントが開かれた。
学科教員12名もほぼフル参加。学生と教員、総勢70名あまりで、八ヶ岳の山麓に広がる観光地(清里)に向かう。そこのペンションを半分貸し切って、1泊の合宿しちゃうわけである。
学科設立当時から続けていたこのイベントも、ここ3年間は、やはりコロナで自粛を余儀なくされた。
その鬱憤を晴らすべく、今回はふたつの学年をまたいで、初の大規模開催となったわけである。
準備役を務めてくれた、同僚の松本さん・亀井さん・向井さん・小林さん、ほんとにお疲れさまでした&ありがとう。
そして自分は・・・といえば、呑気にバーベキューをつまんで、学生に遊んでもらって、ただの楽しい週末を過ごしてました(笑)
仕事の都合で、土曜の朝に離脱しなきゃならなかったのは、残念無念。最後までいたかった~。
バドミントンとか、バレーボールとか、遊んだの数年ぶりかも。
かまってくれたみんな、ありがとでーす。またやろー。
2023.6.18「ちちのひ」
日曜日。週前半の食材を買い込むために、奥さんと娘(次女)とで買い物に出かけて、帰宅したあとのこと。
居間にいる二人が「おとーさーん」と呼ぶから、行ってみると、「はいこれ」と小さな包み紙。
その包み紙についたカードには、
お父さん いつもありがとう 大好き
はいー! 父の日の大好き、 いただきましたー!(嬉)
・・・ちなみにその時、長女は風邪で独り寝込んでました(汗)
2023.6.15「空腹が呼ぶ頭痛」
さいきん、なにやら頭がいたい。
最初の頃は、かぜかなぁ、飲みすぎかなぁ、と大して気にしてなかったのだが。
ほとんど毎日、一日のうちのどこかで、頭や目の奥がズキズキする。
これは困ったなぁと、自分の生活を観察していると、ひとつ意外なことに気が付いた。
それは
おなかが減ったときに 頭が痛くなる
ということ。
その証拠に、食事をすると頭痛が治まる。そのあと、数時間もして小腹が減ると、またズキズキが始まる。
なんじゃこりゃ?こんな病気あるのかしら?
と思って少し調べたら、どうもそういう症状があるらしい。
空腹になり、血糖値が下がると、脳の血管が拡がって片頭痛を招くことがあるそうな。
でも、欲しいままに食べても、デブ一直線だしなぁ・・・これ以上メタボは嫌だなぁ・・・
と悶々しながら、解決策が見つからずに今に至ってます。
もし僕がこのままブクブク太ったら、頭痛の治療をしてるんだと、見過ごしてやってください。
2023.6.10「春宵十話」
日本が生んだ、世紀の天才数学者のお一人、岡潔(おかきよし)。
1960年に文化勲章を受章された際に、天皇陛下から
「数学とはどの様な学問か」
と問われると、こう答えたそうです。
『数学は生命の燃焼によって作るのです。』
すごいひとってのは、どこまでもすごいんだよなぁ
2023.6.9「みっくすぢゅーす」
オレンジジュースと、アップルジュースと、
ぶどうとももとパインのジュースをぜんぶまぜたら
なんか大人のヤクルトみたいになった
2023.6.7「生涯の難問」
ホルモンの上手な焼き加減。
・・麻婆豆腐を作るとき、豆腐を崩さないで煮る方法。
・・・・指が臭くならない、ニンニクの剥き方。
・・・・・・食べ始めたポテトチップスのやめどき。
・・・・・・・・わからん・・・・・
2023.6.3「帰国にひと苦労、Volume 1」
スペイン滞在、最終日の朝。
まずは朝ごはんを作って食べて、トランクの荷物を簡単にまとめて、散歩がてら外へゴミ捨てに行く。
つぎに、日本の同僚たちと、ちょっとだけZoomで打ち合わせ。
そのあとは、急ぎのメール仕事を終えれば、もう万事OKだ・・・と思ったら。日本にいる奥さんからお土産リクエストのLINEが入る。
こちらのスーパーで売ってる、オリーブの香りのハンドクリームが欲しいとのこと。
うちは亭主関白(?)なので、急ぎの仕事はそこそこに、すぐに開店直後のスーパーへ走る。ひとつ1.5ユーロだった。やっす!
そんなこんなで、だいたいの片づけも終わって、あとは空港行のバスに乗ればOKだ!
いやー、今回は何のトラブルもなく、快適な出張だったなー。
いえいえ、そうは問屋が卸さなかった。
バルセロナ空港について、チェックインをして、手荷物検査を終えた、まではよかった。
搭乗開始まで、だいぶ時間のゆとりもある。空港内のショッピングゾーンで時間をつぶして、簡単な食事も済ませて、
いざ搭乗口に向かおうとすると、掲示板に「出発20分遅れ」の文字が。
なんかちょっと変だと思ったのは、自分が乗る便だけではなく、その前後ほとんどの便に、出発の遅れが出ていること。
なにやら悪い予感がしたが、何も出来ることはないので、そのまま搭乗口まで歩いていく。
到着したゲートの周辺は、乗る便を待ってる多数の人混みで、座るベンチも空いてない。
その後、掲示板をマメにcheckしていたら、ポツポツと「欠航」という赤い文字が出始める。
そのせいで、ゲートの周辺は異様なざわつきに。幸い自分の乗る便は、まだ飛んでくれる様子だけど。
頭のどこかでは、今夜泊まる宿を急遽探さなきゃダメかも・・・と不安になる。
なにせここは、ラテンの国スペイン。日本のような航空会社からの細やかなケアは、絶対にない。
宿の手配も代替便の手続きも、自分でやらなゃならん。やだー、やりたくねー。
でもおとなしくゲート前で待っていたら、搭乗開始のアナウンスが!
予定より50分遅れだけど、飛んでもらえるなら、Vale Vale です。いやーよかった。
2023.6.3「帰国にひと苦労、Volume 2」
…ぜんぜんよくなかった。席に乗ってシートベルトを締めても、一向に機体が動かない。
しばらくすると、機長からのアナウンスが入る。
「管制塔の指示により、待機している。理由はわからない。」
とのこと。うん、潔くそう言ってた。"We have no idea" ってハッキリ言ってた。
そっか、英語の授業で習ったこのフレーズは、こういう風に使うのか。
実はこのあと、自分はパリで一旦おりて、羽田行きの便に乗り継ぐ必要がある。
もともと乗り継ぎ時間には、さほど余裕がない。なので、バルセロナを発つのがこれ以上遅れると、
パリでの乗り継ぎに間に合わない恐れがある。
時間を逆算して考えると、もはや結構ギリギリ。
ようやくバルセロナを離陸してくれたのが、予定よりも1時間半おくれ。もうこれ、ほんとにヤバい。
ネットで情報を仕入れようとして、機内の無料wifiに繋いでみたものの、通信速度が激おそ(汗)。
ダメ元でCAさんに着陸予定時刻を聞いたら、18:15にターミナル2Fへ着陸予定とのこと。
いや、僕の乗り継ぎ便、ターミナル2Eを18:30に出るんすよ。
2Fから2Eまで、急ぎ足で移動しても20分くらいはかかる。さらにその合間に、出国審査もしなきゃいけない。
・・・普通に考えると、たぶんこれ、もう無理な気がする。
2023.6.3「帰国にひと苦労、Volume 3」
はっきり引導を渡されたのなら、あきらめもつく。
でも、運が良ければワンチャン何とか間に合う気もするので、機内でモヤモヤし続ける。
結局、パリ空港に到着したのが18:08。覚悟を決めて、荷物片手に空港内を激走する。
ターミナル2Fからターミナル2Eまで。アルファベットひとつしか違わないくせに、
階段の昇り降りが何度もあるし、右に左にとクネクネ道が曲がってるし、いつ着くねんコレ!
幸い、入国審査はガラガラだった。保安検査はちょっとだけ手間取ったが、
時計をみると18:20なので、「まだあわてるような時間じゃない」というあの名言で自分を奮い立たせる。
汗ダラダラの酸欠状態で、ようやく2Eの入り口に着いたのが、18:25。
そこから焦って、掲示板で搭乗ゲートの番号を探す・・・あった!
ここから近いか?間に合うか?免税店が並んだ隙間を、とにかく走る。
ゲートについて分かったことは・・・パリ発羽田行の便も、出発が遅れるとのこと。
どうやら、別に走らなくとも、間に合ったっぽい。・・・はやく言えや。ってか、掲示板にそやって出せや。
スマホゲームに興じてる日本人の若者グループを横目に、虚しさ半分・達成感半分、まあでも結果オーライか。
2023.6.3「帰国にひと苦労、Volume 4 (Last)」
ようやく日本に到着して、荷物が出てくるのを待っていると、奥さんから一本のLINEが。
「台風で、特急あずさ全部運休だよ」とのこと。・・・なぬ?
特急あずさとは、新宿と甲府を結ぶ中央線特急のこと。これが走らないということは、たぶん中央線を走る普通電車も止まってる。
イコール、都内から甲府には戻れない、とのこと・・・か?
どうしようかと思案してると、同じく荷物待ちしてる若い女性グループが、スマホを見ながら
「東海道新幹線ぜんぶ止まってるって、ヤバくない?」
いや、あんたたち何でそんな楽しそうなんすか(苦笑)
あーこれもう、本当に都内で一泊だなぁ。理由を言えば、出張の旅費、追加で出してもらえるかなぁ・・・などと
守銭奴みたいなことを考えながら、税関をパスして到着ロビーを出る。
到着ロビーは、行き場に困ってるっぽい外国人観光客でわんさか。
そのとき、ふと思いつく。電車がダメでも、実は空港バスは動いてたりして!?
一縷の期待を胸に、バスチケット売り場へ行くと、ビンゴだ!ほぼ全便動いてる!
台風でも、高速道路は生きてるのね。やったー。帰れるー。バスさいこー!
そんなこんなで、定刻21:05の少し前に、無事に甲府へ戻れました。
甲府駅では、奥さんと半分寝間着の娘たちが、車で迎えに来てくれました。
コンビニ寄って、自分用の軽い夕飯を買おうとしたら、3人分のスイーツも、知らないうちに買い物かごに入れられてました。
いやいや、我が家に帰れる安心に比べれば、スイーツ3つなんて安いもんです。
今回のスぺイン出張。旅の最後だけドンちゃん騒ぎだったけど、仕事面ではメリットあったし、総じて良い旅でした。
来月のウィーン出張は、もっと大人の落ち着いた旅になりますように。
2023.5.31「コーヒーはいかが」
ここスペインは、兎にも角にも、カッフェーの国である。
"cafe"と書いて、カッフェーと読む。アクセントは「フェー」の位置にくる。
注文するときは、みな気分が浮かれて(?)語尾を伸ばすので、感覚的には「カッフェ~~♪」みたいに聞こえる。
ともあれ、スペインでは四六時中、みなcafeを飲む。
しかも種類がやたら多い。加えるミルクや砂糖の量によって、名前がそれぞれ違うのだ。
だいたいのことにはルーズなくせに、この点だけはやたらこだわる、わがままなお国柄である。
今回借りたアパートにも、家庭用のエスプレッソマシンと、紙フィルターを使うコーヒーメーカーの、両方がキッチンに鎮座している。
豆を挽くミルもある。コンデンスミルクを注ぐための容器もある。注ぎ口がクネクネ長すぎるコーヒーポットもある(使いにくい・・・)。
カップに至っては、大きいのから小さいのまで、30個ぐらい棚に並んでる。
日本でこんなのぜんぶ揃えたら、マニア扱いされて気味悪がられるかも。
自分が好きなのは、断然「エスプレッソ」。こちらの言葉では「カフェ・ソロ」と呼ぶ。
こちらではミルクと砂糖をたっぷり加える人が多いが、自分はノーサンキュー(No, gracias)。あの苦みとコクがよいのだ。
お店で頼むと、養命酒みたいなちっこいカップでサーブされてしまう。でも自宅なら、好きなだけ並々と注げる。
それなら!と思い立ち、試しにスープ用のどんぶり器にエスプレッソを淹れてみた。
いざ飲み始めて・・・すぐに後悔。こんなにいらん。やめればよかった。
2023.5.30「異文化体験」
欧州のテレビを見てて、いつも感じることの一つは、スポーツ番組の面白さ。
だって、何気なくチャンネルを回したら、水球とか乗馬とかクリケットとか、
日本では絶対に放映されない試合が実況されてるのよ。
挙句の果ては、砂地でやるテニスとか(←今まで見たこと無い競技)、屋内でやるホッケー?っぽい競技とか。
あと、タイヤの代わりにスノーボードみたいな板をつけた自転車に乗って、芝生の下り坂で障害物競争をする、みたいなのも(・・・なんじゃこれ?)。
もちろん、FCバルサを始めとするプロサッカーの試合もたくさん見れます。本当にバラエティが豊富。みんなルール分かって観てんのかなぁ(笑)。
逆に、日本で言うところのバラエティ番組って、こっちでは少ない気がする。
「ミリオネア」みたいなクイズ番組は長年あるけど。
芸人たちがひな壇に並んでガヤする番組って、ひょっとしたら日本固有の文化じゃないかしら。
って打ってる最中に、今度はドラえもんが始まった。
もちろんセリフはスペイン語。
でも、のび太もジャイアンも、日本の声優さんの声にけっこう寄せてくれてて、ちょっと感心。
あ、でもしずかちゃんだけ、やけに声が色っぽい。これも文化だ、きっと。
2023.5.28「ひさびさの海外出張」
コロナ規制が晴れて静まったので、およそ3年ぶり?に、仕事で海外にきました。
早朝に羽田を発って、飛行機内で惰眠をむさぼること14時間。ようやく経由地のパリに到着してから、さらに機内で2時間。
ようやくついたのは、スペインにあるSitges(シッチェス)という小さな町。
風光明媚なリゾート地で、実はゲイの街としても有名だったりします。
ここスペインは、10年以上前に家族で住んでいた、ちょっとご縁のある場所。
なのでバルセロナの空港に到着した途端、あーこの売店で水を買ったなぁとか。
生ハムの量り売りを見て、懐かしくなったりとか。
時差ボケと睡眠不足のせいで、早々に情緒不安定になってしまいました(笑)。
今回現地で借りた部屋は、短期のアパートメント。
家具付きの3LDKで自炊も出来るので、滞在中は好き勝手に楽しめる!
大家さんのマダムもよさそうな方で、自分がつい部屋に入るときに玄関で靴を脱いだら、
一緒に面白がって靴を脱いでくれました。
(こちらでは、家の中で靴を履いたまま、が普通なのだ)
まったく忘れていたスペイン語も、いざ現地でいろいろ見聞きしてると、だんだん思い出してくる。
よーし、明日はさっそく近くのスーパーへ行って、食材とお酒を買い込むぞー。
p.s. 「3LDK」って、間違いだった。バスルームとキッチンがどちらも激しく広いので、ウッカリひと部屋ずつだとカウントしちゃったけど、正しくは「1LDK」でした~。
2023.5.4「情弱からのお願いです」
学術雑誌に出す論文の原稿は、ほぼ9割がた、TeXというソフトで書いている。
数式がとてもきれいに出力されるし、各種のフォントの操作も楽なのだ。
学生の時から使っているので、かれこれ30年くらいのお付き合いである。
んが、しかし。パソコンが好きでも得意でもない自分は、所詮はライトユーザーに過ぎない。
詳しい人は、ソフトの奥の奥まで突っ込んで、いろいろ自分なりに調整できるのだろうが。
自分はただ市販されてるソフトを、無難にお行儀よく使っているだけである。
だから、いざエラーが出ると、なかなかに困る。
そもそも、エラーメッセージの意味がよくわからない。web検索しても、知らない単語のオンパレードである。
わからない言葉をわからない言葉で説明されても、わかるわけないじゃないですか。
この辺までくると、もうストレスMAXである。
それでも、今回のエラーはどうにかしないことには、目の前の仕事がなにも進まない。
そこでもウンザリひーひー言いながら、なんとか解決できるまで頑張った。
終わってみれば、なんのことはない。単にバージョンが少し古かっただけで、
最新のtex liveに更新したら、あっけなく解決したのだった。
最近この世は、DXだのAIだの、とかく忙しい。
でも、ぼくのような情報弱者を置いてけぼりにせず、
どうかみんなが安心できる世の中を目指してくれまいか。
なにとぞ~。なにとぞ~。
2023.5.3「高山病?」
ドラマ&映画のMERで演じてる賀来賢人と
ケンタッキーのCMに出てくる賀来賢人の
高低差が激しすぎて頭がクラクラする
2023.5.1「職業病?」
中学生くらいの子が、難しい科学の本を立ち読みしてるのをみると
横からちょっかい出したくなって、何かもうウズウズする
(でも通報されそうなのでガマンする)
2023.4.29「矛と盾、現代版」
先週、家族で車でちょっと遠出をした。
東京は西の端、八王子の少し北。その名も「西多摩郡」という、のどかな郊外である。
甲府にはないレストランとか、雑貨屋さんとかを家族で散歩した帰り道。
信号待ちの交差点で、ふと道路の脇をみると、少し古びたお店が。
そのお店の入り口ちかくには、「年中無休」という大きな看板。
そして入り口のドアには、内側から「本日定休日」という大きな張り紙。
おかげさまで、思わずニヤッとなりまして。のどかな休日の一コマでした。
2023.4.27「食品サンプル」
レストランの入り口に飾られている、たくさんの食品サンプル
お寿司とか、ラーメンとか、とんかつとか。きれいで上手なサンプルがあるなかで
じつは「ほかほかごはん」が、いちばん難しいのかも、と思ったりします
2023.4.22「因数分解を解く」
お題「x4 +4 を実数の範囲で因数分解せよ」
→ 父: しばらく解けずに沈黙
→ 娘: LINEの片手間に瞬殺
本日ついに、子供が親の屍を超えていきました(合掌)
2023.4.20「見事なホバリング」
先日、大学へ出勤する道すがら、大きなハチに出くわした。
道路の脇にある生垣の近く。ゴルフボールくらいの大きさのハチが飛んでるのを見て、思わずギョッとする。
反射的に逃げようとしたのだが、よく見ると、全然こっちには寄ってくる気配がない。
いや、むしろ、空中の一点にビタッと静止して、ホバリングを続けている。
その見事さに、逃げるのをやめ、つい見とれてしまった。
ドローンでもヘリコプターでも、ホバリングは難しい技術だと聞く。
ちょっとした操縦のブレや横風に対応して、前後・左右・上下すべての方向に飛行体制を微調整し続けなければならないからだろう。
そんな人間が四苦八苦する芸当を、ハチさんはこんなに巧みにこなしている。うーん、自然の妙である。
いそいそと鞄からスマホを出して、その様子を動画に撮ろうとする。
だが、場所が悪かった。スマホを出したその場所は、朝の幼稚園の目の前。
折しも2日前には、市内の小中学校に脅迫状のいたずらが送られており、注意喚起がなされていた時だった。
そんな状況で、朝からひとり変なおっさんが、幼稚園に向かってスマホで動画を撮っている。もう立派な容疑者である。完全にアウトである。
これはヤバいと気づき、スマホをしまおうとしたその時。
幼稚園の敷地内で掃除をされていた保護者の方々(?)のおひとりが、少し遠くから、おはようございまーすと声をかけてくださった。
う、これは疑われているのか?ただの好意のごあいさつなのか?と内心ドギマギしながら、平静を装って、返事もそこそこにその場を離れてしまった。
あいさつもきちんと返さない、怪しいおっさん・・・あーなんかもう自己嫌悪。
でも、そのまま少し歩いたあと、うしろから「キャッ!」と声が聞こえた。たぶん先ほどの保護者の方が、ホバリングしてるハチに気づいたのだろう。
どうかそのビックリで、変なおっさんの記憶が少しでも薄まりますように(祈)。
2023.4.19「続、常々思うこと」
ニュースでは時々、日本の人たちを「平和ボケ」と言いますが。
平和に生きられることに、もっと誇りを持ってよいと思うんです。
それとも、ゴルゴ13のような生き方が、カッコよくて幸せですかね。
2023.4.18「常々思うこと」
信長、秀吉、家康。信玄、政宗、幸村。
日本の歴史を飾る、名だたる戦国武将のことを、よく「偉人」と呼びますが。
・・・殺人を山ほどした人たちだってこと、忘れちゃダメだと思います。
2023.4.17「新年度の目標」
新入生関係のイベントが一段落し、いよいよ大学では、令和5年度の通常営業が始まり出した。
そんな新年度、自分の目標は、「横断歩道で道を譲ること」。
信号のない横断歩道を、車で横切るとき。ついついスピードを出していて、道を渡ろうと待っている人に気づかないことがある。
あっ!と気づいたときには、もう後の祭りで、一時停止できずに車で通過してしまうことがある。
なので今後は、横断歩道という横断歩道で、すべからく歩行者がいないか全集中することに決めたのだ。
あわせて、横から合流しようとする車にも、ゴリゴリに道を譲るよう決めたのだ。
そうやって、「おれっていいやつだろぅ♪」と自己満足することに決めたのだ。
あ、でも。道交法に書いてある当たり前のことだから、大したいいやつでも何でもないか(汗)
2023.4.16「緑のパッケージ」
何を隠そう、レトルトカレーの "ややヘビー" ユーザーである。
たぶん3日に1回は、何かしらのレトルトカレーを食べている。
そして小心者なので、少しでも栄養バランスがよくなるよう、冷蔵庫にある野菜を足して食べている。
辛い方が好きなので、一味唐辛子は必須である。若い時は京都の「舞妓はんひぃ~ひぃ」がベストだったが、
最近は体も舌も衰えてきたので、八幡屋礒五郎さんの「焙煎一味」がマッチベターである。
で、話はカレーに戻る。
ルーカレーで言えば、昔から好きなのが、明治さんの「まるごと野菜」。
ややシャバシャバ系なルーが、ごはんとマッチして、そこはかとなく美味しい。
ただし、まるごと野菜には2種類ある。
赤いパッケージは「なすと完熟トマトのカレー」。
緑のパッケージは「5種の彩り野菜カレー」。
どちらも捨てがたいが、お店で見つけて嬉しいのは、断然後者なのだ。
というのも。ここ甲府では、なぜか緑のまるごと野菜が、ほとんど店頭に並んでいないのである。
あのヤングコーンが入ったカレーに思いを馳せても、すぐには手に入らない。
緑を買える数少ないお店のひとつは、甲府のお隣・甲斐市にある、ラザウォークというショッピングセンター。
我が家からは車で20分以上かかるので、週末に買い物へ行ったときは、忘れずに買うようにしている。(でもときどき忘れる)
そんな不便を感じながら、甲府に住み続けてもう10年。
・・・が!本日ついに見つけてしまったのだ。実は家から歩いてすぐのファミリーマートに、緑のパッケージが売られていたことを!
