【映画】きっと,うまくいく(原題 3 idiots)

2009年にインド本国で,2013年に日本で公開されたインド映画です.インドにおける架空の名門工科系大学を主な舞台とした,青春劇かつコメディかつミステリーかつ・・・と,一つのカテゴリーには括りきれない大作です.

 

多くの普遍的なテーマを盛り込んだ脚本,重くなりがちなドラマを軽いタッチで描く演出,本当に活き活きとした表情で登場人物達の人生を魅せてくれる役者たち,と,どこを取っても素晴らしい映画でした.全体を通して流れるポジティブな雰囲気の中で,登場人物たちを愛すべき存在として感情移入しながら観ることのできた,稀有な名作でした.

邦画や洋画は観る機会があってもインド映画にはあまりなじみがない人は多いと思いますが(私もその一人です),ぜひ食わず嫌いせず観ていただきたい映画です.

 

序盤から終盤に至るまで多くの伏線が張ってあることも,この映画の魅力です.あまり多くを書けませんが,「宇宙でも使うことのできるボールペン」の話は物語の中でとても重要な含蓄を含んだ,私の好きなエピソードの一つです.

2019年05月03日