山梨大学学生フォーミュラ部 環境アセスメント報告

    
はじめに
具体的取り組み
製造工程の調査
製品への取り組み


「環境への配慮」に関する具体的取り組み その1

〜製品製造時に生ずる二酸化炭素の調査への取り組み〜

 幣部では製品の製造時に工作機械等より生ずる二酸化炭素を把握するために、以下のような調査を行っております。

・調査

 幣部では、工作機械の消費電力からCO2排出量を算出するという方法で調査を行いました。
CO2排出量を算出するにあたり、環境省が毎年度公表している電気事業者別排出係数を用います。


平成18年度 電気事業者別排出係数(東京電力) 0.37 CO2[kg/kw-h]
                                 ※山梨県では東京電力の電気を使用しております。


・計算方法

計算するにあたって、以下のことを調査します。

   ・使用する工作機械の消費電力(kw)
   ・工作機械の稼働時間


得られた値を次の式に当てはめて算出します。

(消費電力[kw])×(排出係数)×(工作機械稼働時間[h])=CO2排出量[kg]


・計算例

   ・使用機械はフライス盤
   ・所要電力合計4.8[kw](製品カタログに記載)
   ・使用時間: 1時間

                    …の場合

CO2排出量[kg] = 4.8[kw] × 0.37 × 1.0[h] = 1.776[kg]

目安を示すと、一本の木が一年かけて吸収するCO2の量がおよそ2[kg]です。


・この調査により見えてくるもの

 上記の例でわかるように、部品製作においてよく使用するフライス盤をたった一時間使用しただけで、一本の木が一年間に吸収するCO2量に匹敵する程のCO2が排出されていることがわかります。
 この予想外の多さに、私たちも驚きを隠せません。

 私たちはこの調査を進めていく中で、作り出した製品の環境性能も重要であるが、作り出す過程においても環境に配慮したものづくりを行う事も重要であるという考えに至りました。そしてその理想を実現できるように、部員一同で努力してゆきたいと考えております。






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