なんたる不覚!10年間いったい何してた、自分!
レトルトカレーは、スーパーで買うものと思い込んでいた。
そんな自分の浅はかさが恨めしい。学者を気取っておきながら、まだまだ両目がぽっかり節穴である。
これではチコちゃんに叱られても仕方ない(涙) 猛省しきりの一日でした。
2023.4.13「ハイテンポからの爽快感」
先日、仕事の用事で、東大の駒場キャンパスに行ってきた。
大型予算のプロジェクトに参加させて頂いてる関係で、
東大にいる若手の方々と打合せをしに、お邪魔した次第である。
で、そのときに改めて思ったことは。
優秀なひとたちって、会話のテンポがとても速いのよ。
こちらからボールを投げると、それをキッチリ受けて、瞬時に投げ返してくれる感じ。
言葉に詰まったり、曖昧に答えるようなことが、ほとんどないのよね。
すごくテンポの速いキャッチボールを続けてるような感覚で、すごく爽快だったりします。
これが学生相手だと、こちらから何かを問いかけても、答えに窮して黙っちゃうことが少なくない。
そういう学生の手綱を引く時間も、教育者としては大事な時間ではあるのだけど。
やっぱ研究者でもある以上、鋭利な斬りあいみたいな議論で、たまにはワクワクしたいのであります。
短い時間だったけど、そういうワクワクを思い出させてくれた時間でした。
東大生研の、くぽさん、かあいさん。またよろしくでーす。
2023.4.11「ミシュランがどんだけさ」
世の中にグルメガイドは数多あれど、ミシュランガイドだけは群抜きの別格であろう。
「このお店は、ミシュランひとつ星なんです」。そんな誇らしげなセリフを、雑誌でもテレビでもよく見かける。
…が、常々思うのだけど。日本のお寿司とか天ぷらとかに、いちフランス企業の調査員が点数つけるって、どうなんすかね。
国が違えば、文化も価値観も違うのだから、味覚も食習慣も違うわけで。
そんな違いを考慮せず、単軸的に星の数でその店を評価するって、どうなんすかね。
そういう星取ゲームは、自国界隈のお好きな方たちだけで、ちんまりやっててくんないかなーって、
極東のいち庶民としては、思っちゃうわけであります。
3万円も払わなきゃ食べれない美食なんて、あんま美しくないかもしれないよ。
2023.4.8「新入の季節」
入学・入園・入社。とにもかくにも、初々しさがいっぱいの季節である。
うちの大学の敷地にも、新入生らしき若い子らが、ワラワラと歩き始めた。
所属学科でも、新入生を対象としたガイダンス等が、いちおう一段落したところ。
ちょっと前まで高校生だった彼らと彼女ら。
まだ緊張してるせいもあるだろうけど、反応がかわいいので、
見ているこっちがつい嬉しくなってしまう。
そんなことを考えてたら、「かわいいってなんだろう?」と、つい疑問がわいてきた。
自分の言うことを従順に聞いてくれるから?いや、ちょっと違うなあ。
自分より力が足りなそうで、守ってあげたいから?うーん、まだしっくりこない。
邪念がなく純粋そうだから?あ、ちょっと近いかも。
いろいろ考えた結果・・・ようするに「かわいい」ってのは、
「憧れ」と似ているのかもと、気づきました。
うちの学科の、かわいい1年生たち。仲良くやっていけますように。
2023.3.24「門出の日」
きのうは大学の卒業式。みんないい顔してた!夜は久々に呑んだ!呑んだどー!
すんごい楽しかったけど、少し調子に乗ってしまったので、
迷惑かけた人いたらゴメンナサイ。
初めて会話できた学生にも、ダル絡みしちゃってゴメンナサイ。
その天罰なのか、今朝は二日酔いで動けず。。。なぜ学ばない、自分。。。
2023.3.20「タコじゃないのね」
タコライスが、タコスのライスだと知った時の衝撃たるや。
2023.3.19「あなたの Identity」
読書感想文を書いてる子供に、「アイデンティティーってどういう意味?」と聞かれて、しばらくフリーズしたことがある。
ドヤ顔で「わからん」と答えたあと、Google先生に尋ねると「自己同一性」という言葉がかえってきた。いや、だからわからんって。
こりゃいかんと思い直し、国語辞典と英英辞典の両方を引いて調べてみた。すると、要するに、こういうことらしい。
アイデンティティーとは、
[1] 自分がどんな人間であるか、どんな立場の存在であるかを表す性質や条件のこと
[2] そうした自分が、他者や社会から認められているという感覚のこと
[3] 「自分はどんな人なのか」「自分はどんな道を目指すのか」
「自分の人生の目的は何か」などの問いかけに対して、
肯定的に、かつ、自信をもって回答できること
ボーッと生きてる自分には、なんか突き刺さる気持ちでした。
ぼくも アイデンティティー がんばります。
2023.3.16「国会議員の除名」
きっと双方に言い分があるんだろうけど。
少なくとも自分だったら、「暴露系YouTuber」という呼ばれ方は
恥ずかしくて寝込むと思う。
2023.3.15「マスクの効用」
コロナ禍でマスクを強制されてから、もうかれこれ3年たつ。
個人的には、窮屈で嫌いなので、なるべく外して過ごしたい。
でも規制が緩んだ今になって、あるメリットに気が付いた。それは
車で熱唱してもバレない!
ということ。
独りで車を運転していて、ノリノリで歌ってたら、
信号待ちで前後の人に気づかれて
「恥ず!」となったこと、皆さんもあるはずだ。
でも、マスクをしていると、口元が見えない!
したがって、車内で歌っていても、バレない!
こういう発見って、馬鹿馬鹿しいほど、嬉しくなってまう。
2023.3.14「こうだんせい」
「高弾性」っていう科学用語。
たぶん工学分野では、ヤング率が大きい、って意味で使われることが多い・・・と思う。
でもゴムやポリマーの分野では、弾性限界が大きい、って意味で使われるようだ。
この点をよく分かってなかったので、ある論文を読んでて、ぜんぜん意味がワケわかめになっていた。
考えてみたら、そもそも hard matter(エネルギー弾性) と soft matter(エントロピー弾性) では、弾性の起源が違うもんな。その辺りが用語の違いに関係してるのかしら…?
という、ちょっと知的な(笑)独り言でした。いま浜松に出張中。なかなかギョウザにありつけません(悲)。
2023.3.13「ロッテのお菓子」
ただいまお茶の間を賑わしている、WBCでの日本チームの大活躍。
我が家も御多分にもれず、テレビの前で「打てー!」と無責任に応援してます。はい、にわか野球ファン、です。
で、先日のチェコとの試合。
佐々木朗希選手が、デッドボールをさせてしまった選手に、試合後にお菓子持参でごめんなさいしに行ったことが、
すごく話題になってるそうな。
でもこれ(誤解を恐れずに言うと)、ぼくら日本人にとって見たら、さほど珍しい話じゃない気がする。
相手に悪いと思ったら、すぐに謝りに行く。これは、幼稚園のころから教えられてる、当たり前のことではなかろうか。
東京五輪の時もそうだったけど。日本にとっては当たり前の行いが、他の国からは fantastic ! と褒められるのは、とても誇らしくて、ちょっとだけ歯がゆい。
とかく日本人は、欧米と比べて自分たちを卑下することが多い。
でも日本にとって当たり前の感覚に、もっともっと胸を張ってよいと思うのだ。
おれら日本人、いけてんだろー!って、もっと自慢してよいと思うのよ。
そういう視点からのコメントが、もっともっと日本の内側から沸くとよいなあ、って思いながらニュースを見てました。
ただ、佐々木選手の持参したお菓子が、あまりにもロッテに片寄っていて。その点だけはニヤッと草でした。
2023.3.4「ワーク・ライフ・バランス」
ある大学教員のコラムを、たまたまwebで読んだときのこと。
ワーク・ライフ・バランス(WLB)に関する寄稿を頼まれた書き手が、WLBとは何なのかを考えた結果、出した答えがこれ↓。
「そうか!
義務でやるのがワーク、好きでやるのがライフ!
でもそれだと家族サービスは窮極のワークかなあ。」
それに対して、近くの方 (秘書さん?学生さん?) が発した一言が、これ↓。
「なんて人達でしょう!
誰かが作ったご飯を食べ、誰かが洗濯した服を着て、
誰かが掃除した家に住む限り頭の中が仕事だけでも困らないから、
ワークライフバランスについて考えないんでしょう!」
なんかもう、耳が痛すぎて、耳とれそうになった。
2023.3.1「北の秀才へ」
いままで言ってなかったけど。
北大工学部のジブリくんへ。
日谷ヒロノリのネタを見るたびに、君を思い出してます。
2023.2.28「たべものシリーズ」
ある平日の夕方。
そろそろ娘たちが、学校から帰宅したころかな?と思い、
職場から娘たちへ
おかえりんごジュース
とLINEを送ってみた。
ほどなくして、送られてきた返事が
ただいまんごー
おつかれたすー
おやじギャグにノってくれる、中3女子×2名。かわいい(笑)
2023.2.27「たのむぜおい」
たまたま書店で見つけた、ある統計学に関する本。
どうやら、海外で定評のある洋書の翻訳版らしい。
今後の役に立ちそうなので、さっそく買って読み始めた。
・・・のだが!
いざ読み始めると、最初から最後まで、不自然な日本語のオンパレード。
何を言いたいのか、読んでてさっぱりわからん。
なんじゃこりゃ。
たぶん、原著をただ機械的に直訳して、読み返しもせずに出版したと思われる。
たまにあるのよね、こういう クソみたいな 読みにくい翻訳本。
これなら、海外から原著を取り寄せた方が、よっぽどマシだわ。
イラストやタイトルに騙されず、買うときによく読めばよかった。
次からは気をつけれ、自分。
p.s. 大学の同期でフリーの翻訳家やってるKUMAへ。あんたの訳した本は、内容難しいクセに、超よみやすいよ。
2023.2.26「思春期のおもいで」
中学生のころ。おっぱいにしこりができて
「このまま自分は女子になってしまうのでは!?」
と、キョドったことがあります。
それと似た経験をお持ちの方。
あなたは独りじゃない。心配ないよ、大丈夫。
2023.2.25「大学入試」
2月25日。なにはともあれ、本日はもう全国的に、大学入試の個別試験である。
受験生のみなさん。きっと試験会場で、緊張していることでしょう。
しかし!あえて言います。
実は、会場で問題用紙を配る「試験監督」の人たちも、万が一の失敗がないようにと
けっこう緊張してます (たぶん)
さらに!問題を作った裏方のスタッフたちは、自分たちの作った問題に落ち度がないかと
すんげえ緊張してます (たぶん)
緊張してるのは、君たちだけじゃない!
いつもの調子を出せるよう、受験生のみなさん、Letsガンバです!!
2023.2.24「熱殺蜂球」
少し前に、仕事の関係で、ミツバチの生態を調べまわったことがある。
そのときに、初めて知ったのが、ミツバチの必殺技である「熱殺蜂球」。
アニメに登場する名前に見えるけど、いたって真面目なハチの生態である。
何を隠そう、スズメバチに巣が襲われたときに、
ミツバチが繰り出す「多勢に無勢」大作戦なのだ。
興味をもった方は、ググると動画が出てくるはず。
でも虫に弱い人は、ちょっとだけ閲覧注意なり。
2023.2.22「持続可能な社会とは」
ちょっと汚い話になりますが。
小学生の時に、担任の先生が、こんな話をしてたことがある。
「自分が若い時、飲み会の罰ゲームで、ある友人がウ〇コを口にした」
「その途端、友人は全身に発疹を出して、倒れ込んだ」
まあちょっとした笑い話だったけど、
今のご時世だとコンプライアンス違反になっちゃうのかしら?
ともあれ、それを聞いて一番に不思議だったことは、
「自分が出したものを、自分に入れ直すだけなのに、なぜ病気になるんだろう?」
という、なんとも幼くピュアな疑問だった。
その疑問は、大人になってからも、頭のどっかに引っかかっていて。
ウサギは自分の糞を食べるとか、コアラは自分の糞を子供に食べさせるとか、
そういう話を見聞きするたびに、「なぜ人間はダメなのか?」と不思議がつのった。
挙句の果てに、はちみつはミツバチの嘔吐物だ、というのを知った時は、
脳みそが追いつかずしばらく止まってしまった。
ぼくら人間の多くは、ゲ〇やウ〇コが手にちょっとついただけで、大騒ぎするのに。
生き物として、ぼくら人間は、脆弱すぎるのかもしれません。
2023.2.21「冬の思いやり運動」
真冬の北海道は、歩道に雪が積もって、道幅がめっちゃ狭くなる。
横幅がないので、一人分しか通れないのだ。
なので、向こうから人が歩いてきても、お互いにすれ違えない。
ではどうするかというと。
お互いのタイミングとポイントを目で見計らって、
どちらかがちょこっと歩道を外れて、うまく譲り合うのだ。
場合によっては、どちらかが仕方なく、
雪の積もった脇道に片足をズボッと踏み入れて、すれ違うためのスペースを作る。
※でも靴の中に雪が入るので、できれば避けたい(冷)
こうして北海道人は、譲り合いの心と洞察力を育んてるのだ、きっと。
2023.2.20「札幌にきました」
もともと長く住んでた札幌。
でも久しぶりに来ると、すっかり忘れてたことが、沢山あるのに気づかされる。
たとえば・・
冬の朝は、雪割りの音で目が覚める
「NHK」テレビのチャンネルは、1じゃない
真冬だと、最低気温がマイナス2ケタ、でも誰も驚かない
真冬でも、部屋の中では半袖半裸、でも誰も驚かない
大雪でも、傘をさすひと誰もいない
地吹雪の中を歩くときは、もう色んなことを諦める
そうそう。子供のころも、全部こんなんだったわ。なんか懐かしい~(楽)
2023.2.16「こんなのばっかり」
先日メールを開くと、猫ちゃんで有名な配達業者さんから
メールが届いてた。いわく、
"【〇〇運輸】サービスをご利用頂き、
誠にありがとうございました。"
はいはい、何かあったのかしら。
"香港からの国際郵便物が配送されますが、
宛先と電話番号に誤りがありましたため、
配送できないことになっています。"
香港? …ひょっとして、このまえ海外発注した洋書のどれかが、
発送元が香港だったのかな?
どれどれ、じゃあどうすればよいかというと…
"下記通り、配送情報をご補充ください、
1~2営業日以内に改めて配送を手配いたします。"
あ、ここでやっと気づいた。これ詐欺メールだ(涙)
「下記通り」って、なんやねん。
「ご補充」って、なんやねん。
「ご補充ください」の直後の読点「、」も、どゆこっちゃねん。
もうほんとに、こんなメールが2日に3通は届くわ。
かんべんしてー。
2023.2.14「巨人の名言」
"Science is the belief in the ignorance of experts."
-- Richard Phillips Feynman (1918-1988)
"An expert is a person who has made all the mistakes that can be made in a very narrow field."
-- Niels (Henrik David) Bohr (1885-1962)
あんたたち、すごいこと言うねぇ。
2023.2.12「熾烈な争い」
夏休みや冬休み。家族が帰省するシーズンには、いつもある熾烈な戦いに打って出る。
そう、羽田空港の駐車場の予約である。
駐車場を使う予定日の2週間前から、オンラインで予約ができる・・・のだが!
その競争率たるや、すさまじい。予約がスタートしてから、
ものの1分と経たないうちに、予約が満席になるのだ。
日本全国で、すごい数の皆さんが同じ時刻に画面とニラメッコしてることを想像すると、
ちょっとしたパニック映画を連想してしまう。
これが信州まつもと空港であれば、いつ行っても駐車スペースが空いていて、
何日とめても無料なのに・・・。さすが世界のTokyoは、格がちがうのか(呆)
ちなみに、うまく駐車場を予約できたとしても。自分はいつも、ただ家族を見送るだけなのだ。
家族を乗せて甲府を出発し、高速道路を通って家族を羽田まで送り届けて、
飛行機が飛び立ったあとは、独り寂しく車で甲府へ戻ってくる。
1日で往復4時間。渋滞にハマればプラス3時間。我ながら、なんとケナゲなことか(涙)
まあそれでも、保安検査のゲートをくぐったあとの、
遠くからの「行ってきまーす」という家族の笑顔がみたいので。
あと、都内の電車の乗り換えに慣れてない家族に、楽な思いをさせたいので。
今年も往復4時間(+α?)、いじらしくアッシー君しまっす。
おっと、その前に、まずは駐車場の確保だ!うまくとれますように。
2023.2.7「奈良にきました」
以前からお付き合いのある方との繋がりで、奈良にきました。
いざ来てみたら、外国からの観光客が、けっこうな人数で商店街をそぞろ歩きしていて。
何やらコロナ収束を匂わせる、前向きな空気感が♪
今回の出張で一番うれしかったのは、仕事先の皆さんと、ご一献した場でのこと。
そこに同席してくれてたのは、島が昔から仲良くさせてもらってる吉岡さん(=大学教授)と、
その研究室で頑張ってる学生さんが二人。
何がうれしいって、その学生さんたちが、吉岡さんをすごく慕って大事に思ってる様子が、
会話の節々からヒシヒシ伝わってくることなのだ。
こういう、お互いに見返りを求めない師弟愛って、お互いに宝物だよなぁ・・・
なんて思いながら、幸せのお裾分けをもらった気分でした。
Nさん、Oさん、そうなのよ。あなた方の指導教員は、ほんといい人よ~
2023.1.27「ウィマグ」
UiMug = 飲み頃の温度(55℃)を保ってくれる、USB給電型のマグカップ。
ある雑誌で見かけて、さっそく買ってみた。大きさもちょうどよいし、持ち手もよいし、こりゃー便利だー。やったー。
と思ったら、さっそくコーヒーこぼした。
ちょうどUSBの接続部に、ドバッとこぼした。デビュー戦でこぼした。
・・・こわれませんように(祈)。
2023.1.24「そこに山があるから」
都内に泊りがけの仕事ができたので、
これ幸いとばかり、都内に住んでる卒業生に声をかけて、楽しく一杯やってきた。
お店の場所は、言わずと知れたオサレ街「代官山」。
そういえば、代官山って、たぶん来るの初めてだ。
JR恵比寿駅を出て、ガヤついた通りを道なりに歩くと、ある地点から急にオサレ度が増す。あ、ここからが代官山だ、ってわかるくらい。なんか電球でキラッキラの建物とか、ユニオンフラッグを風に吹かせた喫茶店とか。なんかすごーい。1か月ここに住んで、あちこち散策してみたい。
上り坂をテクテクのぼって、10分ほど。ようやく待ち合わせのお店にたどり着く。その名も「オ山ノ活惚レ」。おやまのかっぽれ、と読むのだそうな。小さなビルの2階にひっそりとある店なのだけど、いざドアを開けると、オサレな若者がわんさか。オープンキッチンの中では、イケメンとイケオジが、次々と美味しそうなお皿を繰り出してる。
そして・・・出される料理が、ぜんぶ美味しい!お刺身の盛り合わせなんて、「五種盛り」って書いてるのに、なぜか9種類くらい盛られてるし(爆)。白子の醤油焼きも美味い、焼き茄子も美味い。そして、最後に頼んだお山のカタチの塩おむすびが、たぶん一番うまかった(嬉)。
仕事で忙しい卒業生を無理に付き合わせての、楽しいひと時でした。
じゃあ約束通り、次は神楽坂のどこか美味しい店で、またよろしくー。
2023.1.19「TikTok」
これってつまり、現代版の「盆踊り」だよね?
