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英語科教育学特論演習II | ||
曜限: 金曜2限(10:30〜12:00) (tatakeo@edu.yamanashi.ac.jp) |
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授業の目的 本講座の目的は、第2言語教授・学習に関する理論を概観しながら、コミュニケーション能力の基礎になる言語知識(音声・語彙・文法など)や言語技能(4技能)の育成における重要概念や指導アプローチを包括的に理解し、そこから得た知見を指導実践に応用する力を育成することにある。この分野で取り扱われている重要概念および指導アプローチがどのように英語授業の諸問題に関連しているかを考察し、その考察から日々の実践的課題をどのように解決できるかを議論し、コミュニケーション能力育成のための具体的な指導方策を考える。
この授業で行うこと ・指導理論から実践指導への示唆を得る→教科書の理解 ・実践指導における諸問題を議論する→具体的な教材を使った議論 ・研究課題・仮説を見つける→興味ある疑問を報告・調査する
教科書および参考図書 (1) 教科書 Nunan, D. (1991). Language Teaching Methodology: A Textbook for Teachers. New York: Prentice Hall. (2) 配布資料 教科書に関連する補足資料をコピーして毎回配布する (3) 参考図書 次重寛禧編著. (2000). 『コミュニケーションを目指した英語の学習と指導』 東京:鷹書房弓プレス. 白畑知彦ほか.(1999). 『英語教育用語辞典』 東京:大修館書店. Richard, J. C., Platt, J. & Platt, H. (1992). Dictionary of Language Teaching & Applied Linguistics. Essex: Longman.
授業方法 輪読形式ではなく、教科書の内容に対する議論形式で行う。授業では、まず教科書内のキーワード、重要概念、疑問点などを受講者全員で出し合って確認する。授業中の議論を深めるために、教科書の内容に関わる質問および課題を前もって毎回の授業で提示し、質問に答える簡単なレポート、および、課題に取り組んでもらう。それに基づき自由な議論およびプレゼンテーションを行うことにする。本書で述べられている事柄が、どのように英語教育実践と関連しているのか、どのような問題を提起しているのか、また、最終的に、コミュニケーションと学習をどのように授業で両立できるかについて議論を行う。
授業予定 第1回: オリエンテーション (授業の説明) 第2回: 第1章 「言語教育方法の実証的アプローチ」 第3回: 第2章 「リスニング」 第4回: 第3章 「スピーキング」 第5回: 第4章 「リーディング」 第6回: 第5章 「ライティング」 第7回: 第6章 「音声」 第8回: 第7章 「語彙」 第9回: 第8章 「文法」 第10回: 第9章 「学習方略」 第11回: 第10章 「授業運営と教師‐生徒の相互作用」 第12回: 第11章 「教材開発」 第13回: 第12章 「言語教授法」 第14回: 予備日 第15回: 予備日
評価方法 (1) 出席および授業中の議論への参加 25% (2) 授業において出される課題の提出状況 25% (3) 期末レポート 50%
なお、期末レポートは授業で議論を行った実践指導における諸問題の中から興味をもったテーマを自由に選び、関連文献などを読み自分の考えを深め、取り上げる問題を解説および考察し、その問題の解決策を論じる論述形式とする(2000字程度)。レポートの評価基準は、@形式、Aわかりやすさ、B内容による。ワープロによりA4用紙にプリントアウトして提出する。メールが使える場合は、期日までに教官アドレスまで送る。
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(c) Copyright 2001 Takeo Tanaka |