山梨大学学生フォーミュラ部は部名に示すとおり、自動車技術会主催の「全日本学生フォーミュラ大会」に出場することを目指し、ものづくりを行う活動です。しかしながら部発足当時、全日本学生フォーミュラ大会への出場を果たすのみで、大学生として、未来を担う技術者の卵として良いのだろうかという疑問がありました。また、幣部が所属する山梨大学の工学部では「未来世代を思いやるテクノロジー教育」をキャッチフレーズに、大学教育が展開されています。
そこで幣部も大学の目指すべき方針と足並みをそろえ、その上で全日本学生フォーミュラ大会への出場を目指し、ものづくりを行っていくことを部発足時より取り決め、その具体案を模索してきました。
そして現在、幣部が考える「未来世代を思いやるテクノロジー教育」に対する具体案とは「環境への配慮」です。
全日本学生フォーミュラ大会とは、学生自らの力によりレーシングカーを設計・製作し、その性能や技術を競い合う技術コンテストです。しかしながらマシンを製造する時、また使用する時には当然のことながらCO2などの環境負荷物質が排出されます。
即ち幣部では、地球温暖化・大気汚染など環境問題が叫ばれている現代において、「例え学生が作った製品であってもそれが環境に与える影響を無視してはならない」、また「未来を背負う技術者の卵として環境問題を絶対に諦めてはならない」との考えに達しました。そこで今年度は次項の二つの取り組みを中心に、ものづくりにおける環境負荷低減に向けて活動しております。
またこの環境への取り組みは今後も恒久的に続けていくものであります。
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