そう思うと、なんかおじさんにも親近感わいてきます(笑)
2023.1.2「さんがにち」
テレビの横でお酒を飲みながら、隣の娘にひとこと。
「高校に入ったら、
ちょっとはお酒のんでもいいらしいよ(嘘)」
それに対して娘が笑顔でひとこと。
「お酒は一生飲まないって決めてるの。
飲んだら脳みそ溶けて、頭わるくなっちゃうから♪」
中3女子、手厳しい(泣)
2023.1.1「がんたん」
ちょろっと仕事を済ませて、部屋を出たら
そこに娘が駆け寄ってきて、置時計を片手にひとこと。
「お父さん、みてこれー!
1月1日、11℃ で、1が並んでるー!」
中3女子、かわいい(笑)
2022.12.30「レコード大賞」
♪君たちったら 何でもかんでも
分類 区別 ジャンル分けしたがる♪
壊して見せろよ そのbat habit
この歌詞を聞くたびに、
科学者という職種のみなさんにも、ぜひ染み入ってほしいなーと思う。
「自分の専門分野は●●です」っていう、この業界特有の枕詞。
それしかやらない・できない・興味ない、みたいな匂いが感じられて、
自分はちょっと苦手なのよねー。
科学に生きる醍醐味って、もっと自由な視野を、悠々に追うことだって、
自分は思うのよ。
面白い題材が、世の中にはゴマンとあふれているのに、
その一端だけに自分を閉じ込めるなんて、もったいない×2
ちがうかなー。
2022.12.28「大掃除」
奥さんに ホメてもらいたい 一心で
コンロの焦げを ガシガシ磨く
ピカピカに なったコンロに 火がつかない!
慌てて新品 買い走り出づ(汗)
2022.12.25「孤独のグルメ」
「商店街がにぎやかだと、心がほっとする」
五郎さん、名言だ~
今年の大みそかの特番も、楽しみにしてます(笑)
2022.12.8「かわうそのまつり、いずこや」
とある国際会議へ参加するため、山口にきた。
でも、あの銘酒「獺祭」を一顧だにせず、ふぐ刺しも食さず、
ただただ会場とホテルを往復するだけ、という清らかに日々を過ごしてしまった。
いかん、こんな誠実で勤勉な出張をしてたら、最後には聖人君子になってしまう。
いかんぞ、これはいかん。
2022.11.28「ちぢまるキャパシティ」
だーいぶ前のこと。うちの有能な秘書さんに
「先生、最近つかれてますか?」と言われて、ハッとしたことがある。
自分では、うまく隠してたつもりだったので、
あ、やべー、やっぱ大人の人にはバレちゃうんだ、と少しアタフタしてしまった。
正直、自分はもうちょい、デキる子だと思ってたのだけど(苦笑)。
なんか年を追うごとに、こなせる仕事の量と速さが、下がってる気がする。
(おなじような弱音を、以前もココに書いちゃったかも・・・)
目くるめく縮みゆく、仕事のキャパシティ。
そこに押し寄せる、肩こりと腰痛と眼精疲労。
まさに、中年世代の静かなサバイバル。細々と生き抜くぞ。
2022.11.25「経済効果…」
World Cupで日本が勝ち進むと、どのくらいの経済効果があるのか?
…という記事やニュースをいくつか見かけた。
こうやって、スポーツも芸術も医療も教育も、
お金に換算するクセがついちゃうと、気持ちが貧しくなっちゃうよ。
2022.11.24「ドーハの歓喜!」
昨晩のサッカーの試合を見てて、
「ロスタイム7分!? 長すぎるだろ!!」
って口走った人の数。
きっと日本で100万人は下らないと思われます(笑)
2022.11.23「パイプオルガン」
子供のときから不思議に思ってたこと。
教会とかで目にする、パイプオルガン。あれを演奏する人の「上手・下手」って、どこで決まるんだろう。
弦楽器や管楽器だと、演者の所作や技術によって、出てくる音がぜんぜん違うじゃん。
だから、上手と下手の差が、素人にもわりとわかる。
でも、パイプオルガンって、誰がどんな風に鍵盤おしても、同じ音が出るじゃない?
音の強弱も変わらんし、音色も変わらんし。じゃあいったい、どこで演者の差がつくのかしら?
たとえば、バッハの国際音楽コンクールでも「オルガン部門」があるらしいけど、いったい何を競ってるんだろう?
うーん、もやもや。
2022.11.22「そりゃそうだろ」
朝の7時に出勤したら、
まず夜のうちに届いてた電子メールを処理して、
そのあとは学内委員会の書類仕事を済ませて、
そのあとは授業の準備をして、配布する小テストを作って、
そのあとはZoomを使って他大学の人とオンライン打合せをして、
・・・昼食の後は、学生のレポート提出状況をチェックして、採点して、
そのあとは会議資料を予習してから、対面の学内会議に出て、
会議の後は研究室のゼミで学生のプレゼンを聞いて、
ゼミの後は居室に戻って、予算申請書と報告書をダブルで作文して、
途中まで書き終えたら、日中に届きまくった電子メールを再び処理して、
事務方から作成依頼された書類をつくって返信して、
ときどきフリーズするパソコンにいらっとしてたら、もう夜の20時を過ぎてる。
平日の勤務中って、だいたい毎日こんな感じ。研究に費やせる時間が、ほんとうにない。
でも他の大学だと、もっとひどいケースもあるそうな。
こんなんで、「日本の大学は研究力が低下してる」って言われても、
そりゃそうだべ、としか言えん(爆)
・・・でも、あしたは「勤労感謝の日」。休日だから、おもいっきり研究するのだ!
2022.11.21「ドラマ "silent"」
「どうか、みんなが幸せになってほしい(涙)」と感情移入して毎週観てたら、
今朝のNHKの朝ドラで、想くんがすごくイヤな奴に変身してた。
・・・湊斗くん推しのおじさんとしては、すごく複雑な気持ちです(黙)
2022.11.19「求む、サプライズ」
家族でカラオケに行ったら、部屋にゆずとあいみょんがいて、
「えー!?うそーなんでー!!」ってめちゃくちゃビックリしてみたい。
北千住駅の~♪ プラットホーム~♪ 銀色の改札~♪
2022.11.12「たとえば、葡萄」
10年前のTVドラマ「ビターシュガー」の原作者による、最近の著作。
山梨のワイナリーをモチーフにした物語ということで、ちょっと気になった。
で、あわよくば大学の図書館で借りれるかな?と思い、検索してみると。出てきた候補名が・・・
・醸造用ブドウ栽培の手引き
・ワイン用葡萄品種大事典
・ブドウ品種総図鑑
いや、そんなマニアックな本よみたくないんすけど(汗)。
まあでも、うちの大学の図書館だと、こうなっちゃうか(諦)。
2022.11.11「ポッキーの日」
11月11日は、1がたくさん並んでるので、ポッキーの日(笑)。
毎年この日が来るたびに、決まってこの日にポッキーを爆買いして遊んでた、うちの卒業生のことを思い出す。
全種類のポッキー(とプリッツも?)を10箱以上並べて、写真をとって、みんなに見せてニヤニヤしてた卒業生。(けいこ、あなたのことです)
なんかそういう、特に意味はないのだけど、ちょっと楽しくなる「遊び心」って、大事よね。
大学みたいな頭でっかちのトコで働いてると、つい「最短経路で最適解を!」求めるクセがついちゃう気がする。
昔は、意味があるかどうかなんて考えずに、ただの思い付きで夢中になったり、笑ったりしてたはずなのだ。
そして、そのときの思い出や感動なんかが、今の生活の原動力になってたりもするのだわ。
自分たち大人が、もっともっと「遊ぶ」ことを楽しめると、キツキツの昨今の空気が少しは和らぐのかも。
・・・ということを、毎年ふりかえる良い機会になってます。
11月11日、ポッキーの日。
2022.9.14「癒しのひととき」
出張に行った時は、缶ビールと缶チューハイを交互にして、NHKをえんえんと観る。
地上波では、ピタゴラスイッチと、コズミックフロント。BSチャンネルなら、世界の街歩き。
はぁ~、やすらぐぅ~♪ こんど年末特番で、世界のコズミックスイッチとか、やらないかしら(夢)。
2022.9.11「SDGsターゲット12-3」
家族で外食をしていて、誰かが食事の途中で、お腹いっぱいになってしまったとき。
その余りものを、代わりに平らげてくれる、優しい娘のことを、
うちでは「我が家のSDGs担当」と称えております(笑)。
2022.9.1「外耳炎になった」
耳掃除のし過ぎ、が原因だったらしい。
しかも、両方の耳とも、髪の毛のくずが穴の中に入ってた。
抗生物質をもらって、点耳薬をポタポタしてたら、2日で治った。よかったー。
それにしても・・・印象的だったのは、耳の穴の写真を、耳鼻科で見せてもらった時のこと。
あー、ここに写ってるのが鼓膜なのね、とか。
耳の穴って、こんな風に伸びてるのかー、とか。
うわ、耳アカ、汚ね!とか。
自分自身の体のくせに、実物を見るのは初めて、という新鮮な違和感。
病院に行くときの、数少ない楽しみのひとつだったりします。
2022.8.25「ペイ・フォワード」
先日、松本城の城郭を調査するため、長野県は松本市にお邪魔した時のこと。
レトロな街並みが残っていることに、同行者のみんなで感心しながら歩いていると、もうひとつ大事なことに気づかされた。
それは
「車が歩行者にとても優しい」
ということ。
松本市に滞在しているあいだ、信号のない交差点で横断歩道を渡ろうとした時は、
行き交う車が、ほぼ必ず停まってくれていたのだ。
聞くところによると、松本市に限らず、長野県ではこうした「当たり前の思い遣り」が当たり前らしい。
すごく歩行者に優しい町で、ほんとにうれしかったし、自分も見習わねば!と反省しきりだった。
2022.8.14「富士に守られる」
お盆に台風が上陸して、その被害が全国ニュースで流れる毎日ですが。
ここ、甲府は、ほぼ無風。雨もほんの少しだけ。
ほんとに甲府は、台風に強い。ただし、暑さはハンパない(汗)
2022.8.12「ゴリラがきた」
今週の月曜日。昔の可愛い教え子が、新婚の奥さんを連れて遊びにきてくれた。
思えば、彼はうちのラボの第一期生!あのときは、まだ研究室にたった2人しか学生がいなくて。
でもその分、好き勝手にいっしょに呑み歩けた。ゴリラ似の男子1名と、元ヤンの女子1名。
どちらもほんと、気配りができて機転の利く、まっすぐな子たちだった。
臆せずしっかりツッコんでくれるから、こちらも安心してボケていられた(笑)
あれから数えて、かれこれ7年ぐらいかな。長いような、短いような。
あの頃と比べて、学生との距離はずいぶん離れちゃった気がするけど。
とにかく自分にできることを頑張ろうと、改めて足元見る機会になりました。
ゴリおくん、さんきゅーです。
p.s. その場には、うちの娘たちも一緒にいたんだけど。家に帰ったとたん、
「おくさんチョーかわいかったね!」って20回くらい連呼してたわ(笑)
2022.8.9「Leonardo da Vinci」
先週の土曜日。県立図書館2階にあるホールで、
ちょっとした科学の講演をさせて頂いた。
まだコロナが落ち着かず、しかも猛暑の中。多くの方においで頂き、感謝×2であります。
さて、その講演では、身の回りで目にする「模様」や「カタチ」を題材に取り上げた。
ミツバチの巣のきれいな六角形。クモがつくるきれいな放射状の巣。
大自然を見渡すと、人知を超えた造形美・機能美を、あちこちで見つけることが出来る。
そんなお話を、たどたどしくも紹介させていただいた。お聴きくださった方々の耳に、多少なりとも、何か残っていたら嬉しい限りであります。
で、そんな大自然の造形美といえば。
まず避けて通れない人物が、かの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチ様である。
モナ・リザ や 最後の晩餐 を遺した画家として、超絶有名なダヴィンチさん。
実は科学者としても神レベルの超人で、今の常識では考えられないほど、広くて深い業績を残している。たとえば、人体や動植物のカタチ、流れる空気や水の渦、地殻変動から天体の運動に至るまで。いざ数え始めたら、ちょっとウンザリするほど(笑)。すべての自然現象が根本的に相互依存していることを、自らの膨大な著作で示した、科学界の超スーパースターである。
・・・で。そんな超絶スターの華々しい歴史を、四流学者の自分がチョコチョコ調べていると。
こんな↓名言を遺してることを知りました。
「人間には三種類ある―
見る者、見せられれば見る者、見ない者」
うーん、なるほどねー・・・と唸ってしまう一方で。
ダヴィンチさん。あんたに言われてもなぁ・・・って感じです(苦笑)。
2022.8.5「どっちやねん」
とあるネットまんがで目にした、こんな↓セリフ。
「この世の中に、絶対なんてことは絶対にないんだ!」
えーっと・・・どっちだ?(笑)
2022.8.4「親の沽券」
僭越ながら、最高学府で数学を教えている立場である。
それを知ってか、娘らが最近、やたら数学の問題を聞いてくる。
小学校くらいまでなら、鼻クソほじりながら(失礼)、余裕で教えられたんだけど。
中学3年、しかも入試問題ともなると、しばしばこちらも真剣を強いられる。
なかでも、最近グッときたのが、この問題。
3の2019乗を計算したとき、一の位に現れる数を答えよ。
・・・こういう、小学生でも解けるけど、大学生でも解けない問題。
思わずニヤッとしちゃうわ。作り手にアッパレです。
p.s. ちなみにこの問題。親の沽券にかけて、なんとか解きました(冷汗)
2022.8.1「静かなる名店」
仕事でちょくちょく、沖縄に用事がある。
なかでも、本島の那覇空港に降り立ったときに、必ず立ち寄るのが、知る人ぞ知る「空港食堂」。
この食堂。たぶんもともとは、空港職員さん向けの食堂だったんだと思う。
空港の建物の一番端、観光ムードのまったくない空間に、ポツンと佇んでる、その食堂。
でも今や、食事時には行列ができる、不思議な名店である。
先月の沖縄出張では、那覇到着時と那覇出発時の、2回とも立ち寄った。
注文したのは、1回目が鉄板メニューのゴーヤチャンプルー定食。2回目は、間違えて注文したフーチャンプルー定食。
(ほんとは豆腐チャンプルーを頼みたかったのだ・・・)
でも間違えたおかげで、沖縄の麩、おいすぃー!って初めて知りました。
ともあれ、値段が手ごろで、野菜てんこ盛りで。定食フェチにはもうたまらないお店。
初めて知ったあなた。那覇空港へお寄りの際は、ぜひ一度おためしを!
2022.7.27「一番大事なもの」
娘の片方が、今日はバスケの大会だそうで。
早朝からユニフォームを着て、お弁当をお茶を持って、
「行ってきまーす」と玄関に向かっていった。
で、ふとソファをみると、何やら物言いたげなバックがひとつ。
「これ、持って行かなくていいのー?」と聞いたら、
「あ、忘れてたー♪」との軽い返事。
そんなバックの中を見ると、なんとバスケットシューズが。
うんうん、きみはそういう子だよ(笑)
2022.7.24「沁みるか沁みないか、それが問題だ」
仕事柄、一日中おめめを使うので、ことのほか目が疲れる。
こんなときには、疲れ目に効く目薬で、リカバーするのが一番だ。
セルフケアも、立派な仕事のうちなのだ。
目薬の種類によっては、目にさした瞬間にクール感「キターー!」みたいなやつがある。
でもあのクール感は、けっこうリバウンドが強い。
なので自分は、あえてクール感ゼロの目薬を選ぶ。
なにかと刺激の強い世の中でも、目薬は癒し系に限るのだ。
で、今回も奥さんにお願いして、買ってきてもらった目薬には、
カバー前面にデカデカと「マイルド」の文字。
よしよし、万事問題なし。妻の助けを得た、抜かりないセルフケアである。
と思って、いざ目薬をさしたら。
・・・なんじゃこりゃ!めちゃくちゃ沁みるじゃん!目いたい、いたいって!!(爆)
でも包装の箱をみると、たしかに「マイルド」「沁みない目薬」って書いてある。どういうことだ?
沁みないはずの目薬でも、沁みてしまうぐらい、目が疲れてるという危険信号か・・・?
はたまた、
沁みないはずの目薬でも、沁みてしまうぐらい、目が疲れてるところに、この目薬をさせて間一髪の窮地から救われたという幸運のサインか・・・?
・・・よし、ここは後者だということで、手を打とう。
何回さしても、沁みるんだけど(泣)
2022.7.18「よい夫婦の日」
先日、おかげさまで、19回目の結婚記念日を迎えました。
思い出せば、籍を入れてちょうど1年目の時。
結婚1周年のことを、「紙(かみ)婚式」って呼ぶんだーって、
夫婦で冗談半分で話してたっけ。
それ以降も、けっこうマメに名前がついてるらしく、
結婚2周年は、藁(わら)婚式。3周年は革(かわ)婚式と呼ぶのだそうな。うんうん、なんとなく、言わんとするトコはわかる気がする(笑)。
そして言わずもがな、25周年は銀婚式、50周年は金婚式。
ということは・・・19周年は、ナニ婚式?銀にわりと近いから、鉄とか?ガラスとか?真鍮とか?
そんなイタズラ心を胸に、いざ調べてみた結果。見つかったワードはなんと
「ジルコン式」
・・・なに、このモビルスーツみたいな名前・・・(汗)
2022.7.15「忖度のこわさ」
明石家さんま、ビートたけし、タモリ、ダウンタウン。
お笑い界の頂点…ということになっている。
でも実はもう、さほどオモロイことは言えてない。
割と多くの人が、そう感じてるはずなのに、
今でも頂点ということになっている。
2022.7.10「まぎらわしい数学用語」
ホモトピー
ホモロジー
ホロノミー
最初に名前つけた人、ぜったい意地悪だ(泣)
2022.7.7「タタタタタタタ」
タの字が七つで、今日は七夕(たなばた)♪
この時期になると、家の近くにある小さな商店街には、
たくさんの短冊が飾られる。
近隣の幼稚園・小学生の子たちが書いた、色とりどりの短冊が、
商店街に並んで生えてる樹にずらっと飾られるのだ。
道すがら、短冊に書かれた願い事を覗いていると。
みんな思い思いの願い事を書いている。ところどころ、文字が間違ってるのはご愛敬。
かわい子ちゃんたちが、慣れない手つきで書いた願い事、うーん、なごむ~。
そんな中から、ちょっと気になった願い事を紹介すると・・・
「おおきくなったら、ぷろさっかになりたい」 (サッカー?作家?)
「ききんぞくかこうぎょうをしたいです」 (難しい言葉しってるなぁ)
「生徒一人ひとりと向き合える先生になりたいです」 (…この子はなれるとおもう)
「ロシアとウクライナが仲良くなりますように」
なかでも、いちばん愛を感じたのは
「お か あ さ ん」
短冊いっぱいに5文字だけ! しかも「あ」の向き、左右が逆!!
他の字も、ひらがなとしてギリギリ!(笑)
この子のお母さん、これ読んで嬉しかったべなー、きっと(愛)。
2022.7.4「ほぼおなじ」
小松菜 と 小松菜奈
ほぼほぼ同じじゃん!
