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英語科教育学特論II | ||
曜限: 前期木曜2限(10:30〜12:00) (tatakeo@edu.yamanashi.ac.jp) |
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授業の目的 第2言語学習研究を概観しながら、この分野の研究課題、研究成果、および問題点などの理解を図り、第2言語学習過程を理論的に理解することによって、英語科教育を研究するための基盤の一つをつくることを本特論の目的とする。第2言語学習研究で明らかにされている多面的な知見をもとに、日本人学習者の英語学習過程をどのように捉え、英語科教育実践にどのように生かすことができるかを探求する。
教科書 (平成13年度) Mitchell, R. & Myles, F. (1998). Second Language Learning Theories. London. Arnold. (平成12年度) Ellis, R. (1985). Understanding Second Language Acquisition. Oxford: Oxford University Press.
参考図書 白畑知彦ほか.(1999). 『英語教育用語辞典』 東京:大修館書店. Richard, J. C., Platt, J. & Platt, H. (1992). Dictionary of Language Teaching & Applied Linguistics. Essex: Longman.
授業内容 第1回: オリエンテーション 第2回: 第1章 「第二言語学習の重要概念」 第3回: 第2章 「第二言語学習研究の歴史」 第4回: 第3章 「言語学と言語学習: 普遍文法的アプローチ」 第5回: 第4章 「認知的アプローチ」 第6回: 第5章 「機能・談話的アプローチ」 第7回: 第6章 「第二言語学習におけるインプットとインタラクション」 第8回: 第7章 「社会文化的アプローチ」 第9回: 第8章 「社会言語学的アプローチ」 第10回: 認知的アプローチの最新論文 第11回: 社会文化的アプローチの最新論文 第12回: インプットとインタラクションの最新論文 第13回: 言語学的アプローチの最新論文 第14回: 機能・談話的アプローチの最新論文 第15回: 社会言語学的アプローチの最新論文
授業形式 輪読形式ではなく、教科書の内容に対する議論形式で行う。まず、教科書内のキーワード、重要概念、疑問点を受講者全員で出し合って確認する。授業中の議論を深めるために、教科書の内容に関わる質問を前もって授業で提示し、それに答える簡単なレポートを書いてもらい、それに基づき授業内での議論を自由に行うことにする。本書で述べられている事柄が、どのように英語教育実践と関連しているのか、どのような問題を提起しているのか、どのように授業に応用できるかについて議論を行う。
評価方法 毎回提出するレポートの内容、授業中の議論への参加度、期末レポートを総合評価する。毎回提出するレポートおよび期末レポートは、A4サイズ、ワープロ使用のものとする。期末レポートでは、第二言語学習研究における重要概念に関する質問がいくつか提示され、その中から一つを選択し自分自身の意見としてレポートする。なお、テストする質問内容は、最終日の授業時にこちらから指定し、指定した締め切り日までに提出することにする。
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