【一般書】星を継ぐもの

SF小説の名作の一つに必ず挙げられる,ジェイムズ・P・ホーガンによる1977年のデビュー作です.人類の宇宙進出が進んだ近未来(2030年代)を舞台に,月で発見された遺体を調査したところ5万年前のものであるというあり得ない分析結果となった,引き込まれるような設定で物語が始まります.

 

物語の最終盤に,ある登場人物が演説をする場面があります.この演説は登場人物自身の(ひいては作者自身の),かつてあったかもしれない人類の祖先達の努力に対する熱情と敬意にあふれており,とても印象的なものとなっています.この演説の熱を引っ張ったまま読むエピローグの最後の一文は,身震いをするような感動を与えてくれました.

活字に相当慣れていないと読みづらい個所も多いですが,この本を読むために時間をかけてでも活字慣れする価値のある,本当の名作だと思います.

2017年12月04日|ブログのカテゴリー:一般書