えー、これみんな知ってるのかなぁ、ウズウズ
2022.7.3「育てる喜び」
豆苗を買って、食べる分だけ切って、残りを水に浸す。
すると、残った根から、新しい芽が伸びてくる。
ずぼらな自分には、このくらいの家庭菜園が、とても心地よい。
2022.6.30「栗もなか」
同じ建物にいる、別の研究室の学生が、お菓子を渡しにきてくれた。
なかには、栗がまるまる一粒はいった、豪勢な栗もなか。
わざわざ暑い中、階段のぼって部屋に届けてくれて。その気持ちがうれしいわ~。
創業昭和三年。一粒入魂の栗もなか。美味しく頂きました(感謝)
2022.6.28「いい湯加減くらいかな」
気象台の発表によりますと。
きょうの甲府の予想最高気温、37.1 ℃
あしたの甲府の予想最高気温、38.7 ℃
もうなんか、いろいろ無理な気温よね
2022.6.27「国会図書館」
永田町のど真ん中。国会議事堂のすぐ隣に、国立国会図書館なる建物がある。
どうしても、この図書館でしか閲覧できない研究資料があったので、仕事半分・好奇心半分で、初めてやってきた。
(いや、ほんとは仕事が全部ですよ)
初回利用者は、まず登録カードづくりから。受付に立っているお婆さんの、エキセントリックな髪型に目を奪われながら、書類を出して説明を受ける。
同じように並んで待っている人たちは、老若男女バラバラで、免許更新の時の雰囲気とよく似た感じ。緑のショートヘアーと鼻ピアスで、ベースギターっぽいケースをかついでる男の子もいた。若い人向けの、音楽関係の資料なんかもあるのかしら。うーむ、さすが国会図書館。
登録を済ませて、建物の中に入ると・・・PC端末の机がずらっと並んでる。本棚はほとんどなし。要するに、まずPC画面で読みたい書物をリクエストして、あとでカウンターで引き取る形式らしい。いざPCで検索してみると、ワードの選び方がまずいのか、不要な情報が山ほど表示される(汗)。1時間ほど画面と格闘しながら、ようやくリクエストを済ませて、カウンターを探す・・・が! カウンターは隣の別の建物(新館)にあるとのこと。そう簡単にはミッションクリアさせてくれない、さすが国会図書館
。
そんなこんなで、半ば楽しみながら用事を済ませたわけですが。
一番印象が強かったのは、建物の外での出来事。国会議事堂の近くだからか、沿道には警察官が30メートルおきに立っている。
一見ムスッとしてるのだが、地下鉄の駅の場所を訪ねると、超welcomeな笑顔で教えてくれた。猛暑の中での監視、大変大変お疲れ様です。
で、地下鉄に向かおうとすると。頭にタオルを巻いた土方系のにいちゃんが、歩道を後ろから走ってきた。そしてそのまま、横断歩道のない場所で、広い車道に入ってそのまま中央分離帯を横切っていく。いやいや、目の前に警官が何人も立ってるのに、こりゃ怒られるだろ・・・と思いきや、沿道に立ってる警察官、だれ一人なにも注意せず(驚)。あれ?これ、いいの?(笑)
ひょっとして、こういう小さいこと(?)には頓着するな、って指示があるのかしら。いろいろ興味深かった、永田町での数時間でした。
2022.6.25「福岡バンザイ!」
学会参加に託けて、福岡にやってきた。
水炊き、もつ鍋、ごまさば、ラーメン、一口餃子、とりかわ、酢もつ、屋台のおでん!
天神と大名には、目を引く飲み屋が目白押し!
あ、でも時間なくて、呼子イカたべれなかった!びっくり亭の鉄板焼きも、ナイルのカレーも食べたかった!
もう福岡さいこー。ここに住んじゃいたい♪
2022.6.23「なんか、ごめんなさい」
ネットニュースをチラ見してたら、こんな見出しが目に入った。
「しずかちゃんが水着を着用! 定番の入浴シーンがついに規制か!?」
いわく、アニメや漫画のドラえもんでよく登場する、しずかちゃんのお風呂タイム。
最近はこのシーンで、しずかちゃんが水着を着てるらしいのだ。
そうか…こういうご時世だから、やっぱ規制が厳しいのかなぁ…
自分が子供のときは、裸の女の子が (男の子も)、平気でアニメに出てたよなぁ…
っていうか、クレヨンしんちゃんのおケツは許されるんだ…
そんな風に、妙に感心してたら、記事の最後に、読者がこんなコメントを残してた。
「しずかちゃんの入浴シーンも それに反応する人も どっちにしろキモい」
…そのとおりすぎて、ぐうのねもでない(汗)
2022.6.20「認識とは分類である」
という考え方が、どうやらAIや機械学習の根底にはあるらしい。
この考え方で、人間を認識するならば、
要するに「レッテルを貼れ」ってことだよね。
それって、なんかこわくない?
2022.6.19「平方根」
娘:マイナス3 と マイナス3 をかけたら、9になるでしょ?
娘:だのに、なんで マイナス3 は、ルート9じゃないの?
父:うん、それはね。。。
[中略]
娘:えー、またわかんなくなった。だってマイナス3 と…
父:うん、それはね…
[中略]
娘:あれ、ちょっと待って。だってマイナス3 と…(⇒以下くりかえし)
というエンドレスな会話を、布団のうえでゲラゲラ笑いながらできるうちの家族が、
ぼくは結構すきです。
2022.6.17「地方ニュース」
きのう、うちの奥さんの職場に、テレビの取材が入ったそうな。
奥さん、そこそこカメラの画角に入ったらしく、番組で映るとのこと。
今日の夕方18:10から、某局の地方ニュース、チェックだ~♪。
2022.6.16「自損事故」
ビジネスホテルのベッドで寝るとき。いつも強いられるのは、足でシーツをバーン、の儀式。
ホテルのベッドって、かけ布団のシーツの襟が、かならずマットの下に折り込まれてる。
そのため、シーツは横にピーンと張っていて、寝ると足元がとても窮屈になる。
無理やり足をねじこむと、つま先がピーンとなり、あずましくない。誰しも経験があるだろう。
そこで、足でシーツをバーン、の出番である。
強烈なバタ足を、キツキツに張ったシートにお見舞いするのだ。
これによって、足元のすやすやスペースを確保するための、大事な儀式なのである。
ほどよくシーツが緩んだ時の達成感は、おやすみ前のちょっとしたご褒美ともなる。
・・・が。
昨晩の儀式は、思わぬ失策であった。
日頃の運動不足がたたってか、昼間の野外作業で腰を痛くしてしまい、
そのまま油断して、足バーンを実行してしまったのだ。
実は足バーンは、けっこう腰にくる。
一度のキックではシーツが緩まず、頑張って二度目のキックをお見舞いしたとき、腰から「グゴッ」と嫌な音が。
完全な自損事故である。
コトのまずさを冷静に判断し。まずはベッドからゆっくり這い出る。そして、手で丁寧にシートを掻き出す。
その後、万が一うごけなくなった時のことを考えて、トイレを早めに済ませておく。
あとは、ゆっくりと布団の中に戻り、体を丸めておとなしく寝る。我ながら完璧なアフターフォローである。
これを機に、足バーンの儀式からは、引退いたします。
2022.6.13「岩手のウニドン」
昔の可愛い教え子が、久々にLINEをくれた。
本題の話が終わり、後付けで送ってくれた一枚の写真に写るのは。
ものっそい美味しそうな、うに丼のお膳。
いわく、岩手の沿岸に仕事で行ったとき、食べたのだそうな。
こんなに美味しいウニは、初めてだったそうな。
・・・うらやまし過ぎて、気絶しそうになったわ(笑)
[→みえぞうへ、Thank you!]
2022.6.11「おとなの仲間入り」
家で本を読んでた時のこと。
ふと鼻がかゆくなったので、メガネを外すと。
なんかちょっと、手元の視界に違和感が。
・・・そして気づいた。あ、おれもう老眼だ(老)
2022.6.10「ぼくのベホマズン」
少し調子に乗って仕事にかまけると、眼の奥がズキズキして、頭の片側がズキズキしてくる。
いわゆるカラダのキャパオーバー。
そういうときは、強制的に仕事を終えて、「食べて」「寝る」。
食べるのは、たんぱく質の山盛り。
卵と肉と魚と、納豆と牛乳と豆乳。たいして食べたくなくても、無理やり食べる。
そのあとは、寝る。12時間くらい寝る。
途中で目が覚めても、起きてなんかやらない。のび太を目指して、ひたすら寝る。
これが、おいらのベホマズン。回復系の最高呪文であります。
2022.6.7「伊勢丹新宿店 その1」
都内に仕事で来た時のこと。
奥さんにお土産を買っていこうと、新宿駅ちかくにある伊勢丹のデパ地下へ、寄り道することにした。
地下鉄の改札を出て、地下街をウロウロ歩きながら、お店の入口を探す。
ようやく、あ!と見つけた看板には
「伊勢丹新宿店 お入口」
・・・入口に『お』って・・・。さすがだ、伊勢丹。
2022.6.7「伊勢丹新宿店 その2」
ウキウキで和菓子コーナーを散策したけど。
お目当てだったお菓子は、残念ながらもう完売済み(泣)。
隣のコーナーでは、鈴のかたちをした最中(もなか)のお店に、長蛇の列。
でもこの最中、たしか福岡の名物だったような?
どうしたものかと、洋菓子コーナーに行ってみた。ケーキは運んでる間に型くずれするし、焼き菓子は良し悪しがわからんなぁ・・・。といろいろ迷った結果、結局決まらずに、いったんトイレで休憩。
で、トイレの手洗い場で、顔を洗ってスッキリお店に戻ったら。
売り場のおねえさんが、「これどうぞお使いください」と一言。
なんと、顔をふくタオルをそっと渡してくれたのだ。
・・・至れり尽くせりのサービス・・・。さすがだ、伊勢丹。
2022.6.2「Dから始まる言葉たち」
『でも』 『どうせ』 『だめだ』 『だからいったのに』
自分も相手も Darkside に引き込んでしまう、Dから始まる言葉たち。
無意識のうちに使っちゃわんよう、用心しなばね。
2022.5.29「めんこたんが元気をくれた」
仕事で大阪にやってきた。コロナ禍でも、京都と奈良には時々おじゃましてたけど、大阪には来てなかったなぁ。この自由なコテコテ感、なんか久しぶり。
今回の仕事先は、子供向けの科学館が併設されている大きな建物。玄関から入ると、ゲーム半分の科学展示がズラっと並んでる。
せっかくなので、仕事前にちょっと遊んでみた。いい歳こいたオジサンが、ひとりで子供用のゲームで遊んでても、変な目でみられないのが大阪のいいところ。(偏見?)
そろそろ行かなきゃと腰を上げたら、ベビーカーに乗った女の子と目が合った。おかっぱ頭の、目がパッチリな子。1歳ちょっとくらいかな?
お母さんらしき方が目を離してるスキに、恐る恐る手を振ってみたら・・・なんと!にっこり笑顔で手を振り返してくれるではないか!かわい~~♪
もう悶々と身をよじりながら、そっとその場を離れました。あやうく変質者になるとこだった。あぶないあぶない。
2022.5.26「修学旅行のおみやげ」
娘たちが、2泊3日の修学旅行から帰ってきた。行先は奈良と京都。
このご時世に、大きな事故もなく引率して頂いて、学校の先生たちには感謝×2です。
そして、二人が父にくれたお土産は。
・舞妓はんひぃ~ひぃ~ (唐辛子) 3缶
・伏見稲荷のマグネット
・生八つ橋のストラップ
よくおわかりだこと♪
2022.5.23「の゛と゛か゛い゛た゛い゛」
4年前から兼務している放送大学で、この土曜と日曜、集中型の面接講義をする機会があった。
日頃は若い学生たちが授業の相手だが、今回は人生の先輩方がお相手。
お仕事や家事の合間をぬって、週末のお休みに勉強に来られるような、向学心の高い方ばかりである。
こちらもその気持ちにお応えしなければ、と。心して担当させて頂いた。
ただ・・・朝から夕方遅くまで、丸二日しゃべったもんだから、のどがもう痛くて痛くて。
そんな様子を見てたうちの奥さんが、ポツリと一言。
「オリーブオイル飲んでみたら?」
奥さんが言うには、オペラ歌手とかが、舞台の前にオリーブオイルを飲んで、のどの調子を整えてるんだとか。
内助の功を真に受けて、いざ飲んでみると・・・めっちゃノドにしみるしみる。
しかも、寝る直前だったから、翌朝おきたら胃がもたれるもたれる(笑)。
あとで調べてみると、オリーブオイルがのどに良いかどうかは、意見が分かれるみたいね。
でも月曜の朝には少し調子が戻ったので、我が家ではノドに効くという結論にいたします。
内助の功、ないすー。
2022.5.21「ラボ紹介イベント!」
きたる6月4日(土)、所属学科の3年生を対象に、わが研究室の紹介イベントが開かれる。
※タイトルに書いた「ラボ (=Lab)」ってのは、英語で 研究室(=Laboratory)の意味を指す略語。
この業界ではよく使われる。
イベントの企画と運営は、100パーセント、うちの可愛い4年生が仕切ってくれる。
「先生は邪魔だから、口出さないで下さい」的な扱いをされるのが、なんとも気持ちよくて心強い(笑)
頼りにしてまっせ。
いまのところ、すごく沢山の3年生が参加を希望してくれてるらしい。
おかげで、一回だけでは人が部屋に入りきらず、急遽「二部制」にするとのこと。
当日これない人のために、動画配信も予定してるとか。
・・・可愛い4年のきみたち、なんかスゴイよ。ほんと頼もしい。
2022.5.19「自分の目で見る」
僕は古い人間なので、自分の目で見なければ、安心も信用もできません。
特に、研究テーマを決めるときには、必ず研究対象となる現物を見に行くようにしてます。
植物も、動物も、岩も、城も、人も、食べ物も。
まずは自分の目で見て、できれば手で触って、たまには口で噛んでみる。
そういう、生まれたての赤ちゃんみたいなことを、努めて自分に強いています。
そういう、効率の悪いやり方にこだわる理由のひとつは、「寄り道」の楽しさです。
たとえば、ある特定の植物を観察しに、野山や植物園に行ったとして。
その目的地にたどり着くまでには、当初の目的とは違う、たくさんの物事と出会うことができます。
それは、面白いデザインの看板だったり、バスの運転手さんの超絶テクニックだったり、変わった仕組みの噴水だったりします。
そういう、予定外のことからヒントやアイデアをもらって、研究テーマを探すというのは、本当に生きがいレベルで楽しいです。
デジタル変革だの、オンライン●●だの、現物に触れる機会がどんどん減る昨今において。
あえて泥臭く、自分の五感を試すというのは、研究者の生き方として、さほど的を外れてないと信じてます。
効率高いが、なんぼのもんじゃい! こちとら一生かけて寄り道したるさぁ!(鼻息)
2022.5.14「カレーは飲み物」
…って、正面にデカデカと描かれたTシャツを、
ウキウキ親子でペアルック。そんな土曜日。
2022.5.12「中学3年理科」
硫酸銅を水に溶かすと、青くなる。
この色だけを、ただ暗記させるだけの教科書って、なんぼのもんやねん。
そんな暗記オンリーの教え方するから、理科ぎらい増えるっちゅーねん(怒)
2022.5.10「デバッグ地獄」
むかしから、デバッグが苦手だし、下手で困ってる。
デバッグとは、数値計算プログラム内に隠れたミスを探して、それを取り除くこと。
バグ(bug=虫)を取り除く(de=除去)ので、業界用語でそう呼ばれてる。
そもそも、プログラムを書くこと自体、あまり得意じゃない。
詳しい人が見たら、プッて吹き出すくらい、汚くて効率の悪いやつしか書けない。
まあ汚くても、正しい答えを出してくれれば良いのだが、
たまにドツボにはまる時がある。
自分で作ったプログラムのくせに、不具合の原因が見つけられないという、
なんとも救われない状態に陥る時があるのだ。
そして今日が、まさにそのデバッグ記念日♪
orz
幸い、丸一日かけて、ようやくミスを発見できた。
何のことはない、単純に、ある行の末尾に「÷2」を書くのを忘れてただけ。
これに終日悩まされました。あーもー。
ミスをみつけた一瞬の爽快感と、その後にドッと押し寄せる徒労感。
SMAPの中居くんの歌みたく、最後まで下手で終わるんだろうなぁ。
困った困った。
2022.5.8「花束は毒」
・・・この読後感たるや(冷汗)。
恥ずかしながら、織守きょうやさんという作家のことを、本作で初めて知った。
もうダントツで、のめり込んで読んじゃった。
終盤に入ってからは、三度も四度も、崖から落とされるような怒涛のどんでん返し。
もはや活字のジェットコースターだよ。おじさんはもう、読むだけでヘトヘトだよ。
騙され好きなМの方に、強烈におススメの一冊です。
2022.5.6「タマリンド」
休日のお昼すぎ、家族でタイ料理屋さんに入ったときのこと。
ランチメニューにつくドリンクを選んでいると、ウーロン茶やオレンジジュースに混じって、見慣れないワードが。
『タマリンド100%生ジュース』
どんな飲み物なのか、まったく見当がつかない(汗)。
これは Let's try! だと遊び心で注文したら、他のどのメニューよりも早く、まっさきに我がテーブルへご登場くださった。
ストローでひとくち飲んでみる。
かなり甘酸っぱい。でもその後で、鼻の穴いっぱいに広がる青臭さと、舌の上にのこるシャリシャリ感。
・・・なんじゃこれは?
奥さんと娘たちもひと口飲んだら、案の定、にが~い顔。
仕方なく、自分ひとりで責任をとってたら、そのネットリとした飲み口に、だんだん慣れてきた。
慣れると、そのクセの強さにも、愛着がわいてくる。料理と一緒にいただけば、ちょっと南国チックな気分に。
またどこかで見かけたら、頼むかどうか迷うかも。タマリンドジュース。
でもこれ、合わない人には、きっと罰ゲームに近いと思います(爆)
2022.5.2「はるがきた」
うちのラボを出た可愛い卒業生が、帰省がてら、遊びにきてくれた。
いつ会っても、かしこやさしい子だ。次回は都内で!
2022.4.30「ユニバーサルスタジオ」
世界各地に点在する巨大遊園地、ユニバーサル(Universal)・スタジオ(Studio)。略してユニバ。
日本 (Japan) にあるユニバは、頭文字をとって USJ と呼ぶのは、みなさんご存じの通り。
同じように、シンガポール (Singapore) にあるユニバは USS と呼ぶのだと、うちの娘が教えてくれた。
なるほど、じゃあ北京 (Beijing) にあるユニバは USB なのかしら。
そんな話をしていたら、娘が何やら閃いた笑顔で、ひとこと。
「あ、だからアメリカのこと、USA って言うんだ」
・・・ (゚Д゚)
2022.4.28「仙台にきました・その3」
囍龍の麻婆やきそば
喜久福の生クリーム大福
そばの神田の野菜かきあげそば
めしの半田屋の豚汁定食
アイネクライネナハトムジークに出てた駅前の大型ビジョン探し
そういう仙台でした (満喫)
2022.4.27 「仙台にきました・その2」
駅の近くの大きな本屋で、空き時間に散策をしていたら。
理工書コーナーの一角に、日本語の本たちに混じって、Diracの名著 "The Principles of Quantum Mechanics" を発見!
