山梨大学 圧電フロンティア研究ユニット

新しい圧電体の探索

担当:熊田伸弘
所属:クリスタル科学研究センター
専門:無機合成化学

 

過去のトピックス

 ルチル型構造MgTiNb2O8、トリルチル型構造ATiTa2O8(A; Mg, Zn)およびa-PbO2型ZnTiNb2O8の結晶構造および諸特性に関する研究成果がJ. Asian Ceram. Soc.に掲載されました。これらの化合物での高い誘電率を期待しましたが、室温から400℃で誘電率は25~125でした。いずれの化合物も紫外光下でのフェノール分解に対する弱い光触媒活性が観察されましたが、可視光での光触媒活性は認められませんでした。(doi:10.1080/21870764.2018.1504708) (2018年10月12日更新)

 ルチル型構造を持つ固溶体Ni1-xCoxTi(Nb1-yTay)2O8(0≤x≤1, 0≤y≤1)の結晶構造および諸特性に関する研究成果がJ. Asian Ceram. Soc.に掲載されます。この固溶系での高い誘電率を期待しましたが、高い誘電率は観察されませんでした。NiTa2O8には光触媒活性が認められました。(doi: 10.1016/j.jascer.2017.05.005) (2017年更新)