山梨大学学生フォーミュラ部 環境アセスメント報告

    
はじめに
具体的取り組み
製造工程の調査
製品への取り組み


「環境への配慮」に関する具体的取り組み その2

〜製品より生ずる環境負荷物質の削減への取り組み〜

 幣部ではマシンにより生ずる環境負荷物質(主に排気ガス)の削減を目指したの技術を採用し、その対応を図ってきました。それは排気触媒です。ここでは排気ガス削減のキーとなる技術とその取り組みについて紹介します。

・排気触媒の採用

 幣部ではエンジンから排出される排気ガスの有害物質(HC,CO,CO2)の削減を図るため、排気触媒を搭載し、排気ガスの浄化を図っています。


図1 排気触媒

 なお排気触媒を用いた場合、次のような効果が得られます

排気触媒の浄化作用


排ガス有害成分    触媒反応    クリーンな排ガスへ

      HC(炭化水素)   → 酸化反応 =  H2O + CO2(水と二酸化炭素)
CO(一酸化炭素) → 酸化反応 =  CO2(二酸化炭素)             
NOx(窒素酸化物)  → 酸化反応  = N2 + O2(窒素と酸素)     


 幣部では触媒の排気ガス浄化性能を確認すべく、排気ガス計測試験を行っております。その時の様子を下に示します。


      
図2 排気ガス測定試験


図3 排気ガス測定機器(堀場製作所製)


計測方法

 排気ガスの計測には民間車検場で使用されている排気ガス計測器を用います。
 主に「HC、CO、CO2」の濃度を計測します。試験は計測器のプローブの先端をマフラー内に挿入し、ガス濃度の計測を行います(図2左図)。なお、測定には堀場製作所製の計測装置を使用しました。



測定結果

 試験結果より、CO とCO2は約75%、HCは77%削減することが確認されました。しかしながら今回の測定の時点では、キャブレターのセッティングがまだ不十分である事など、触媒の性能を100パーセント引き出しているわけではありません。後日、最新のデータを掲載いたします。





※ これら資料は環境省の調査報告資料を参照しています。
※ 技術的検討に関してはJARIの研究報告資料と自動車技術会「進化を続けるガソリンエンジンシンポジウム」の研究報告資料を参考しています。


Home>環境アセスメント



Copyright (C) University of Yamanashi Formula Reserch&Development YFR, ALL RIGHTS RESERVED