それ見て、「あ、この本屋さん、本気だ」って思いました (敬礼)
2022.4.26 「仙台にきました」
駅の近くで食事処を探してたら、あるパン屋さんにこんな看板が↓↓。
新登場! コペリタン (テイクアウト専用)
なんのこっちゃ?と思ってよく見たら。
コッペパン+ナポリタン=「コペリタン」なのだそうな。
でかでかと掲げられた写真が、なーんか愛嬌あって、しばしほっこり(笑)。
2022.4.25 「おたがいさま?」
「子供が言う事をきかない」と言う大人の多くは
子供の言う事を聞こうとしてない気がします。
2022.4.24 「アポトーシス」
『~ ロウソクの 増えたケーキも
食べ切れる量は 減り続けるし ~』
はじめて聞いたとき、衝撃をうけました。最近になって、ようやく慣れました。
とても重い主題なのに、こんなに優しい歌になるの、ほんとすごい。
2022.4.22 「幻の共同研究」
いまから5年ほど前。ある東欧の科学者から、共同研究のオファーを受けたことがある。
いわく、「あなたの論文を興味深く読んだ。ぜひそのテーマで、大型予算プロジェクトに共同申請しないか?」…と。
実は、その電子メールをもらう少し前に、ロウソク燃焼の実験データを論文にしたことがあったのだ。
研究室の4年生が手掛けた卒論内容をまとめて、ある国際誌に投稿し、首尾よく掲載されたのだった。
メールをくれた方は、どうやらその論文に目を留めてくれたらしく、
「エンジン(内燃機関)の燃焼コントロール」という研究プロジェクトを立ち上げたいとのことだった。
自分は基本的に、頂いたオファーは断らないことにしている。
なのでその時も、何度かメールをやり取りして、実際にそのプロジェクト申請にこぎつけた。
採択されれば、たしか向こう3年間で何千万円規模の研究予算がついたはず。
初回の申請ではあえなく落選してしまったが、その1年後に、再挑戦しようとのオファーを頂いた。
…が! ちょうどそのころ、日本の国内では「軍事技術に転用できる研究は禁止せよ」というお触れが出回っていたのだ。
軍事研究なんて、自分には関係ない話だと思いこんでいたのだが。
よくよく考えると、エンジンの研究って、実は軍事ミサイルや軍事ロケットにも関係しうるのでは?…と気づいてしまった。
そこで、それとなく先方の(東欧の)科学者に、その可能性を問うたところ…
関係するもなにも、先方の研究統括役が、ロシア軍の役職付の方だとわかったのだ。
そのため、慌ててこちらの事情を説明し、2回目のプロジェクト申請を辞退したことがある。
あれから5年ほどが経過した。
今のウクライナで起こっている惨状を画面で見るたびに、
あのとき気づいてよかった、辞退してよかったと、心の底の底から思う。
2022.4.17 「春はあけぼの」
もうすっかり春。なんかもう、朝なんて、いくらでも寝てられる。
かの清少納言も、ホントはそれを言いたかったにちがいない。
2022.4.15 「公式の丸暗記」
いよいよ、前期の講義がスタートした。
自分の担当する講義は、対面形式で (教室に学生を集めて) 行っている。
世間では、まだまだオンライン授業が幅を利かせてるけれど。
僕は古臭い人間なので、学生の顔を見ながら話をしたいのだ。
で、先日おこなった物理学の授業で、最後に簡単なアンケートをとってみた。
「あなたは物理学という学問に、どんなイメージをもってますか?」
正直なところを答えてね♪と念を押したところ、まあ正直な答えが出るわ出るわ(笑)。ありがたいことです。
一番多かったのは、「公式を丸暗記する科目」「公式に数字を当てはめて計算する科目」という答え。
…そうだよねぇ。普通の高校では、そういう教え方をされてるんだから、仕方ないよねぇ…。
実は自分が高校生の時も、学校で習う物理の授業には、少し残念な気持ちをもっていた。
だから、学生たちの気持ちが、ちょっとは分かる。
少なくとも、「この先にどんなワクワクが待っているのか」が全くわからない事物に、魅力を感じないっていうのは、
誰にとっても当たり前の感情だと思う。
物理学を含めた科学のほとんどは、自分の「?」から始まらないと、絶対に面白くない。
どんな素朴な「?」でもよいから、なぜだろう?という気持ちが
自分の内側からモヤッと湧いて、はじめて面白くなる。
込み入った理屈や計算は、そのあとでよいのだ。まして、公式からスタートするなんて、もってのほか!
そんなことより、まずは自分の「?」に気付く練習が、絶対に必要なのだ。
こんなこと、科学教育に携わる人なら、とっくの昔に分かってるはず。
なので、僕が今さら声高に言うことでもないんだけど。
教え手としての自分にプレッシャーをかけるため、わざとここに書いておきます。
「なぜ?」のない科学なんて、いちごのないイチゴパフェと同じだー!!
2022.4.13 「『六人の嘘つきな大学生』」
本屋大賞、ぜったいコレだと思ったのに! ざんねん!
2022.4.11 「アリの荷物運び」
ある朝、ふと道端を見たら、アリさんたちが虫の死骸を運んでした。
小さい体なのに、ずいぶん大きい荷物を運ぶよなー。
これ、ヒトの大きさに換算したら、どのくらいの重さの荷物を運んでることになるんだろう?
そんな風に、しゃがみこんでアリさんたちの様子を見ていたら、ふと気づいたことがあった。
大きな荷物を運ぶとき、アリさんたちは、めいめいが違う方向を向いている。
それにも関わらず、荷物自体は、アリの巣に向かってほぼ一直線に運ばれていく。
・・・これ、ちょっとおかしくない?
まるでお互いに意思疎通してるかのごとく、
あるアリさんは後ろ向きに歩き、あるアリさんは横向きに歩き、全体として荷物が前に進むように調和しているように見える。
でもほんとに、アリさんたちが、そんな高度なチームプレーをできるのか?単なる目の錯覚ではなかろうか?
そうやって、しばらく道にしゃがみこんで観察をしてたのだけど。
途中で登校途中の中学生たちが大勢やってきたので、つい止めてしまいました。
(不審な挙動で通報されるのが、ほんと怖いのデス)
あの見事なチームプレーは、やはり錯覚なのか?今もまだモヤモヤしてます。
2022.4.4 「情報弱者」
いつのまにか、スマホ画面のいろんなトコが、英語表示に変わってしまった。
自分で変えた覚えはないし、他の人がいじった様子もない。
・・・どうせばよいのさ、コレ。
2022.4.1 「新年度」
本日から新年度。学科長・再任の辞令も頂いて、心機一転(?)です。
そんな日のお昼ご飯は、奥さんが冷凍保存しといてくれた手作り餃子。
焼きたての熱々をほおばったら、口の裏側をテロテロにやけどしちゃいました。
食事もひとりでろくにできない、もう要介護のおじいちゃんの気分です。
そんなおじいちゃん予備軍ですが、今年度もよろしくお願いします♪
2022.3.31 「かふんしょう」
僕、前から思ってるんですが。
都会を離れて、自然の中に溶け込むのって、
なんか健康的で健全なイメージあるじゃないですか。
「自然に還ったー!」みたいな。
だから、現代人の多くが花粉症に苦しんでるのって、
人間が自然から追い出されてる証なのかも、って思うんです。
考えすぎかしら。考えすぎでありますように。
2022.3.29 「ザ・松濤」
おとといから、仕事で東京にきている。
その合間に、空き時間があったので、昼食を兼ねてプラッと散歩に出た。
そこは、渋谷の裏側にある高級住宅街、松濤(しょうとう)。
なんかもう、家のつくりとか、敷地の面積が、明らかにちがうのよ。マンションみたいな一軒家がズラズラ。
あと、ぜんぜん人が歩いてない。ザ、閑静な住宅地、って感じ。
ごくたまーにすれ違ったのは、ものっそい毛並みのいいダルメシアンの2頭づれ。
あのワンちゃんたち。たぶんおれよりいいもの食べてんだろうなぁ…。
2022.3.27 「論理の向こう側」
科学というのは、論理的でなければならない。
たとえば、自分の成果を他人に伝える時は、「AだからBである」「ゆえにCとなる」という話の流れに、
曖昧さがあってはいけない。なぜAからBが導かれるのか、
誰もが納得する客観的理由を、筋道たてて説明する必要がある。
自分の指導する学生には、このことを何度も何度も伝える。スライドとスライドの間には、適切な接続詞をはさみなさい。
データをどうしてそのように解釈できるのか、その根拠をきちんと説明しなさい。などなど。
でも、その一方で。論理というものは、時にはひどく無力である。
特に顕著な例は、ヒト同士の付き合いだ。
いくら論理的に正しいことを言われても、その相手がなーんか気に食わなければ、プイとそっぽを向くだろう。
逆に、論理的にムチャクチャなことを言ってる人でも、なーんかその人に惹かれるなら、
あんたが言うならシャアナイナと、心が前向きに動きだす。
要するに、論理的な正しさだけが、正しさのすべてではないのだ。
科学の場では厳守すべき戒律である「論理」が、いったんその場を離れると、とたんに威力を失う。
これはなかなかのパラダイムシフトではなかろうか。
もうひとつ大事な例は、その人の感性にある。
五感でとらえた事物を、その人がその内側でどのように受け止めるか。
この辺りになると、知識や論理なんかむしろジャマで、
そんなのすっ飛ばした五歳の子供の方が、よっぽど粋なワンフレーズを口にしたりする。
実際、大学で学生を指導していると、その若い感性を「ツブす」教え方をしてないかと、時々心配になる。
きれいな桜の花に感じ入る学生に対して、「なぜその花をきれいと思うのか、根拠を論理的に述べよ!」・・・的な、
馬鹿げたことを言ってないか? ときどき、自分を省みることがある。
ひょっとしたら、僕ら日本人は、もっと「論理的でない」ことに胸を張って良いのかもしれない、とも思う。
「春はあけぼの、夏は夜」という、結論のよくわからん随筆を愛でることのできる感性は、たぶん科学にはそぐわない。
「蛙飛び込む水の音」と聞いて、ボチャンという騒音しか想起できない科学は、日本古来の美徳とはそぐわない。
だからこそ、論理的思考という堅物に媚びることなく、あやふやで多様で末広がりな感性を、
もっと大事にしてよいのかもしれない。
論理力というのは、トレーニングを積めば、ある程度のばせる。
でもそれは、働けばある程度お金が手に入ることと似ていて、
その人の真価とはまったく関係がない。
土俵の上では相撲のルールに従うように、科学の場では論理に従う。ただそれだけの話である。
けっして、論理や科学が万能だなんて、勘違いをしちゃいけない。
教壇に立つ偉そうな科学者が、なにか偉そうなことをしゃべっていても、それは正しさのイチ側面でしかない。
あなたにとっての正しさは、あなたの内側でじっくり育てるものなのだ。
そういうことを、大学生には学んでほしいなぁと、常々おもってます。
2022.3.21 「AからZまで」
海外から、荷物が届かない。
通販の最大手のひとつ、俗にいう「AからZまで」の、あ●ぞん。
最近そこで注文した品のうち、4つに1つは届かない。海外から発送されたあと、配送中に行方不明となってしまうのだ。
ウクライナのことが、関係してるのかなぁ?
きちんと返金手続きはしてくれるから、諦めれば済む話なのだけど。
仕事に必要なもので、一か月待ったあげくに届かないとなると、なかなかに困る。
今までしめて、洋書が5冊、試薬が3つ、実験道具が1つ。…どこに行っちゃったのやら。
2022.3.12 「浜辺美波、最強説」
この前、学生たちと夜道を歩きながら、話してた時のこと。
(その時その場にいなかった)うちの研究室の学生のひとりは、浜辺美波の顔が好きなんだって、・・・って言ったら。
「浜辺美波の顔なんて、男女みんな誰でも好きだよねー」
「そうそう、誰でもあんな顔になりたい」
だそうな。すごい、圧倒的だ、浜辺美波さん。
そんな話を聞いてしまった夜の寝しな。
ふと、もし自分が、明日の朝起きて、とつぜん浜辺美波の顔になってたら・・・って妄想してしまいました。
これだけで、もう完全に変態なんですが。その時にちょっとだけ、女装癖のある人の気持ちが垣間見えちゃった気がしました。
今後、浜辺美波さんを見るたびに、気持ちがザワザワしそうです(笑)
2022.3.9 「もうすぐ春なのだ」
このコロナ禍の合間をぬって、とある町のとある研究機関へ、ただいま出張中である。
キャンパス内を歩いていると、「入学手続きはこちら」という看板とか、
「卒業予定者リスト」の掲示なんかが目に入る。
昼食の道すがらでは、おそらく新居を探している親子連れだろうか、あちこち首を回しながら歩いてる様子なんかも。
卒業と新生活に挟まれた、ちょうど慌ただしいこの期間。
「期待と不安を胸に…」というのが昔の常套句だったけど、
今の若い人たちは、もっとスマートに、淡々と変化をこなしていくかもしれないなあ。
そんなことを考えると、これまた別の出張で四国に行った時。
ブルガリアから日本にやってきた方との会話を思い出した。
たまたま学食での席が近くになって、お互いに独りだったので、何となく会話が始まって。
そのときに、「文化の違いで苦労されたことなんてありますか?」などと、
何のひねりもない月並みな質問をしたときのことだ。
そのとき、そのブルガリア人 (もう日本人だったのかな?) が言うには、
どこに住んでいても、不満を言う人はいる。
そこの暮らしが幸せかどうかは、結局自分で決めることですよ。
初対面の茶髪のヒゲ面にそんな事を言われて、なるほどウゥーン、と唸ってしまったのだった。
新入生、新社会人、転勤異動、エトセトラ。
新しく行った先に、自分用の幸せが用意されているか?を期待するのではなくて。
その時に与えられた場で、自分がイチから幸せを創り出そうとすることこそが、幸せの秘訣なのかもです。
そんなことを思い出しながら、入学手続きの看板を、ボケーっと眺めてた昼下がりなのでした。
2022.2.26 「シュールだ・・・」
日本が誇る某局随一の教養番組、その名も
「植物に学ぶ生存戦略」
作り手の方々を、心から尊敬します。
ほんとうに、ほんとうに、心からバカバカしい♪(笑)
2022.2.24 「47の春」
遅ればせながら、先週にバースデーを迎えました。
忙しい中、LINEでメッセージをくれた、可愛い卒業生たちと友人たち。
心づくしのプレゼントをくれた、身の回りの方々。ほんにありがとうございました。
でも正直な話、もうこれくらいの歳になると、自分から喜ぶ気持ちは全く起きないなあ。
「あれ?おれっていまいくつだっけ?」とならんよう、気をつけることで精いっぱいだわ(涙)。
40半ばを過ぎて、変わったことといえば・・・
●正しいと間違いの線引きが、あいまいになってきた
●流行りの歌や芸能人がわからなくても、平気になった
●ヤケドした場所が元に治るまで、三年かかるようになった
●小さい子のカワイイ仕草を、遠くからガン見するようになった
●得意な事に甘えるようになった、不得意な事があまり怖くなくなった
どれもこれも、20年前の自分には、想像もつかなったことばかり。
あと20年たつと、また色々かわるんだろうか。楽しみなような、お先まっくらなような(爆)
2022.2.22 「サードインパクト」
きのうの夕方、3回目のコロナワクチンを受けた。
3回目だと、副反応は軽くて済む・・・と聞いてた通り、ほんとに軽くてすんだ。
熱も出ないし、頭痛も悪寒もない。体のフシブシが少し強張るのと、頭が少しボーっとするくらい。
ちなみに、3回すべてモデルナです。
なんか巷のニュースでは、モデルナ避けられてる感じなので、ちょっぴり疎外感(笑)。
2022.2.17 「カーリング」
スキップの藤沢選手がfeatureされるのは、まあそうなんだけど。
あのモップでワシャワシャがんばってる二人にも、もっと注目してあげてほしー。
ぜったいすごい職人技だと思うのよ、あのワシャワシャ。
2022.2.8 「のりまきせんべい」
かわいい教え子が、お土産にと、耳かきをくれた。
見事な食品サンプル、海苔巻きせんべい(品川巻)がついた耳かき!
もう見れば見るほど、しぇけなべいべーさ。いやーたまらない。
2022.2.5 「ふたごの日」
2月5日は、ふたごの日。全国の双子の皆さん、そのお母さんとお父さん、みんなおめでとうの日である。
うちの奥さんのお腹に、双子ちゃんが来なすったと分かった時のことは、今でも時々思い出す。
ちょうど仕事で、パリに出張してた時だった。夏の7月ごろだった思う。
仕事の合間を抜けて、ルーブル美術館の脇にある公衆電話から、奥さんに電話をしたのだっけ。
その時は、もうお腹に赤ちゃんがいることは分かっていて、産婦人科にも通院していて。
なので、調子はどうだい?的な、軽い気持ちで電話をしたのだった。
そしたら、電話口の奥さんいわく、「すごいことがわかった」と。
え?え?と若干あわてたら、次の言葉が「赤ちゃん、双子だったわ」って。
もー、びっくりしたのと嬉しいのとで、つい「おー!」と叫んじゃった。
そしたら、近くのカフェにいた人たちが、怪訝な目でこちらを見始めて。
でも説明するのも面倒なので、ニコッ♪と笑顔でごまかして、そのまま奥さんから電話で詳しく話を聞いてました。
ただ・・・その時点は、バニシング・ツイン(vanishing twin)の危険もある、とのことだった。
なので、しばらくは周囲の人に話すのを控えてました。
バニシング・ツインっていうのは、妊娠の初期段階で片方の赤ちゃんの成長が止まってしまい、
そのままお腹から消えたように見える現象のこと。
当時のお医者さんはバニシング・チャイルド(vanishing child)って言ってたけど。
いまはツインという呼称の方が一般的みたい。
そんな風に、思ってもみなかった喜びと心配を、一気に聞いたあとだったので。
その電話のあとは、しばらく仕事が手につかず、役立たずのデクのボーでした。
幸い、二人とも無事に大きくなって、いまや立派なフォーテーン。
毎日ふざけてばっかりの娘たちを見てると、この子らが来てくれてよかったと、つくづく思います。
p.s.
ふたごの日のお祝いを買いに行こうと、ウキウキで車に乗ってエンジンをかけたら。
うちの賢い車のナビいわく
「ニガツイツカ、ドヨウビ。キョウハ、プロ野球ノヒデス」・・・
いや、そこは少し空気よんでよ、っておもった。
2022.1.27 「日本の至宝」
日本サッカー界の至宝、久保建英。
身長は173cm。おっ、自分と同じ身長じゃん。
体重は67kg。おっ、・・・(黙)
2022.1.26 「冬の帰り道」
寒い季節になると、東の夜空に、オリオン座がデーンとあらわれる。
視力の弱い自分にも見つけやすいので、昔から好きな星座のひとつなのだ。
ただ、いくら目を凝らして、星と星を線でつないでも、巨人の姿はどうしても浮かばない。
中国ゴマの方が、よっぽど似てる。いっつも見ながら、いっつもそう思う。
高校生の時。最寄りの駅から自宅まで、いつもオリオン座を見上げながら、暗い雪道を歩いて帰ってた。
人並みに思春期だったので、人には言いにくい恥ずかしい悩みや、答えの出ないことをグズグズと考えながら、
寒い寒いとオリオン座に向かって歩いてた。
あんまり寒すぎて、足元の踏まれた雪がギュゥて変な音だしてたのも、よく憶えてる。
今ではもう、体も心もカチコチに硬くなっちゃった。
オリオン座を見上げても、あの時のようにゆらゆら揺れることはない。
そのせいか、星座が昔よりも、すこし縮んで見えるような気がする。
あれからもう30年。年を取った今は、間違いなく幸せなのだけど。
青臭くて危なっかしかったあの頃も、それはそれで良かったのかもなぁ。
オリオン見ながら、よくそんなことを想う。
あと、ベテルギウスが「巨人の脇の下」って言うネーミングセンス。
思い出すたびに、もっと他になかったのかよ、って思う。
2022.1.23 「きつねとたぬき」
今のカップラーメンって、すごく色んな種類が売られてて、目にも口にも嬉しいよね。
でも、おそばはほとんど「天ぷらそば」だけ。うどんもなぜか「きつねうどん」だけ。なんでじゃ!
もっといろんなの、つくってほしいー!
2022.1.22 「努力は当たり前じゃない」
手前味噌になりますが。
大学の教授ってのは、ある意味で「勝ち組」であり、「成功者」なんだろうと思う。
一定数の研究者のなかから、何某かの競争を勝ち上がってきた人たち。
一度なってしまえば、仕事の進度や内容を、個人の裁量で決めることができる。
上司からの締め付けもない。左遷も降格も減給も、事実上ない。
職名を出せば、世間からも信用のある職業だと認めてもらえる。
若い人たちを相手に、なんか偉そうなことを宣っておけば、それなりにメンツは保てる。
だからこそ、ぼくら大学教授という人たちは、「努力できない」人のことを真剣に考える義務があると思う。
ぼくらはつい、努力すれば、出来ないことが出来るようになると考えてしまう。なぜなら、自分たちがそうだったから。
もし目の前の人が、努力を諦めたとき、それを心の弱さや怠けだと受け止めてしまう。
ぼくら大学教授は、そういう傾向が強いように思う。なぜなら、自分たちにとって、努力できることは当たり前だから。
でも、努力ってのは、いつ誰にでも出来ることではない。
脚を骨折した人に対して、頑張ればマラソン走れるはずだ、って言うのはやっぱおかしい。
気力が弱った人に対して、頑張れば何とかなるはずだ、って言うのもやっぱおかしい。
想像力の欠けた励ましは、自身の価値観を追認するためのエゴでしかない。
自分が勝ち上がってきたモノサシを妄信せずに。
アカハラだのパワハラだの、やかましいネットニュースに委縮せずに。
もっと正面から、相手の想いを聞いて、こちらの想いを伝えたいなぁと常々思う。
大学教授の勝負すべきは、研究でも運営でもない。自分の懐にいる学生たちなんだと、常々思う。
そんなことを思う度に、全然できてない自分が不安になるのだけど。
そういう不安を呑みこむところまでが、大学教授の仕事なんだな、きっと。
2022.1.20 「そんなことできるのか」
ある日、娘が自宅でピアノを、ノリノリで弾いていた。
曲は、あの人気グループ、BTSの「ダイナマイト」。
SNS動画で、誰かが弾いてるのを見て、マネしたくなったらしい。
「すごいなー。…でもこれ、楽譜もどっかにあったの?」と聞いたら、
「いや、耳で拾ったら弾けちゃった♪」だって。
...アンタスゲーヨマジデ( ゚Д゚)
2022.1.15 「ギブスとオイラー」
熱力学で登場する「ギブスの相律」と
幾何学で登場する「オイラーの(多面体)定理」って
似すぎてるよね。全然意味の違う法則なのに。
なんでこんなに似てんの?なんか理由あんの?
…ってことを、元旦からモヤモヤ悩んでるのですが、一向に分かりません。
だれか知ってる人いたら教えて~(願)
2022.1.13 「うそかまことか」
どんな時でも、ウソをついてはいけない、というのは純真に見えるけど少し危うい。
他人に対しては、多少のウソをつくくらいの方が、よいこともある。
大事なのは、自分にウソをつかないこと。簡単なようで、これがなかなか難しい。
2022.1.11 「山手線」
この前、都内の電車に乗ったとき。
ふと車両の中を見渡すと、立ってる人も座ってる人も、全員が手元のスマホを凝視していた。
あわせて30人くらい。きれいに「全員」が。
・・・新手のフラッシュモブかな?(笑)
2022.1.7 「がんばれー」
オフィスの向かいに、自分が教えてる学生たちの居室がある。
可愛い教え子が、いまは全部で11人。
自分が帰宅する夜遅くに、まだ部屋の電気がついてるとき。
自分が朝早く大学にきて、もう部屋の電気がついてるとき。
がんばれーって、こっそりつぶやいてます。寒いからカゼひかんように!
2022.1.6 「会って話したいのよ」
一般の社会人にとって、仕事の苦労の8割は、対人ストレスだって聞いたことがある。
仕事で課される作業そのものよりも、先輩・後輩・上司・部下との接し方に、気疲れ苦労するのだそうな。うんうん、そうだよね。めっちゃわかる。
特に相手が悪い人でなくとも、言葉の使い方ひとつで、思わずすれ違っちゃうことってよくあるし。
あと、相手は何も気にしてないのに、こちらだけが勝手に深読みして、勝手にいろいろ心配したり腹を立てたりすることも。
自分は、人とのワダカマリを感じた時、できるだけ相手と直接会うようにしてる。
こちらに非がある場合なら、とにかく相手の気持ちを頑張って想像して、相手に会ってあやまる。
相手が気まずそうにしてる場合なら、とにかく相手に笑って一声かける。
メールじゃなく、LINEでも電話でもなく、とにかく会って話す。
というのも。
人どうしの間で起こる不安や不信って、その相手がその場にいない時間帯に、やたら増幅すると思うのだ。
部屋で一人、アレコレ悪い想像をして自分の不安をあおっちゃうとか。そして、ひとり勝手にダークサイドに落ちていく。
でも相手の顔をみて話せば、割とすぐに溶ける。自分の思い過ごしだったと気づく。そんなことって、結構あるんじゃなかろうか。
LINEやメールの文章は、簡単に送れると同時に、かんたんに誤解を生んでしまう。
顔見て話すのは、面倒でバリアが高い時もあるけど、そこには用件を伝える以外に沢山の意味をこめられると思うのだ。
未だコロナが幅を利かせてるせいで、何でもかんでもリモート・オンラインの、このご時世。
せめて歩いて届く距離の人とは、なるべく会って (画面越しじゃなく) 話をしたいなぁと、常々感じてます。
でもこういうの、今時のビジネスマンから見ると、古くさい非効率の慣習でしかないのかなぁ。もしそうなら寂しいなぁ。
・・・こんど直接会えたら、聞いてみよう。
2022.1.1 「苗字がない!?」
今年の年末年始も、実家へは戻らず、家族でのんびりダラダラの毎日である。
・・・んが!ちょっと急ぎで書き終えたい論文があるので、
時間のスキマをみては、コチョコチョと机に向かってる。
休みの日に休まない、日本人の悪い癖かもしれないが、日本人なんだからしょうがない。
その論文を書いてる間、ある外国人の著作を調べる必要があった。
著者のお名前は Divya さんで、どうやらインドの研究機関の方。
ただ、普通なら苗字と名前でワンセット (自分なら Hiroyuki Shima でワンセット) なのに、
この方に限っては、どうしても Divya という名前しかみつからない。
最初はただの検索ミスだと思って、かなりシツコク調べたのだが、どうしても苗字にあたる呼称が見つからない。
ご本人に問い合わせるのも、なんかちょっとなぁ…(汗)。
そこで、昔いっしょに仕事したインド出身の知り合いに相談すると、
どうやらこの方は本当に苗字をお持ちでないことがわかった。
曰く、国によっては、苗字と階級が直接つながってることがあるのだそうな。
なので、苗字を名乗ってしまうと、自分の階級がバレてしまい、(階級が上だろうが下だろうが)
不都合の生じるケースがあるとのこと。そういう懸念を避けるために、あえて苗字を公の場に出さないことがあるらしい。
おそらくこの Divya さんは、そのケースなのだろう。
日本の常識が、他国ではそうでもないという、わかりやすい例かも。
うーん、面白い (って言うと、不謹慎なのかな?)。
2021.12.31 「ほめられた」
大晦日の夜。トイレに行きたいのを我慢しながら、台所でお皿洗いをしていたら。
娘その1 「ねー、お父さんがモジモジしてるよー」
奥さん 「あ、モジモジおどってる」
娘その1 「モジモジダンス?…モジダン?」
娘その2 「なんか髭ダンみたいでかっこいいね(笑)」
なんかほめられた♪
2021.12.25 「小田和正はズルい」
クリスマスの約束、という音楽番組がある。
10年以上前、たまたま深夜にテレビで見たのがきっかけだった。
基本的には小田和正のライブ動画なんだけど、ワンマンでノリノリのライブとは少し違う。
ホストを慕う色んな分野の歌手が、ポツラポツラとゲストに集まって、
なにやらゆるーい感じで進むのが、とても心地よいのだ。
毎年、クリスマスの前後に流される、この番組。
毎年、必ず見ている…と言いたいところだが、見るのを忘れて「しまったー!」となる年も多かった。
今年は忘れずにダビングして、一日遅れで見奉った。よかったー。
この番組、流れる曲も詞も好きなのだけど。番組の合間に流れるCМが、これまたズルい。
某保険会社のCМである。
ときをこ えて きみをあい せるか
ほんとうにきみ を まもれるか
そんな歌詞に載せて、産まれたばかりの赤ちゃんの写真とか、お孫さんとお爺さんが寄り添う写真とか。
めっそハートフルな写真が、次々と映っては消えていく。
こんな歌ききながら、こんな写真みせられたら、響かないはずないじゃない。
なんて卑劣な宣伝だ!と憤慨しながら、CМの度にジーンとしちゃう。本当にズルい(笑)
昔の思い出とか、後悔とか、今の幸せとか。
年末の夜に心の棚卸ができる、自分にとっては大事な番組なのでした。ずっと続くといいなぁ。
2021.12.23 「おじさんたちへのエール」
緑黄色社会の歌を聞いて、
「あ、この歌いいよねー、緑黄色野菜♪」
って言っちゃうおじさんは、きっと日本中にたくさんいるはずだ。
同志たちよ、みんながんばろう。
2021.12.22 「五苓黄解」
いろいろ試した結果、緑の小瓶が最強とわかりました。
「五苓黄解 (ごれいおうげ) 内服液 30ml」
呑む前にひと瓶、呑んで寝る前にもうひと瓶。
これであなたも、二日酔いとオサラバです。
全国の薬局で絶賛活躍中。年末年始にぜひ。ビバ、ゴレオゲ!
2021.12.14 「馬車道での忘れ物」
ある学会に出るため、横浜に来ている。
泊ってるホテルは、横浜駅と中華街の中間あたりにある、馬車道(ばしゃみち)という場所。
その名前の通り、もう雰囲気がムンムンな街で、美味しそうなお店やムーディな飲み屋が所せましと並んでる。
さて、目的地である学会の会場は、ホテルの出口を出て、まっすぐ「右」。
宿泊初日からは、会場からホテルまでの往来で、散歩と食事を楽しんでた。
立ち寄ったタイ料理屋さんは、ウンマー!だった。スープカレー屋さんは、残念ながら休業中だった。
・・・で、割と満喫できたなぁと思ってた最終日の夜。翌朝はもう甲府へ戻らねば、という日の夜。
晩酌用のお酒を買おうと、今度はホテルの出口を出て、たまたま「左」に歩き出したら。
・・・まだまだお店があるじゃないですか!
本格四川料理の店。台湾屋台料理の店。韓国家庭料理の店。おつまみ豊富な日本そばの店。生ハムがバルクでつり下がったスペイン料理の店。・・・エトセトラエトセトラ。
大好物ばっかりのGolden Road! やべー、見逃し過ぎたー。ここ絶対またくるぞー。
2021.12.13 「道端の花にも『ありがとう』」
ぼくら日本人って、お世話になった方に「すみません」って言いがちだけど。
代わりに「ありがとう」って言葉を使う方が、言う方も言われる方も、気持ちが華やぐと思うのだ。
ということに気づいてからは、なるべく「ありがとう」を口にするように心がけている。
慣れない頃は、何かいい人ぶってる偽善者感が気になったけど。
40も半ばを過ぎたら、もうそんな抵抗もなくなった。だいたい、いい人ぶって、なにが悪いのさ(笑)
たぶん、口と脳みそってのは、思いのほかガッチリ繋がってる。
だから、自分が口にする言葉ってのは、自分の心の持ちように強く影響すると思うのだ。
まわりの人や物事をクサす言葉ばかり使ってたら、やっぱり頭の仕組みもそうなっちゃう。
その代わりに、感謝の言葉や誉め言葉を多く使えば、頭の仕組みもきっとそちらに傾いてくれる。
偽善も繰り返せば誠になる。昔の偉い人も、そう言ったとか言わないとか。
通りすがった道端の花にも、ありがとうって独り言をかけること。
ギスギスしがちな今の世で、穏やかな気持ちを保つコツだと、ひそかに思ってます。
2021.12.5 「GENERATIONS」
ついつい、メンディーばっかり目で追っちゃう。
これはもう、きっと、ファンだ(笑)
2021.12.3 「鵜呑みはダメよ」
大学生の研究指導をしていて、最近特に気をつけなきゃと感じるのは、学生たちの「調べ方」。
なにか分からない言葉や概念に出会った時に、スマホでパパッとweb検索して安心しちゃう学生が、ここ数年で増えた気がするのだ。
ネットを使うこと自体はよいのだが、気がかりなのは、最初に見つけた情報だけを「鵜呑み」にしてしまう学生が多いこと。
鵜呑みにするのが怖い理由は、いったい誰がその情報を書いたのか、わからないからだ。
どこかの中学生が、趣味の延長で書いたものかも知れない。
まったくの素人が、単にどこかのwebページの受け売りで、的外れなコピペをしただけかもしれない。
そういう判断をしないまま、ただ目にした情報を鵜呑みにすることが、果たしてどれだけ怖いことか。
大学生が大学で学ぶべき、大事なスキルのひとつは、やはり「調べ方」だと思う。
知らない事に出会った時に、自分からどう「積極的に」動けるか。
信用できる文献を漁るとか、周囲の詳しい人に相談するとか、メーカーや関係機関に問合せするとか。
そういう積極的な作業って、何度か練習しないと、ちょっと怖いし、なかなか上手くいかないものだ。
でも調べる作業ってのは、やればやるほどうまくなる。
複数の異なる情報を比べることの重要さも、だんだんわかってくるはずだ。
手にした情報を鵜呑みにせず、本当に正しいのか、いちど頭をくぐらせる余裕も出てくるだろう。
そうやって、科学的に健全な「懐疑心」を培うことが、大学で学ぶべき最も大事なことだと、自分は思う。
たとえば英語論文を読む時に、Google翻訳で全訳して、内容を理解した気になってる学生の、なんという心細さ(泣)。
便利なツールを使うのは構わない。でも、自分は何がわかって何がわかってないのか、その検討だけは怠けてほしくないなぁと心配になる。
じゃないと、社会に出た時に、騙される側の人間になっちゃうよ。
2021.11.30 「昔の人、スゴすぎ」
ただいま仕事の都合で、コチャコチャした数式をコチャコチャいじってる。
※これを読んでる(カモシレナイ)同業者に向けて、少しだけ具体的に書くと。
あるfcc金属結晶中の応力場を求めるために、整数次の第2種変形ベッセル関数を
微分したり積分したり、級数の収束性を調べたりしてるのだす。
で・・・その作業の合間に感じるのは、昔の学者たちの、とんでもないタフさ。
今でこそ、膨大な公式や定理が当たり前に書籍化されてるけど。
これらを一つ一つ証明するのって、実は目の眩むような労力が必要だったわけで。
しかも、計算機のなかった時代に、得られた結論の正しさを確かめる作業も、
一筋縄ではいかなかったはずで。
何でそんな話をするかというと。
実はいま、自分が進めてる作業に必要な公式や定理には、エグいほど長くて面倒な数式が使われてるのよ。
さらにその証明も、ほんとイヤになるほど回りくどくて、長ったらしい。
なので、果たしてこの公式を初めて発見した人は、なにをどうやったら発見できたのか?
その奇人ぶりに思わず想いを馳せてしまうのだ。
いまの僕らは、カーナビだとスマホだの、ブラックボックスな機器についつい甘えてしまってる。
それに比べると、利き手一本で勝負してた昔の人は、本当にスゴいよなぁと。
遠い先輩方。マジパネェっす。尊敬する卍。
2021.11.26 「クッキリな空」
この季節の甲府は、ほんとにほんとに毎日天気がいい。
世間では、空全体に占める雲の面積が1割以下のときを「快晴」と呼ぶらしいけど。
いまの甲府の朝は、そんなもんじゃない。探しても全く雲が見つからず、ぜーんぶ青い空。
そのうえ、盆地を囲む山の木々はすっかりヤンチャに色づいて、空の青とのコントラストがとても潔いのだ。
それはもう、気持ち良いほどの「クッキリ」で、見ていて自然と背筋が伸びていく。
そして夕方になると、まるでプラネタリウムの幕開けのような、西空の薄黄色がまたきれいで。
逆光を受けて黒々と際立つ稜線が、だんだん夕闇に沈むさまも、また見ていて飽きないのだ。
家からオフィスまで、歩いて10分足らずの道だけど。
探すほどに、目に楽しい季節の欠片が見つかって、いとおかしな毎日です。
2021.11.14 「コーヒー牛乳」
カフェオレはフランス語 "café au lait"で、
コーヒーにミルクを加えたもの。
カフェラテはイタリア語 "caffè latte"で、
エスプレッソにミルクを加えたもの。
カプチーノはイタリア語 "cappuccino" で、
エスプレッソに「泡立てた」ミルクを加えたもの。
・・・ということを、齢46にもなって、初めて知った。いえーい、違うのわかる大人になれた、いい気分!
で、ついうれしくなって、家族にそのことを話したら、全員から「え?知らなかったんだ?」的なやさしい笑顔をもらいました
(;・∀・)
2021.11.5 「卒論の中間発表」
例年うちの学科の4年生には、この時期にあるミッションが課せられる。
学科の教員+同期の全員を前にして、卒業論文の中途状況をプレゼンする、というミッションである。
たかだか50人程度を相手にした、10分程度のプレゼンテーション。
審査する側の年寄りたちは軽い気持ちで参加するのだが、当の話す側の学生たちにとっては、やはり緊張しまくりのイベントなんだそうな。
まあそうだよねー、と上から目線で余裕をかましてたら、すごく上手なプレゼンをする子もいて、時々オッ!と唸らされる。こういう驚きが、この仕事の醍醐味かもしれない。
教員側から見れば、もちろん多くの学生は、知識も技術も不足気味。
でも、データ取ってる時の苦労や、発表練習してる時の努力は、スライドと話しぶりからちゃんと見えてくる。
そういう舞台裏の努力って、年長の人には意外と見えてるもんだよって、教えてあげたい。
卒業研究で本当に学ぶべきことって、知識や技術じゃないかもよ?…って言ったら、同僚たちに不真面目だって怒られるかしら。
でも、無駄なくスマートに生きることがもてはやされる潮流に反して、無駄の多い不器用な努力をする経験というのは、社会に出た時にきっと活きるのだ。
その猶予と意義を伝えてあげるのは、われわれ年長者の責任だと思う。正解ばかりが正しいわけじゃない。
ともあれ、4年生みなさんお疲れさまでした。頑張る姿を目にして、元気とやる気をもらいました。
終日カタい椅子に座り続けて、腰はさっきからズキズキ痛むけど(涙)
2021.11.3 「頭の洗濯」
今日は祝日、文化の日。
でも子供が朝から部活の大会で、出かける予定もないことから、久しぶりに家でずっと過ごすことにした。
で、家でなにをしてたか、というと。
そこそこ面倒な数式をいじりながら、その物理的な意味を考えて、英語の論文にまとめる・・・ということを、朝から満喫してたのだ。
これ↑、わざと文字にすると、なんかすごくインテリっぽく見えそうだけど。
別に、大学の先生だったら、誰でも当たり前にやってることなのよね。
でも最近は、この当たり前のことをする時間が、なかなかとれなくて。
平日の日中、大学の居室にいる間は、研究「以外」の仕事だけで時間が過ぎてしまう。
大学運営も授業管理もアウトリーチも、それぞれ大事な仕事だとは分かってるんだけど。
それでもやはり、研究に充てる時間が終日とれないっていう状態が、長く続くとなかなかに辛い。
なので、休みの日に思いっきり頭を使って、理論研究に没頭できるってのは、それはそれは贅沢な時間だったりするのだ。
なんかこう、眼や指先から入ってきた情報が、頭のなかの宿便をザバーッと洗い流してくれる感じ。
だから、小難しい理屈をこねまわして疲れはするのだけど、頭の中はランニングハイな爽快感なのだ。
心の洗濯ならぬ、頭の洗濯なのです。
よーし、これでまた明日からの「以外」仕事も、がんばるぞー(笑)。
2021.11.1 「戦ってる人たち」
長い騒ぎを経て実現された、眞子さんと小室圭さんとのご結婚。
その直後に報じられた、小室さんのニューヨーク州司法試験「不合格」の話題。
某マスコミ曰く、
「(小室さんのような)米法曹協会の認定校の卒業生で、かつ、今回初めて受験した人たちの合格率は87%」だそうな。
裏にあるニュアンスは、「こんなに合格率の高い試験に落ちちゃって、小室さん大丈夫!?」ってことだよね。
そしてそこに被せるように、お二人の今後の収入や結婚の行く末を案ずるコメント+コメント+コメント・・・ by「各界の識者」。
こういう場面をみて、いつも感じることは。
なぜ僕たちは、他人の不合格や失敗に、こんなにも敏感で、誘惑されやすいのだろう。
会ったこともない人の、せいぜい1回や2回の不合格や失敗を、なぜ言葉巧みに分析して、優越感に浸ろうとしてしまうのだろう。ということ。
そして自分にも、そうやって、さも他人を心配してるように見せかけて、心の裏で安心感を得ようとする卑しい本能が、必ずある。
その卑しい顔が、意図せずポロっと出てしまうことが、すごく怖い。
なのでぼくは、こういう場面を見ると。
反射的に、中島みゆきさんの名曲を頭でリフレインして、自分を戒めるという癖がある。
~♪『たたかう君の歌をー たたかわない奴が嗤うだろうー
ファイト!
つめたい水の中をー 震えながらのぼってゆけー』~♪
他人のことより、自分のこと。戦うぞ、自分!
2021.10.25 「さいきん何だか忙しい」
「忙しい」って言葉。お給料をもらう身になってからは、なるべく使うまいと心がけてきました。
部首に分けると、「心が亡くなる」って見えるので、こりゃー縁起が悪いなぁと思って。
だから、多少ゆとりのない時でも、「正念場です」とか「勝負所なんですよ」とか、別の言葉で紛らわしてきました。
・・・が! ここ2~3週間は、ほんとに忙しかった。やってもやっても、仕事が終わらない、っていうか、増えるばっかり。
寂しい話だけど、たぶん年齢とともに、仕事をこなすスピードが遅くなってる感じです。
くわえて、はんぱない眼精疲労・・・(汗)。ちょっとオエッてなるくらい、眼も首もやられちゃいました。
年齢とともに責任が増して、いろんなことを任せてもらえるのは有難いのだけど。
そろそろ、引き受ける仕事の量を考え直さないと、ちょっとまずいかなーと自戒中であります。
それに比べると。大会社の幹部さんとか、年配でもエネルギー満タンで稼働してる方って、やっぱすごいよね。
若い方でも、残業・残業・土日出勤で身を削ってる方々、本当に大変だろうとお察しします。
自分はしがない大学教員くらいが、身の丈に合ってちょうどよいなぁと、しみじみしてる毎日です(哀)。
2021.10.7 「ずっと見てられます」
ショッピングモールやデパートに行くと、つい用もないのに、レストランのフロアに立ち寄ってしまいます。
目的はふたつ。一つ目は、美味しそうなお店を探すこと。もともと食べるのが好きなので。
そして目的の二つ目は・・・店頭に並んでる食品サンプルを、しげしげと観賞することです。
この食品サンプル。注意してみていると、お店によってチカラの入れ具合が、ずいぶん違います。
日に焼けた、色あせた残念なサンプルで間に合わせているお店もあれば、
細かいレイアウトにまで気を配ってる見事なお店もあります。
そのお店が、というより、サンプル製造元の実力差ですよね。
リアルなサンプルは本当にリアルで、ずーーっと見ていても飽きません。
正直ここ1~2年は、つい仕事にかまけて(?)、食品サンプルの観賞も収集も少し怠ってたんです。
しかーし!この秋に我が研究室へ配属された学部3年生の中に、
「自分も食品サンプルが好きだ」と言ってくれる素敵な学生がおりまして。
その子と話してる間に、1~2年前の情熱が沸々と舞い戻ってきました。
ここはいちど初心に返って、岐阜の郡上八幡 (=食品サンプルの聖地) へお参りに行くべきか。
または、東京の合羽橋か、大阪の道具屋筋へ行って、最新のトレンドに触れようか。
そんなことを仕事中に考えながら、独りウキウキとしています。
我らが日本の誇り、食品サンプル。ほんとに、ずーーっと見てられます。もとい、見させてください(笑)
2021.9.21 「センセイの呼ばれ方」
大学教員という仕事柄、周りの人から「先生」と呼ばれることが多い。
でも、常々思ってしまうのだ。普通に「●●さん」と呼んでもらった方が、しっくりくるなぁ、と。
分かるんだけどね。呼ぶ側にしてみたら、先生という敬称をつけないと、失礼だと思うんだよねきっと。
たぶん、そう感じる大学教員の方が、多数派だろうし。
なので、先生って呼んどきゃ無難ってのは、わかります。
けじめとして大事、というシツケ説も、理屈では分かります。
でもね。例えば同じ大学でも、教員と事務員の間では、普通に「●●さん」と呼び合ってよいんじゃなかろうか。
別に、教える―教わる、みたいな間柄ではないのだし。
なんか、あたまにセンセイってつくと、どうしても「先生の方が立場が上」みたいな
先入観が生まれてしまわないですかね。実際はまったく対等ですよね。
いや、大学教員ってだいたいワガママだから、世話をみてもらってる分、事務方のほうが偉いかも(笑)
もっと言うと、教員同士で呼び合う時だって、お互いに「●●さん」でよいと思うんだけどなぁ。
自分としては、その方が相手のことをきちんと見てる感じがして
(=「先生」という「入れ物」に目隠しされてない感じで)、自然だし嬉しいです。
さらに言うと。病院の医師とか、弁護士とか議員とかを、やたら「先生」って呼ぶの。あれ変じゃないですか?
相手から何にも教わってないのに、ただ職業だけで選り分けてセンセイって呼ぶの、自分には変な感じがします。
なので実際、自分が医師に診てもらってる時は、「●●さん」って呼ぶようにしてるのよ。
でもだいたいの場合、一瞬へんな空気が流れちゃいます(笑)
こういう考え方。自分の専門分野 (=物理学) では、そんなに珍しい考え方ではないんです。
実際、主宰してる研究室の学生・院生に対して、「●●先生」ではなく「●●さん」と呼ぶように
指導(お願い?)してる大学教員って、物理の分野だとソコソコいます。
でも同じ理系でも、建築や化学の学生が同じことしたら、先生に張り倒されるかしら。
要するに、何が言いたいかというと。
センセイって呼ばれない方が、喜ぶ先生もいるんだよー、ってこと。
高校生が大学教授に「●●さん」って呼びかけたりしたら、自分は胸キュンだけどなぁ。変かなぁ。
2021.9.8 「なかなか決められない」
我ながら、堂に入った「優柔不断」である。
レストランでメニューを選ぶ時には、だいたい人の3倍は時間がかかる。
ようやく決めて頼んだ後も、他のメニューをあれこれ眺めながら、
あーコッチも美味しそうだなぁなどと妄想に浸ってしまう。
この食事前の、なんと贅沢な時間の使い方なことよ(笑)。
日本だと、だらしない・決断力がない、みたいなマイナスイメージが、たぶんある。
でも、所変わって南欧とかだと、メニュー決めるのに10分くらいかけるなんざ、ザラなのよね。
それこそ、店員さんと楽しくおしゃべりしながら、なんて。
まあ要するに。他人に迷惑さえかけなければ、優柔不断なひと時だって、ちょっとした楽しい時間になるってことだ。
孤独のグルメに出てくる井之頭五郎さんだって、毎回あんなに悩みながら、幸せそうに食べてることだし。
スパッと決断力ある振る舞いもカッコいいけれど。
なかなか決められずに、アレコレ迷うひと時も、人生を楽しむ秘訣のひとつだったりするのであります。
大事なことほど、大事に迷おう。いそがない、いそがない。
2021.9.3 「親のこころ、子知らず」
先日、家族麻雀をしていた時のこと。
娘が、リーヅモ一発ドラ7で、涼しい顔でアガりまして。しかも親で。
アガれずに悔しがってた、もう片方の娘は、なんとメンチンのテンパイ。
・・・いやー、子供って知らぬ間に成長してるもんですね、コワ(汗)。
2021.8.29 「八日目の蝉」
酷暑の8月も、ようやく終盤に入った。
いままでは、早朝からセミの声が元気に家の周りを賑わしていたけど、
最近は少しずつボリュームダウンしてるのがわかる。
そして、この季節の風物詩のひとつが、道端でひっくり返ってるセミだ。
セミって、一度背中を地面につけちゃうと、自力では起き上がれないらしい。(飛ぶのも下手だしね)
なので、そのまま復帰できずに昇天召されたセミの骸を、通勤の途中でよく見かける。
そういう場面に出くわす度、自分はいつも、ある小説を思い出す。
それは、角田光代さんの『八日目の蝉』。
どんな小説か、自分の貧しい語彙で要約すると・・・
「ある女性が、不倫相手の女児を誘拐して逃亡した話。プラス、その誘拐された女児の成長後を描いた話。」
という感じかしら。10年くらい前に、ドラマや映画にもなってたので、
30代以上の方なら見聞きしたことがあるかも。
ちなみに、上映当時のキャッチコピーは・・・
『優しかったお母さんは、私を誘拐した人でした。』
もうこんなん言われたら、どんなストーリーか気になるじゃん、ぜったい。
この映画。
自分の場合は、たしか出張か何かでひとり宿にいた時、たまたまチャンネル回した時に出くわしたんだと思う。
ちょうどそのころ、自分の子供も小さい時で。
心の半分はそういう甘っちょろい共感を楽しんでいたような。
でも残りの半分では、女性の情の深さというか、ここぞという時の肚の決め方に、ただ圧倒されていたのを
強烈におぼえている。覚悟を決めた女性は、強いし、きれいで。でもやっぱ哀しいし、怖い、みたいな。
この映画、自分の中では、ちょっとしたトラウマだったりするのです。
というわけで、この時期に地面でひっくり返ってるセミを見ると、
どうしても主演の永作博美さんの寂しげな笑顔を重ねてしまうのであります。
おかげで残暑の朝は、いつもシリアスモードで出勤です。
2021.8.21 「脳の慣性って、なんぞ?」
仕事の関係で、認知科学の文献をいろいろ漁っていたところ。
普段は目にしない、妙な単語に目が留まった。その単語が、表題の「脳の慣性」である。
もともと慣性というのは、物理学の専門用語で、モノの運動の「変わりにくさ」を表す言葉である。
動いているモノは、なるべくそのまま動き続けようとする。
止まっているモノは、なるべくそのまま止まっていようとする。
そんなふうに、この世のモノはおしなべて運動状態が保たれる傾向にあることを、専門用語で「慣性の法則」なんて呼んだりする。
このように慣性とは、ボールとか飛行機とか惑星とか、ふつうは「無生物」の運動を表すのに用いられる言葉なのだ。
なので
脳の慣性
というフレーズには、どこかズッコケた違和感を感じてしまったのだ。
まさか、脳みそを頭蓋骨から取り出して、ホイッと放り投げるのかしら?
・・・たぶん違うだろうなぁと思い、文献を調べてみると、やっぱり違った(笑)。
どうやら、ヒトの脳には、脳のスイッチon/off をそのまま続けようとする性質があるらしい。
ヒトの額のすぐ後ろ、脳の前の方には、前頭連合野(ぜんとう れんごうや)と呼ばれる部位がある。
この部位は、いわば「脳の司令塔」である。つまり、脳のあちこちに一時記録されている情報をかき集めて、
「これからどうするか」といったことを計画・検討してくれる部位なのだそうだ。
そしてこの司令塔。ちょっとマイベースな性分のようで。
この司令塔は、一旦スイッチが入ると、そのままアクティブに働き続けようとする。
逆に一旦スイッチを切ると、そのままずっと怠け続けようとする。
つまり。
ヒトにとっては、行動をガラガラ変えるよりも、同じ行動 (働くか?怠けるか?)をしばらく続ける方が、楽らしい。
無生物の運動と、生き物の脳みそには、実は意外な共通点があるということなのね。
翻って、自分や周囲を見渡すと。この「脳の慣性」は、確かに言い得て妙だ。
ヒトは、いざ作業を始めようとすると、なかなかお尻があがらないことがある。
しかし、いったん作業に手を付けると、スタート時よりもハードルは低く感じられるのではなかろうか。
なので、気の向かない仕事をしなければならない時は、まずは無理やりにでも、first touch をするのが大事ということなのだろう。
するとそのあとは、惰性のおかげで(=脳の慣性の助けによって)、仕事前に感じた抵抗はいくぶん和らいでくれる。
・・・という教えを、そういえば、ぜんぜん別の啓蒙書で読んだ気がする。
これって、脳科学的な根拠があるんだなーって、いくぶん合点がいった、そんな週末の夜でした。
― あ、24時間テレビ、今年も始まった。
2021.8.15 「好きなもの集めてみた」
好きな俳優 菅田将暉
好きな芸人 吉住
好きな食品サンプル 北京鍋で炒飯をブワーって煽ってるやつ
好きな店 おおきめの本屋
好きなカレー マジックスパイス
好きなラーメン けやき
好きなお肉の焼き方 ミディアムよりもうちょっと
好きな焼酎 芋
好きな薬 五苓散
好きな映画 スタンドバイミー
好きな博物館 ミニチュアワンダーランド
好きなボールペン サラサ0.5
好きな記号 アレフ
好きな作家 五味太郎
好きな挨拶 かしこまった
好きな泉質 硫黄
好きな空気 キャンプの朝
好きな花 ラベンダー
好きなセリフ だれが、のびちゃんのいうこと、うたがうものですか
2021.8.7 「イヌは愛である」
朝刊をめくっていたら、ひとつ気になる書評が目についた。
「イヌは愛である (原題: Dog is Love)」という、これまたストレートな題名の翻訳書である。
自分も犬が大好きなので、どれどれどんな本なのだい?と、のんきに書評をたぐってみた。
著者曰く、多くの犬が人なつっこい理由は、犬の知能や学習効果からくるものでは「ない」。
そうではなくて、犬が進化し家畜化される過程で、犬の遺伝子そのものが変異した結果だ、というのだ。
つまり犬は、「人間を愛することを刻み込まれた」動物なのだ、ということらしい。
自分なんかは、道ばたを散歩してる犬をみると、つい不審者のごとくガン見してしまう。
ペットショップに行こうものなら、フワフワの子犬がもぞもぞウネウネしてる様子に、
おじさんのハートは射抜かれっぱなしである。
でも、もし書評の通り、世のワンちゃん達が「人間を愛するために」生まれてきたのだとしたら。
そのあまりに真っすぐな愛情に、我々人間は応えてあげられているのか。
ちょっと複雑な気持ちになった。
ワンちゃんはかわいい。おっきいのもちっこいのも、みんな止め処なく可愛い。
そして。そのおなかをヨシヨシとさすってやりながら、犬に何かをしてあげてるように見えて、
実はこちらが受け取ることばっかりなのかもね。
2021.8.1 「恐れながら、叱らせていただく」
大学の「先生」と呼ばれる職業について、気が付いたら、もう20年以上も経った。
「センセイ」という立場上、学生を叱ることがある。
というか、ここはケジメとして叱らないといかん!と、己を叱咤することがときどきある。
授業で教えてる学生が、提出物の締切を守らなかった時とか。
研究室の指導学生が、明らかに自分勝手な振る舞いで、仲間を困らせている時とか。
でも、口では厳しいことを言っておきながら、
頭の中では「お前が言うか(爆)」と自分にツッこんでたりもする。
思えば、自分が学生のときって、本当に自制の利かない、自分勝手で生意気なポンコツ小僧だった。
周りの人に迷惑をかけっぱなし。反省してるように見せかけて、また同じことの繰り返し。
諸事情あって、あまり詳しいことは書けませんが(苦笑)。
旧友からみたら、「お前がセンセイできんの?」って呆れられること必至な気がする。
少なくとも、いま接している学生達の方が、自分の時よりも100倍まじめに授業受けてるし。
変なトコとんがってないで、素直にこちらの言うことも聞いてくれるし。
要するに、正直自分には、この学生たちを叱る権利なんてないのよさ。
それでも、一応は仕事なので、もっともらしいことを学生に宣ったりもする。だってそれも仕事なので。
もうこの辺りは、二重人格を装わないと、恥ずかしくてやってられないです。
叱っちゃった皆さん、ごめんなさい。こんな僕に叱られて、ごめんなさい。
ほんとは応援してます。
ちなみに、目を見て誰かを叱る時って、その人への信頼の裏返しだったりしますよね。これはきっと、僕だけじゃないはず!
2021.7.23 「ワクチン2回め」
きのうの夜に、2回目のコロナワクチンを接種しました。
2回目もやはり職域接種で、やはり会場はオフィスと目の前の大学会館。
夜19時からの予約だったのだが、職員課の方がわざわざ部屋に電話をくれて、
「いま空いてる時間なので早めに如何ですか?」と勧めて頂いた。なんというVIP待遇(?)。
今回も、手続きや待ち時間はほとんどなく、会場ついた3分後には左肩をペロんと出してました。
注射された時は、初回よりもさらに痛みを感じなくて、ほんとに針が刺さったのか疑ったほど。
きっと看護師さんの腕がよかったんですね。
で、念のための解熱剤をもらって、今回も余裕ぶっこいて帰宅したのですが・・・
接種から2時間後。注射した左肩が、かなり痛む。1回目の接種時よりも格段に痛い。
接種から4時間後。肩がズキズキして眠れない。
ありゃーこれが世間で言う「2回目は副作用が大変」ってことかー、と。
まだこの時は呑気に構えたのだが・・・
接種から10時間後。寝返りした時の、肩の痛みで目が覚める。
起きようとすると、肩どころか、体中の節々があますことなく痛い。
「あ、やばいかも」と、この時にようやく気付く。試しに熱を測ると、37℃を少し超えるくらい。
接種から16時間後。この辺りから、もう何もできずにズッと横になる。熱は38℃以上。
解熱剤を飲むと、肩の痛みだけは一瞬へったが、熱はほとんど変わらず。そのうち悪寒もしてきた。
おかげでこの真夏に、長袖・長ズボンとウィンドブレーカーを着込んで、布団の中で汗だくになる。
暑いのに寒いって、もうわけわからん。
接種から20時間後。熱が39℃を超える。もう何をしても無駄(苦笑)。頭痛もひどくなる。
ただ幸い、嘔吐や下痢はないので、栄養ありそうなものをダメ元で食べる。
そんなこんなで、ただいまウワゴトのように、この文章を書いてます。
これほんとに治るのかなぁ?(不安)
p.s. 結局、接種した2日後の昼 (接種から40時間後くらい) に、熱も下がり、不思議なほど全快しました!
つらかったー。でもこれで免疫バッチリだ、きっと。
2021.7.18 「ほんのひと手間」
叙々苑の
タレで漬けると ―― うまみ Uuup!
そんなきのうは、結婚記念日。
2021.7.15 「むすめのきもち」
食後に娘と話してると、なんとなく進路の話になった。
その流れで、娘たちが卒業した小学校の話が出てきた。
いわく、お父さんたちはなぜ、あの小学校へ自分たちを行かせることを選んだの?、と。
実はうちの目の前には、大学附属の幼稚園・小学校・中学校が、ゾロリと並んでいるのだ。
そしてうちの大学教職員の皆さんは、自分のお子さんを、こうした附属の学校に通わせていることが多い様子である。
でもうち娘たちに通わせたのは、その附属の小学校ではなくて、少し距離の離れた公立の小学校。
娘たちもその状況を知ってるので、そのうえでの、先の質問である。
理由は簡単で、受験が何となくイヤだったのだ。大学附属の学校に行かせるには、入学前に受験をパスする必要がある。
本州では珍しくないのだろうが、北海道の田舎育ちの自分には、「小学いくのに受験だと!?」と、驚きモモノキなのだ。
(いわんや幼稚園をや。)
実際、受験のシーズンになると、スーツ姿のご両親に連れられて面接を受けにくる子たちをよく見かける。
でも、まだ自我もよく育ってない段階で、受験っていうのはなぁ・・・という違和感が、
田舎者のお父さんからは離れなかったのだ。許せ、娘よ(笑)。
そういう親の偏見によって、うちの娘たちは、
顔パスで入学できるフツーの公立の小学校に送り出された次第である。
と、そんなことをかいつまんで話したら、当の娘からはこんな返事が。
「うん、自分たちはあの小学校に行けて、最高に楽しくて幸せだったよ。」
「お父さん、ありがとう!」
・・・お、なんかいいぞ、わがむすめよ。
2021.7.12 「秋田にきました」
イネの丈夫さを調べよう、という研究の用事で、秋田にやってきた。
さっそく土地の名物を探すと、出てくるのは「きりたんぽ鍋」「しょっつる鍋」「いぶりがっこ」。
あとハタハタのたまごなんかもあるみたい。・・・ぜんぶ酒の肴としてバツグン!
でもあいにく、一人だからなぁ。誰かが一緒だと、日本酒と一緒にいろいろ楽しめるんだけど。
って、そもそもコロナ騒ぎなんだから、お酒の席はだめか(苦笑)
で、今回の秋田出張。いま流行りのゲリラ豪雨に、コテンパンにやられてしまいました。
朝ホテルを出て駅に行くと、前夜の大雨で、まず電車が止まってる。
代わりのバスが動いてるので、慌てて飛び乗ったけど・・・1時間くらいバスに揺られた時点で、そこから先の国道が冠水してるため、
これ以上の運行は不可能(!?)とのこと。やむなく途中でバスをおろされる。
土地勘なんか当然ないから、ここがどこかもわからない。しかも外は豪雨まっさかりで、周囲がよく見えない。人の気配もない。なぜか傘ももってない(爆)。
道路の脇では、自動車が何台も屋根まで浸かってる。
茫然としていると、今度はパトカーが四方八方を通行止めし始めた。どうすれっちゅーねん(泣)
幸い、現地の方々の助けを借りて、なんとか目的地にたどり着きました。感謝感謝です。
ほんとに、一時はどうなることかと思ったわ。
それにしても、大雨による被害って、こんなに簡単に起こるのね。今までニュースでしか見たことなかったけど、
現実に目の前にすると、本当に何もできないもんなんだって、怖くなりました。
自然災害を防ぐのは難しいけど、とにかく「危ない」と思ったら、逃げるのが大事だ。うん。絶対。
2021.7.5 「ディスカウント」
家族で車で出かけていると、後ろから妻と娘の話す声が聞こえてくる。
妻: (窓の外を見ながら)あ、今度ここにお店ができるんだね~
娘: え、なになに、何のお店?
妻: ディスカウントショップって、看板に書いてあるよ。
娘: ディスカウントって、なんだっけ。
妻: 安いって意味。
娘: あ、じゃあ安っぽい店ってことか
・・・もうどこからツッコんでよいのやら。
2021.7.1 「下を向いて歩こう」
昨日まで、とある植物の生態調査をする目的で、遠く北の果てまでお出かけしてきた。
遠出の出張となると、自然と荷物が増える。ついつい、どうせ読まない本やお菓子を詰め込んでしまう。
旅の達人は荷物が少ないらしいが、いったいどうやって荷造りしてるのか、今でも信じられない。
今回の目的地は、北海道は札幌のはずれにある、巨大な森林公園。
公園内の施設は軒並み閉館していたので、きっと静まり返っているかと思いきや、
散歩やハイキングをされてる方々とチラホラすれ違った。
暑くもなく、寒くもなく、梅雨もなく。今が一番よい季節かもしれない。
タンポポが咲き溢れる遊歩道をすこし外れて、草木の生い茂ったところに無理やり入り込む。
軍手で土を掘り返すと、なかから小さな虫が出るわ出るわ。
うちの娘たちが一緒にいたら、きっと大声あげて逃げ帰るだろう。
野草の葉を少しちぎってみたり、茎をつまんだりひねったり。
こうやって、山中に分け入って、草や土を手でいじるのは、ずいぶん久しぶりだということに気づく。
青臭さと土臭さが混じった、市街地にはないニオイ。子供のときは、毎日あたりまえに吸ってたニオイ。
なんだか、昔の落とし物を拾ったような気分になる。
高校のときに、ワンゲルで一緒だったみんなのことも、ちょこっと頭に浮かぶ。
考えてみたら、変わった人たちの集まりで、面白かったなあ。
きっと今も、変なおじさんたちなんだろうなぁ(笑)
と、いろいろ郷愁の念を楽しみながらの調査でした。心の洗濯じゃ。
2021.6.25 「ワクチン打ってもらいました」
きのうの夕方、大学での職域接種ということで、打ちましたよ。モデルナさん。
幸い、接種会場は自分のオフィスの真向かい。自分の部屋の窓から、会場の様子が丸見えな感じ。
時間を気にせずに済んで、ちょっとだけ得した気分。
予約時間より少し早めに行ったら、受付で1分、医師との会話で1分。待ち時間ゼロ。
会場についた5分後には、左腕の袖をまくってました。
巷のニュースでやってる通り、別に痛い注射じゃないね。打った後も、取り立てて何も支障なし。
ただし直後の発作に備えて、15分から30分は、会場内で座ってる必要があるとのこと。
周囲に知り合いもいなかったので、手に持ってた仕事の資料を、ぼんやり眺めて時間をつぶしました。
(でも暇だったので、10分ちょっとで出てきちゃった。どうせオフィスは目の前だし。)
打った後、3時間くらいしたら、左の肩が少し痛くなってきた。
まさに「筋肉痛」と同じだわ。針を刺した周りだけ、集中的な筋肉痛。触ると、そこだけカタイ。
でも症状といえばそれだけで、熱も出ず、頭痛やだるさもなく、翌日はフツーに仕事できました。
4週間後にもう一回打てば、いちおうお役御免とのこと。
そして本日からは、学生の接種も大々的に開始。打ち手の方々と、調整役の事務の方々、毎日大変ご苦労様です。
功を奏して、よい方向に向かいますように。
2021.6.21 「宇宙の科学と未来の技術」
7月初めの日曜日。上のようなタイトルで、市民向けの公開講演会を仰せつかっている。
その準備のため、最近の宇宙関係のニュースを調べていると・・・すごいすごい。
web検索したら、その手の溢れる話題があふれるように出てくる。
本屋や図書館で探しても、きれいな写真や、親しみやすいイラストの本が、たくさん売られていることを知った。
それらを読み漁ったところ、10年前とは様相が全然違うのだと、改めて実感した。
特に月や火星に関しては、次から次へと新発見が続いており、常識がどんどん変遷している。
一番目を惹いたのは、どこかの本に書いたあった、次のフレーズ。
『現在の宇宙開発は、「大航海時代」と「産業革命」が一緒にきたようなものだ』
なんと正鵠を射たフレーズか!自分の公開講座でも、ぜひ引用させて頂きます!
というわけで。
7月3日(土)13:30から、山梨県立図書館2階多目的ホールにて、
公開講座
「
宇宙の科学と未来の技術」、参加無料(要申込)です。
2021.6.15 「早起きは三文のなんちゃら」
さいきん、朝が早い。
5時前には目が覚めちゃうので、6時には大学に来て、仕事を始めてる。
誰もいなくて静かだし、電話や来客がないので。まー、はかどるっちゃ、はかどる。
でも。40台なかばで、生活が「おじいちゃん化」しちゃってることが、
自分でもなんかちょっと心配。
2021.6.12 「ピルスナー・ウルケル」
本日土曜の昼下がり。
いつものように家族でイトーヨーカドーへ買い物に行くと、
食品売り場の入り口が、「父の日」モードに模様替えされていた。
そこをいつものように通り過ぎようとしたところ・・・
視界のはじっこに、何やら気を惹く緑色のビンが。
・・・やっぱり!その正体は、ピルスナー・ウルケル!
この世で一番おいしい、チェコ産のビールだったのだ!
(ちなみに、世界で二番目は、サッポロクラシック春の薫り(限定版)です)
というわけで。その場で奥さんにおねだりして、
ちょっと早めの父の日プレゼントにしてもらいましたとさ♪
2021.6.10 「アイスランドの双子あかちゃん」
子供が寝静まったあと、旅番組をながめながら、タラタラと晩酌をする。
一番のお気に入りは、某局の「世界ふれあい街歩き」。
あたかも自分が、その街を散歩してるような気分になれるという、
バーチャルリアリティの先駆けみたいな(違うか?)長閑な番組なのだ。
最近みたのは、舞台がアイスランド、夏のレイキャビク。
とあるカフェの前をカメラが通り過ぎようとすると、
店の前の歩道に、ベビーカーが放置されている。周りには誰もいない。ベビーカーがポツン。
そしてその中を覗くと、なんと双子の赤ちゃんがスヤスヤ寝てる!
いわく、アイスランドでは、赤ちゃんを屋外で寝させておくことが、よくあるとのこと。
真冬でも、雪の中で何時間も寝させるらしい。「さすがバイキングの末裔・・・」って
ナレーションで言ってたけど、それより何より、治安の良さがハンパねーっすね。
うちの双子の子供たちも、
赤ちゃんの時にちょっとだけ欧州住まいしてたことがあって。
ベビーカーに寝ながら、周りの大人たちにずいぶん可愛がってもらったのを、
ぼんやり思い出しました。
我らが日本も、ベビーカーを優しく見守れるような国に、なれるとよいね💛
2021.6.8 「あつくなってきた」
きょうの甲府の予想最高気温は、33度! 本州以南は、いよいよ暑くなってきた。
こういう日照りが厳しい日でも、畑や工事現場に出たり、営業先を回られてる方がたくさんいて。
(缶コーヒーのCMじゃないけど) 世の中は皆さんの仕事で出来てるのなー、と、感謝×2です。
自分も、いまここで出来ることをガンバリマス。
2021.6.6 「学び方を学ぼう」
大学に入ってからの勉強法って、高校までのそれとは、ずいぶん違う。
高校までの勉強って、いわば「積み上げ型」で、読むべき教科書が一冊に決まってた。
数学でも英語でも、コレをやっつけたら、次はコレ、みたいな。
「ステージ、クリア!」というゲーム感覚に近いとこがあった。
この呪縛から解放されると、大学での勉強って、けっこう楽しくなるよ。
大学に入っても、まだ高校みたいな勉強してる学生がいるのをみると、少し歯がゆくなる。
ちがうのよ。別に読む本なんて、一冊に決める必要ないのよ。
図書館に行って、関係ありそうな本をドサドサ集めて、
気の向くページをちょろちょろ覗けばよいのよ。
分野にしたっておなじこと。
「自分は●●学科の学生だから」って、その●●学に自分の興味を無理にしぼること、ないんだよ。
理系の学生が、法律の本を覗いたっていいんだし。
中国語を学びながら、横目でスペイン語を覗いたっていいのだよ。
そうやって、いろんなジャンルをつまみ食いしてると、
知らないこと・わからないことに対する「身の処し方」みたいなものが、だんだん身についてきます。
ここに気づけた学生は、卒業して社会に出るまでの間に、グーンと伸びます。絶対に。
試験の点数だの、GPAスコアだの、くっだらない数字に囚われてる大学生は、本当にもったいない。
そういう子供じみた勉強とは、もうおさらばしちゃいなさい!
2021.6.4 「お茶をいただきました」
教え子のお母様が、今年も静岡のお茶を贈って下さいました。
いつもありがとうございます。職場での休憩時に、美味しくいただきます。
二煎目のお茶が、とても好きなんです。
まず一杯目を飲んで、その後にもう一度お湯を入れていただく、二煎目のお茶の甘いこと甘いこと。
そのあとも、茶葉を捨てるのがもったいなくて。何度もお湯を足してしまいます。(結局、トイレがすごく近くなってしまう)
不精な自分は、つい使い捨てのドリップコーヒーで簡単に済ませちゃうのですが。
ここぞという休憩時には、少し手間をかけて、美味しいお茶をいただきますね。
また今度、ご挨拶させてください (→浜松のお母様へ)
2021.5.31 「Samurai River」
人間の最上の徳は、人に対して上機嫌で接すること。
いわく、随筆家・田辺聖子さんが遺された名言です。
笑顔で接してくれる人に出会うと、自分の気持ちも明るくなって、
その人とはもっと仲良くなりたいと思うもの。
そういう、周りの人に安心や元気を与えてくれる、
バランスのとれた心のありようを、きっと徳と呼ぶのでしょう。
そりゃなかなかできねっすよ、田辺さん。
2021.5.27 「そろそろお願いします」
都内の「竹橋」と「秋葉原」で働いてる卒業生たちと、「神田」の寿司屋で一杯やろうと約束してから、もう何か月も経ってしまった。
研究室の初期メンバー4人とも、一度みんなで集まろうとLINEで声かけあってから、結局果たせずにずいぶん経った。
…コヴィッド19号さん、そろそろ身を引いてもらえませんかねぇ(怒)。
2021.5.24 「スーパー満月のショータイム」
あさって5/26(水)の夜は、日本全域で皆既月食が見られる。
しかも!ただの月食ではないのだ。
実は明後日の夜は、月と地球が最も近づくという、別の意味で特別な日でもある。
そのおかげで、満月がいつもより大きく輝いて見えるのだ。
この特別な満月を、世の天文オタクたちは「スーパームーン」と呼んで、崇め奉るのである(きっと笑)。
そう、明後日の夜は、「スーパー」な「満月」が「月食」を魅せるという、いわば月の一大ショータイム。
コロナコロナと、なにかと窮屈な今の世の中で、少しでも明るい話題になりますように。
2021.5.23 「技術補佐員を募集してます」
ただいまうちの研究室では、2名の技術補佐員(パート勤務)の方が、いろんなお手伝いをしてくれています。
2名のうちの1人は、うちの研究室の卒業生。週2日、遠く長野から通勤してくれて、いつも気の利くファインプレーを見せてくれます。
本人が学生の頃からの、長い付き合いなので、もう信頼度は120%。
かつてのカワイイ教え子が、いまでは頼れる仕事仲間です。
もう片方の1人は、大学のすぐ近くにマイホームを構える、2児のお母さん。
いつも細かいトコまで気を配って下さって。こちらの無茶ぶりに、いつも嫌な顔せず応じてくれて、ほんとに感謝×2です。
そしてそして、まービックリするほど仕事が早い! ひと昔前のドラマ「ハケンの品格」を、地でいってるような方です。
そんな才女2人に囲まれた天国のような環境なのですが。
さらに贅沢なことに、ただいま追加で若干名の技術補佐員を募集しております。
先週と今週の日曜、山日新聞に求人広告を載せたところ、ありがたいことに多くのご応募を頂いたところです。
もしご興味お持ちの方は、ぜひ!お急ぎでご応募ください。お待ちしてます!
p.s.
電子メールでお問合せを下さった方に返信をお送りしても、受信拒否で届かないケースが複数ありました。
頂いたメールには全て返信しております。もしこちらからの返信が届いていない場合は、お手元の受信拒否の設定を今一度ご確認頂ければ幸いです。
2021.5.21 「アンタッチャブル、復活」
もう1年半も昔のことですが。
いまもたまーに、テレビ番組で触れられる、芸人アンタッチャブル (柴田&ザキヤマ) 突然の復活劇。
自分はなんとラッキーなことに、リアルタイムで(録画じゃなく)見られたのだ。
10年のブランクなんか、1ミリも感じさせない、キレッキレの漫才。
それをサプライズ演出した周りの人たち。もうカッコよすぎるのよ、画面に映ってるみーんな。
めちゃくちゃ腹抱えて笑ったし、番組が終わったあと、なんかもうやたらに感動した。
いっちばん心に残ってるのは、
柴田が(たぶん引け目を感じてか)途中で漫才を切り上げようとして、頭を下げたところ。
でもザキヤマがそれを許さずに、すぐに柴田の体を引き上げて、漫才をそのまま続けたところ。
「いやいやいや、まだ終われませんから」
このシーンを思い出すたびに、相手を信頼するっていう言葉の意味を、考えさせられる。
言葉を売り物にする芸人たちが、言葉に頼らない信頼関係を、微塵も疑わないで闘ってる。
ほんと、かっこいい。
という、知ってる人には「いまさら?」、知らない人には「なにそれ?」の話でした♪
2021.5.17 「おいなりさん」
うちの車は、かしこい。
車のエンジンを入れると、いつも美声で「今日は○○の日です」と教えてくれるのだ。
誰も聞いてない&どうでもよい情報を、出掛けにすっと差し込んでくる、何ともおちゃめな機能である。
で、その可愛いマイカー曰く。5月17日はお稲荷さんの日らしい。
あの甘辛く煮た油揚げで酢飯をくるんだ、日本人のソウル(?)フード。
温かいお茶と一緒に、漬け物を添えて食べちゃったりすると、とたんに和のオーラに包まれた気がして、
何だか日本人として立派なことをしてるような錯覚を覚える。
自分がよくお会いするのは、駅の立ち食いソバ。
おそば一杯ではちょっと足りない時に、
つい脇にある稲荷ずしも手に取ってしまう。
デブ活とはわかってるけど、食べたいのだから仕方ない。
これから少しずつ年をとると、美味しいものを美味しく食べられない体になるかもしれない。
自由に歩いて外出するのが、難しくなることもあるかもしれない。
それなら、元気なうちは多少自分に甘くとも、食べたいものを美味しく頂いておくのだ。
ちなみに、なぜお稲荷さんの日かというと。
日付の「17」と、稲荷の「いな」との語呂合わせ、が理由なのだそうです。
・・・じゃあ5月じゃなくてもよいのでは。
2021.5.15 「ビバ!海産物!」
山梨県は、「海なし県」である。
海に面してないので、新鮮なお刺身なんかを食べようとすると、少し気合がいる。
これだけ流通が発達した現代社会をもってしても、港であがった新鮮さをそのまま内陸へ運ぶのは、
そう簡単ではないらしい。
しかし、である。探せばあるのだ、山梨にも(というか甲府にも)。
自宅から車で10分くらいで行ける、そのお店。
お店の構えは案外小さくて、横にある駐車場は車6台も入ればほぼ満車。
でも、売ってるお刺身と干物は、どれも例外なく美味しい!
トロもウニも真鯛もツブもサーモンもホッケもアジも、港町なんかで食べるのと遜色ない。
もうサイコーのお店である。
特に、生ウニ、なのである。
回転寿司なんかで食べるウニの軍艦などは、なんか苦くて、どうしても好きになれない。
とはいえ、ウニを食べるためだけに、高い寿司屋の敷居をまたぐ気にもなれない。
そのため、山梨に住み始めた当初は、美味しいウニを食べるなんて夢としばらく諦めていた。
ところがどっこい、このお店、である。千円札を1枚2枚奮発すれば、自宅で夢のウニ丼が食べられる。
まさに心のエネルギーである。
甲斐善光寺にほど近く、いつもお客さんで賑わっている、あの魚屋さん。
店員さんたちがいつも元気に切り盛りしてる、あの魚屋さん。
ぼくはあなたのファンです。どうかこれからも、ずっと繁盛されますように!
2021.5.11 「みんなげんきかな」
かつての教え子たちに、ときどきLINEを送ってみたりする。
自分が山梨大学に赴任して、はや9年あまり。
その間、何人かの学生たちを、自分の研究室から送り出してきた。
そんな彼らの多くは、もう社会で立派に一隅を照らしていて、何とも頼もしい限りである。
結婚します or しました、なんて報告をLINEで聞いた日には、
どんなお祝いを贈ろうかと、ついヤキモキしてしまう。
転職します、なんて報せをLINEでもらったら、ガンバレガンバレと夜毎に念を送ってしまう。
あの子たちから見たら、自分なんてとっくに、かつて関わったことのある one of them に過ぎないのだろうけど。
こちらから見たら、いつまでも忘れられない、一人ひとりの大事な子たちなのだ。
・・・そう考えると、大学教員って職業には、片思いへの耐性がけっこう要るのかもしれないなぁ。
いま遠くで頑張ってるあの子たちに、自分がしてあげられることは何もない。
そしてそのことが、妙にうれしかったりもする。みんな、がんばれ。がんばりすぎず、でもがんばれ。
そんなかつての先生は、ぎっくり腰のリハビリしながら、騙し騙しガンバリマス(笑)
2021.5.9 「マンガがこわい」
レンタル屋さんで、時々コミックを借りることがある。
借りる冊数が多いほど、お得になるシステムなので、ついつい必要以上に借りてしまう。
表紙に書かれた絵を頼りに、面白そうかどうかの見当をつけては、知らないマンガをパラパラめくっていると、不思議と時間が過ぎてしまう。
市場で品定めをするのと似ていて、結構たのしいのだ。
それで気づいたことは、最近の人気あるマンガが、ちょっとこわいということ。
登場人物が、無表情で人を殺したり、逆にモノみたいな扱いで殺されちゃったり。
顔や体がものすごくグロテスクだったり。
絵がリアルなので、すごく怖い話のはずなんですが、なんか淡々と血しぶきのあがるシーンが続くのを見ると、
少し怖くなってソッと本棚に戻しちゃいます。子供みたいで変かもしれないけど。
現実のぼくたちって、ケガすると痛いし苦しいじゃないですか。
あと、他の人をわざと大けがさせる時って、たぶん戸惑いますよね。
そういう痛さや戸惑いみたいなのが、絵柄やストーリーから全く感じられないマンガって、やっぱり少し怖いです。
ほんとは、話題の人気マンガを全巻大人買いして、読んでみたいんですけどね。進撃の●人とか、トーキョー●ールとか。
こんなことイチイチ気になっちゃう自分は、きっと損してるんだろうなぁ。
でも、やっぱり怖くて読み続けられないとです(博多弁風)
2021.5.5 「西口先生のこと」
この前の3月末をもって、西口先生が退任された。
自分がまだ札幌にいたときに、大変お世話になった先生である。
所属する研究室は違っていたのだが、出身高校が同じだったおかげか、いつも声をかけてくれた。
ちょっと気が短くて、でも女性にはめっぽう甘くて、
毒のある語り口調でまわりの人を面白おかしくイジる人だった。
すごく良い意味で、大学教員らしからぬ人、というと本人に怒られるだろうか。
西口先生からもらった、忘れられない言葉がある。
ある国際会議に参加するため、ロシアのSt. Petersburgというきれいな街にいた時のことだ。
同じ学科から参加した10名ほどの教員・学生は、ほとんど皆が同じホテルに泊まっていて、
その日も朝食を終えたあとに皆で会場へ向かうところだった。
ホテルのロビーで皆を待ってる間、自分が西口先生に、たぶん仕事での弱音を吐いたんだと思う。
当時自分は、大学教員になったばかりのヒヨッコで、自分の実力不足にずいぶん困っていた。
自分がこれから手掛ける、独創的なテーマがどうしても浮かばない。
どうにかテーマを捻りだしても、調べると他の人がとうの昔に解決したテーマだったりする。
輝かしい成果を出してる同年代の研究者は、世界中にたくさんいるのに、自分は何もできてない・・・
たぶんそんな弱音を吐いてた時に、西口先生がこんな言葉をかけてくれた。
「なぁに、べつに、簡単なことをやればいいんだよ」
流行や先端を追わず、自分の好みや発想を素直に伸ばせばよい、そういう答えだったと思う。
細かい会話のやり取りは覚えていないが、なぜかその言葉だけは鮮明に覚えていて、
そのあとの自分の人生でも何度かこの言葉によりかかることがあった。
そして、今になって思う。
大学の先生の仕事というのは、たぶん学生に面向かって教えるだけじゃ足りないのだろう。
こうやって、自分の生きざまからポロッとこぼれ出た言葉で、若い人の背中を知らず知らずのうちに推してあげられる。
そういう深くて広い智の器をもつことも、きっと大学教員としての責任なんだろう。
専門知識なんて、あって当たり前で、大事なのはそこから先なのだろう。自分は残念ながら、まだまだまだ、だ。
昨今のコロナ禍で、なかなか会ってお礼を言うこともできないが。
今度あった時は、お酒が少し回ったあとで、このお礼をきちんと伝えようか。
それとも、いまさら言うもの気恥ずかしいから、いつもの毒舌トークを楽しむだけにしようか。まだちょっと迷っている。